支配下登録に最も近い山本和作のマルチヒットとショート守備
-
舎人
2011年05月18日 07:42 visibility1151
昨日の巨人楽天戦は藤村、田中、円谷といった、ほんの少し前までファームにいた選手たちがスタメンに名を連ねていました。少し前までの原監督ならファーストに高橋を入れ、セカンドに古城、サードに寺内なんて布陣をしいていたかもしれません。ここに来て腹が据わったのでしょうか。私のような若手ファンには嬉しい限りです。それにしても円谷は大仕事をやってのけました。将来のレギュラーを期待され、ほとんどドラフト1位と同じ条件で入団しては早5年目、同期入団の坂本、寺内が一軍に定着している中、悔しい思いをしてきたことでしょう。ヒーローインタビューの「なんとか結果が欲しかった」という言葉は真実のものだったでしょうし、私も熱いものがこみ上げてきました。時々ポカをする守備も安定していました。これをいいきっかけにしてこれからもプレーして欲しいと思います。
さて、土曜日の試合のことで山本のことを別立てで話そうと思っていたのですが、動画の編集が間に合わず時間切れでやらず仕舞になってしまいました。なぜ山本かと言うと、小笠原の離脱で一気に支配下入りが近づいたのではないかと思ったのと、本来ファーストサードをメインで守る山本が最近ショートで起用されているのでそれを紹介しようと思ったのです。そんなことを考えていたら、昨日、ついに実際に福元と山本に支配下昇格検討の記事が出ました。
けが人続出で育成・福元&山本の昇格検討(2011年5月17日06時01分 スポーツ報知)
山本はここまでイースタンリーグ35試合に出場して、120打数35安打、3本塁打、14打点、2盗塁、打率.292という成績を修めています。規定打席に到達している打者としては橋本、大田、隠善に次ぐチームで4番目の打率で、リーグでは13位となっています。開幕してから10試合を経過した頃までの山本は打率5割を超えそうな勢いでした。4月の半ば過ぎからやや打率が落ちましたが、それでもコンスタントに結果を残し続けていると思います。
昨年3月の教育リーグが始まった頃、山本がキャンプでケガをしたとの話が流れました。確か、清武さんのコラムが載せていたのが最初だと思うのですが、なんでもキャンプで膝の靭帯を断裂し、もう一度グラウンドに立てるかどうか分からないほどの大怪我との話でした。その通り、単なる軽症ではなく、一年間を棒に振るほどの大怪我でした。私もその時、残念ながらもう山本はプロの選手としては終わったかもしれないと思いましたし、特に気にも留めていませんでした。右の内野のスラッガータイプは中井や大田がいるし、仲澤だっている。その時点では籾山の方が上だろうとも思っていました。注目しろと言う方が無理だったと思います。それが、支配下即一軍が秒読み段階というのですから、何が起きるか分かりません。
山本の何が変わったのかを考えると、一昨年よりもバットを短く持ちコンパクトにスイングしていることに気付きます。元々、外角低めに沈んでいく変化球に強く、崩されながらヒットをする技術があったようですが、以前は長打を狙っているのか大振りも目立っていました。それが今年は長打にこだわらず、センター中心に打ち返すことを心掛けているのが好結果につながっているようです。
福元にしても山本にしても現在支配下の選手との兼ね合いで、需要が無いとなればこの話も見送られるかもしれません。だから、福元にとっては円谷の活躍が、山本にとっては大田の動向がそれぞれ気になっていることと思います。ここ1週間の動きが注目されます。
月刊ジャイアンツの3月号にリレートークで高木と山本の対談が載っているのですが、その中で山本は、と語っています。普通に考えたらありえない話ですが、だとしたら今シーズンの活躍は正に怪我の功名かもしれません。また、高木は山本のことを男らしい顔をしているから、活躍すれば絶対人気がでる!と断言しています。私もなんだかそんな気がしてきました。
動画は土曜日のマルチヒットとショートの守備を1本にして作りました。打撃はさることながら、なれないショートの守備も軽快にこなしています。本当に怪我をして動きが良くなったのかもしれません。
山本和作 マルチヒット&ショートの守備 2011年5月14日
- favorite22 chat7 visibility1151
-
navigate_before 前の記事
群馬にイースタン巨人がやって来た!阿部のフリー打撃
2011年5月14日 -
次の記事 navigate_next
2011年5月8日(日) プロアマ交流戦 ホンダ対巨人(inジャイアンツ球場)
2011年5月8日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件