復帰が間近の山口の投球、阿部の打撃　5月14日イースタンリーグ西武対巨人戦のレポと動画アップ

舎人
2011年05月16日 05:29 visibility1620

試合経過

土曜日の試合のレポと動画のアップをします。やはり一軍で活躍している選手は凄いもので、阿部が登場したり、山口が登板した時の歓声はファームの若手たちの何倍も大きいものになります。この試合で２人はケガからの順調な回復を印象付ける活躍を見せてくれました。

先発は福田でしたが、五回を投げて5安打、2四球、3奪三振の無失点という内容でした。結果的には無失点に抑えたのですが、甘い球が目立ち、好投とまでは言えない投球だったと思います。2度の併殺打がなければ失点していたことでしょう。球威はプロ入りの頃よりもやや落ちていますが、以前ほど球が暴れなくなっています。これは福田の問題点が改善されたこととも言えますが、同時に長所も消してしまい特長のない投手にしてしまった感があります。

二番手は山口が登板しましたが、MAXは143キロ、ストレートは全て140キロを超え、球威はほとんど問題がありません。前回の登板では打ち込まれたようですが、この日の投球を見る限り、このまま一軍に復帰するのではないかと思われました。いくつか逆球っぽいのがあったので、もしも問題があるとすればコントロールではないかと思います。

マイケルはいつになく足下を気にしている様子で、なんだかマウンドが馴染まない様子でしたが、案の定、制球が定まらず打ち込まれてしまいました。

イーハウがこの日も結果を出せませんでした。どうも思い切り腕が振れていない気がします。一死を取って次のバッターを簡単に2ストライクと追い込みながらセンター前に弾き返されると、気落ちしたのか、そこから四球死球で満塁にしてしまいます。精神的な弱さを感じます。同世代の選手と違い高校球児として揉まれてこなかったことがいけないのかもしれません。私はイーハウの才能は巨人の投手の中では一番だと思っています。なんとか気持ちを切り替えて、調子を取り戻して欲しいと思います。

打線は先発山崎の緩急の投球に三回までは苦しみましたが、四回以降攻略し、14安打の大当たりでした。

ライアルは3安打の猛打賞。緩急や落ちる球に弱い面を見せましたが、ストレート系には非常に強い面を見せていました。内角球にも腕をたたんでパンチショット気味にヒットを放ったり、技術的にもしっかりとした点も見せましたが、打席の中から長打を感じさせるものはありませんでした。

阿部は打つポイントがややずれている感じでしたが、最後の打席でしっかりとクリーンヒットを打っていました。守備も走塁も問題なく感じられたので、ほぼ万全の状態で一軍に昇格することと思います。現在の巨人は阿倍のチームだと思うので、これでようやくチームも落ち着くことと思います。

わずか1試合でファームに逆戻りさせられた加治前が腐らずにマルチヒットを放ちました。不憫で仕方ないのですが、この姿勢は必ずこれからにつながると思います。これからも頑張って欲しいと思います。

大田、中井、橋本の三人がそれぞれ長打を1本ずつ打っていました。中井の二塁打はほんの数センチで本塁打の当たりで、非常に惜しかった当たりです。藤村が一軍に昇格し、スタメンに抜擢されています。大いに刺激を受けていることでしょう。彼ら三人と藤村の違いがあるとすれば、秋季キャンプからオープン戦にかけて原監督の目の前でアピールできたかどうかです。要は使ってもらうためにはどれだけ原監督の目の前で目立つかが大事ということであり、ファームの成績などは二の次なのです。そう考えると、オフまで待たねばならず、今年はもうチャンスが巡ってこない感じがしますが、現在一軍は未曾有のケガ人ラッシュです。きっと彼らにもチャンスが巡ってくることでしょう。その時を信じて、腐らずしっかりプレーして欲しいと思います。