木村正太は復活するのか?野間口のサイド転向は成功するのか? 5月8日プロアマ交流戦巨人対ホンダ戦のレポと動画アップ

  • 舎人
    2011年05月11日 03:05 visibility1141







試合経過

辻内の動画はまだ時間がかかるので、別立てにしてほかの話からやっていきます。この試合はアマの強豪ホンダが相手だったこともあって、プロアマ交流戦とは言ってもむしろ相手の方が格上のような感じでした。先発の佐藤という投手は150キロに迫る快速球を見せ、すぐにでもジャイアンツに欲しい投球をしていました。スカウトらしき人も何人もスタンドに見受けられ、球場のスピードガンとは別に自前のスピードガンで色々とチェックをしていました。








巨人は先発の辻内が五回で降板すると、肘の故障で支配下復帰を目指す木村が登板しました。すでに3月の段階で実戦復帰しているので、感覚を取り戻すためのリハビリも順調に来ていると思って見ていたのですが、現段階ではようやく本来の力の8割程度といった感じです。球速は故障前のMAX145キロがこの日は138キロ止まり、ほとんどが135キロ前後でした。これは徐々に上がっていくとしても、気になったのは木村独特の大きなカーブがほとんど使えていなかったことです。肘を痛めたことが原因なのは間違いないでしょう。しかし、あの分かっていても対応できないと言われた正太カーブが使えないうちは支配下再登録も、一軍復帰も先のことでしょう。再発を怖がっていたら、復帰も難しいと思います。2年前の夏、あのカーブで阪神打線をきりきり舞いにした投球をぜひともまた見てみたいと思います。








九回にはサイドスローに転向した野間口が登板しました。しかし、1対1の同点だったにもかかわらず、打者3人に全て初球を打たれ、僅か3球で勝ち越されてしまいました。あまりにもあっけない出来事でしたが、野間口らしいと言えば野間口らしい出来事でした。打たれたのはいずれも110キロ台のカーブ、もしくはスライダーでしたが、右バッターのど真ん中からやや外に逃げていく球筋のもので、甘いコースのものでした。往年の斎藤雅樹を彷彿させましたが、斎藤はこんな甘いコースに投げていなかったと思います。ストレートのMAXは141キロながら、球速以上に速く感じ威力を感じます。打者はかなり打ち辛そうにしていました。これからの課題としては、もう少し制球力を磨き、慎重な投球ができるようにならないといけない。また、オーバースローの時から、ウイニングショットがないことが野間口が今一つ脱皮できず、ここまで大きくなれなかった原因だと思うのですが、サイドスローに転向してもこれは同じです。この日の投球ではそのあたりのこともよく分かりませんでした。








打者では丸毛が3安打猛打賞、低めに強く、非常に打撃センスを感じます。今年育成で入団した選手で今までに目に留まった選手を挙げるとすると、川口のショートの守備、荻野の走塁、そして丸毛の打撃といった感じです。以前も話しましたが、内外野どこでも守れる便利屋のような選手が巨人には育成選手として荻野、財前、川口、丸毛と4人も入団しました。しかし、この中で抜け出すには打力でアピールすることが一番ではないかと思います。そういった点では丸毛は一歩リードしているのではないかと私は思います。








ほかの打者としては河野が相手投手の速球に振り遅れず、美しいライト線二塁打を放っていました。河野は広角に打てる小器用なバッターですが、このヒットのように思い切りプルスイングした打席が増えた方が相手投手にも脅威に感じるでしょうし、自らの打撃も向上すると思います。肩は本当に強いですし、スローイングも正確です。しかし、辻内の投球の時にフィルダーチョイスをやってしまったりと、やや自分の肩を過信しているきらいがあります。信頼される捕手になるためには冷静沈着な判断力も求められます。私は阿倍の後継者に河野は間違いなく手を挙げてくると思いますし、そうなって欲しいと思っています。とりあえず、星のいなくなったポジションに入り込むアピールをして、支配下登録入りを来年までに達成するのを目標にして欲しいと思います。

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