至高のサッカー

あのマンUの前に見せたミランの至高のサッカー。

前半の45分間。
ミランはマンUにプレッシャーをかけ続け、鮮やかに2点を奪った。
C・ロナウドが最高の選手だとしても、スコールズやギグスがどれだけ経験をもった選手だったとしても、個人の力ではどうしようもないほどの差がそこにはあった。

 

 

C・ロナウドをどうやって止めるかがひとつの注目点だった。
ミランはガットゥーゾをC・ロナウドと対面させ、右SBのオッドが駆け上がり、C・ロナウドの位置を下げた。

マンUの攻撃のカードはC・ロナウドだけではないはずだった。
しかし、攻撃の形も作らせてもらえないマンUに個人力以外の突破口はなくなっていた。

中盤の低い位置から攻撃を作るピルロとアンブロジーニを誰がマークするのかを決められずにいた。
キャリックがいってもフレッチャーがいってもそのスペースをカカやセードルフがうまく使う。

守備が中央に寄るのを見計らって、オッドとヤンクロフスキがサイドを駆け上がる。
慌てて戻るはめになるC・ロナウドに攻撃のチャンスは少ない。

ゲームを支配し、チャンスを作るミランの選手たちをみて、サンシーロの観客が歓声を上げる。
ガットゥーゾがC・ロナウドとの1対1を完璧の止め、その歓声をさらに盛り上げる。


ミランの前半のサッカーが凄すぎて、泣きそうになった。(いや、ほんとに。)


後半、マンUはシステムを変更し、反撃に出るが、前半のうちに2点と十分すぎるほどの精神的なダメージを与えられていた。

C・ロナウドが中央に入ることで、ルーニーが助かっていいプレーを見せたが、攻撃の枚数がすくない。 中盤を作りに下がったスコールズがいない。

相手のシステム変更にも対応すると、ミランは3点目を奪う。

ゴール後、観客のジャンプにより映像が揺れていたのが印象的だった。



"経験の差"を勝因にあげることも出来る。
しかし、いくら時間を使ってもあのサッカーはできるものではないと思う。
それだけの至高のサッカーだった。

見れてよかった。

録画しといてよかった。

想像なんて軽く超えるレベルのサッカーが、現実にそこにあった。■
 

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