巨人育成D6位 成瀬功亮プロ初登板 全投球アップ
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舎人
2011年06月09日 05:19 visibility1444
当初は金曜日に予定していたのですが、宮國・田中に続いて日曜日の試合に登板した成瀬の投球を前倒しで紹介します。評論家の小関順二さんが宮國や田中よりも上に評価した投手で、本ドラフトでも十分指名の可能性があった投手とのこと。昨年夏の甲子園に2番手投手として登板し、MAX145キロのけれん味のない投球を披露したとのこと。いくら評価が高かったとは言っても育成入団の投手です。とんでもないノーコンか、評判倒れの球威の無さか、ただのパワー一辺倒か、そんな投手を想像していたのですが、初めて見た成瀬は緩急を使い、ランナーが出ても巧みなクイックを使う、意外にもまとまった投手でした。
宮國・田中に続き3番手として五回から登板し、1イニングを被安打1、与四球1、無失点という登板結果でした。ワインドアップから実にゆっくりとした投球フォームでためを作り、一気に投げ下ろす投球です。初球は140キロのストレート、2球目は113キロの変化球でした。ともに見逃しでカウント0-2と追い込むと続く3球目も122キロの変化球。意表を突く投球に相手バッターは手が出ず見逃しの三球三振に打ち取られてしまいました。2人目のバッターに四球を与え、3人目のバッターには鈍い当たりながら三遊間にヒットを打たれ、一死一二塁のピンチを迎えてしまいます。ここで並の投手なら我を忘れてしまう所ですが、成瀬は落ち着いていました。ストレートと変化球でカウント1-2と追い込むと最後は外角いっぱいに120キロの変化球を投げ投ゴロの併殺打に打ち取ったのです。実に堂々とした投球でした。
この日のMAXは142キロ、ストレートの平均球速は139〜140キロといった感じでした。宮國・田中には及ばなかったものの、ルーキー時の齋藤や宮本、笠原には負けていません。評判通りの本格派投手でした。
ややヒザが割れているような気がしますが、投球フォームには特に悪い部分が無い気がします。このまま下半身を中心にしっかり鍛えていけばきっと球威もさらに増すと思いますし、制球も安定してくると思います。
巨人には育成で入団した高卒投手に大抜、西村優、杉山といましたが、大抜と西村は体格はいいものの球威不足でプロとしてやって行くには最初から厳しいのではないかと思いました。また、ルーキー時の杉山はMAX148キロを記録したほどの迫力ある投球をしながらも、かなりのノーコンでまだまだ時間がかかると思いました。それに比べれば成瀬ははるかに上を行っています。間違いなく今まで育成で入団した高卒投手の中では最も出来上がっているでしょう。
この試合は3人続けて高卒ルーキーが投げるのを見ることができたのですが、宮國にははるかに及ばないものの、田中には決して劣ってはいない気がします。よく育成で入団してくれたなという思いになりました。楽しみな投手が入団しました。
成瀬功亮 プロ初登板 2011年6月5日 ←New
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