プロ入り最速タイ147キロを出した大立の課題と可能性
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舎人
2011年04月10日 04:37 visibility601
土曜日の試合のことは動画の編集が終わり次第話そうと思いますが、まだ時間がかかるので、先行して大立のことを話そうと思います。
この試合でイースタンにおいて4試合目の登板となりました。3月の教育リーグの頃は噂に聞くだけの謎の育成投手だったのが、ここにきて多くの若手ファンに周知されるようになってきたと思います。けれん味のないストレートで押す投球スタイルにファンの多くが虜になったことと思います。この試合では九回から登板し、四球と2本のヒットを打たれ2失点、残念ながら途中で降板となってしまいました。しかし、球威や球のキレは相変わらずで、ストレートのMAXは147キロを2度も記録しました。これは3月30日にジャイアンツ球場で記録したプロ入り最速に並ぶものです。さらに平均球速でも144〜145キロといった感じで、おそらく巨人の左腕の中で今現在最も速い球を投げることができるのが大立だと言えるでしょう。
この球威を見る限り、大立には左のリリーバーとして中日の高橋聡文のような成長過程を夢見てしまいます。しかし、登板を重ねることによって、今後の課題が幾つか見えてきたことも確かです。どうやら大立は大きな問題点として、変化球の制球力がほとんど無いようなのです。この試合では23球を投げましたが、変化球は僅かに4球のみ、後は全てストレートでした。この4球の変化球の内訳は3球が110キロ台のカーブらしき球で、1球がフォークらしき球です。しかし、カーブらしき球は全て高めに浮いてボールになりました。そしてフォークらしき球は打者の手前で大きく弾みワイルドピッチになってしまったのです。つまり変化球では1球もストライクが取れなかったということです。
この日に打たれた球はいずれもストレートでしたが、このように緩急も無く、ストレート1本に狙いを定めて待っていればいいのですから、幾ら球に力があってもなす術がありません。打者のミスショットを期待するしかないのが大立の現状なのだと思います。この日がたまたま調子が悪かったのか可能性もあると思い、念のために録画した3月26日の投球も確認してみましたが、同じようなものでした。大立がこれから支配下入りを果たすためには、1つでもいいから使える・・と言うか制御できる変化球が必要だということです。
とは言え昨年の今頃は全く投球ができなかったのを考えれば順調過ぎるほど順調なのかもしれません。今は思い切り腕を振れることが楽しくて仕方ない頃なのでしょう。変化球のことは徐々にでいいから解決して欲しいと思います。
私が思うに、おそらく今年中の支配下入りの可能性は30〜40%程度ではないかと思います。仮に支配下入りするとしても、早くて6月以降だと思います。開幕時のメンバーが夏場を迎え、疲れが見え始める頃、大立が彗星のように登場することを期待します。
大立恭平 2011年4月9日 ←New
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