野間口のサイド転向は中止すべき!原点に戻って一から再出発するべきではないか? 5月22日プロアマ交流戦巨人対JR東日本戦のレポと動画アップ

  • 舎人
    2011年05月23日 03:50 visibility1365

















































試合経過

球場に着くと汗ばむくらいの陽気で絶好の観戦日和だと喜んでいると、試合途中からだんだん雲が多くなり、終盤から夕立のようなザーザー降りになってしまいました。試合はアマ相手に苦敗、これは相手の方がアマとはいえ格上なので仕方ないとは言え、この試合どうしても不満で仕方なかったのが先発の野間口についてでした。サイドスローに転向した野間口を見るのはこの試合で2度目だったのですが、まるで輝きがありません。球威はMAXで141キロ、140キロを超えたのは2球だけでした。球速表示よりも球威は感じますが、逆球が多くコースが甘いものばかりです。変化球もコースが甘いものばかり。キレがなくどろんとした感じのスライダーが真ん中に集まり痛打されています。8日の試合でも決勝打を打たれましたが、この日も四回で7安打を打たれています。元々野間口の制球力はこんなものでした。しかし、甘いコースのものでも球威で相手を押し倒す迫力がありました。考え込んでコースを狙った投球をするよりもアバウトでも思い切り腕を振って投げ込むことで結果を出してきた投手だと思います。今まで一軍に定着できず、なかなか一皮剥けずに来たのは、頼りになる決め球がなかったため。どうしても力押し一辺倒の投球スタイルのため、球の走りが悪い時など投球を組み立てられませんでした。もちろん色々なことを試したのでしょうが、決め手に欠き、今回のサイド転向に至ったのではないかと思います。しかし、サイドに転向した野間口は今のところその転向の効果がまるで見えてきていません。なんだか悪い部分はそのままに、球の角度と球威だけが落ちてしまった感じを受けます。投球フォームもまだ固まっていないようなので、この先もっと良くなる余地は残されていると思います。しかし、相当時間はかかる感じがします。まだ28歳ですがプロとしての一線でやっていく時間は残り少なくなってきていると思います。果たしてこのままサイドに挑戦し続けていいのか?そんな思いに駆られてしまいます。


















































この日記を書くにあたって5年前の野間口の先発の様子を振り返ってみたいと思い引っ張ってきました。
2006年5月25日(木) イースタンリーグ巨人対日本ハム(inジャイアンツ球場)
この頃の野間口は一軍に昇格したり、ファームに落とされたりしていたエレベーター状態の投手でした。その原因は先程話した通り、制球の甘さや頼りになる決め球がなかったことではと思います。しかし、イースタンでこのように圧倒的な投球を見せた時の野間口は、制球の甘さや決め球なんか関係なかった気がします。また、相手が二軍の選手ということも関係なかった。言うならば世代ナンバーワン投手としてのプライドを持って投球していた。気持ちが球に乗り移っていたと思います。その後の野間口が伸び悩んだのは、どうも技術的なこともさることながら、一軍に昇格しても結果が出ず、プライドが傷つけられ、臆するような投球をするようになってしまったからではないかと思います。野間口は見かけによらず非常に繊細な投手で、気持ちが球に乗るか否かで良くも悪くもなってしまうのではないか。今回のサイド転向はプライドの高い野間口にとって不退転の決意だったと思います。しかし、私にはどうしてもまだ野間口から以前のオーバーから力で押す投球への未練のようなものを感じて仕方ありませんでした。要は気持ちが球に乗っていない。私はこの試合の投球を見て野間口のサイド転向は中止すべきではないかと思いました。もう一度原点に立ち返って、プロ入りした頃の自分の投球を思い出し、そこからこれからのことを考えた方がいいのではないかと思いました。野間口はプライドが災いして遠回りしたかもしれませんが、そのプライドをなくしてしまってもやっていけないのではないかと思います。サイドスローに挑戦したことは決して無駄なことではなかったと思います。何か得るものもあったことでしょう。


















































そのほかの話・・
木村は130キロの前半しか球速が出ていませんでしたが、武器であるカーブを多投していました。前回見た時はこれを全くと言っていいほど投げていなかったので心配しましたが、しっかりと使いこなしています。まだ本調子でないのか抜けて死球を与えたりしていましたが、一歩一歩前へ進んでいる感じです。球威も少しずつ戻ってくることでしょう。

打線の方はほとんど見所がなかったのですが、五回に3安打を集中して得点していました。以前も話しましたが、丸毛は打撃センスに優れています。低めに強く実戦的な選手だと思います。

野間口貴彦 2011年5月22日 ←New
木村正太 2011年5月22日 ←New
土井健大 レフト前ヒット!2011年5月22日 ←New
谷内田敦士 ライト前ヒット!2011年5月22日 ←New
丸毛謙一 センター前タイムリーヒット!2011年5月22日 ←New


















































この試合で先発したJR東日本の戸田という投手もいい投手でした。プロアマ交流戦も何試合か見てきましたが、今度アマ側の投手の動画のアップもしてみたいと思います。

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