二軍降格で奮起した田中の本塁打、一軍昇格を勝ち取った中井の本塁打! 6月4日イ・ウ交流戦 巨人対中日戦のレポと動画アップ

  • 舎人
    2011年06月06日 01:23 visibility534



















試合経過

昨日の試合のレポと動画のアップをします。この試合は巨人が一方的に中日を破った試合でしたが、中井や田中、橋本といった次代を担う若手選手たちがこぞって大活躍!乗り遅れてはいけないとばかりに我も我もと結果を残しました。終わってみれば17対0、こんなワンサイドゲームは見たことがありません。その原因を考えてみると、グラウンドの状態があまり良くないことや、両翼が91メートルしかなかったことなどが考えられます。中井や田中の本塁打も普通の球場だったら、フェンス直撃でオーバーフェンスはなかったかもしれません。ベンチもボロい、銀傘もありません。要は典型的な時代遅れの地方球場なのです。しかし、大井川沿いの風光明媚で開放的なこの球場が私は大好きであり、昨年初めて訪れてすっかり魅せられてしまいました。この光の中で野球を見られたことは私にとって極上の贅沢でした。




















さて、先発の藤井は初回は制球が制球がやや定まらず、真ん中に投げて痛打されたり、相手に死球を与えたりしましたが、徐々に落ち着き始め、ほとんどの球が低めに制球されるようになりました。終わってみれば七回を投げてヒットは初回の谷の二塁打1本だけ、ランナーも二回の先頭バッターに四球を与えたのみで、三回以降はパーフェクトという内容でした。これを信じれば交流戦後の先発投手陣の一角に入り込みそうですが、そのためには立ち上がりをもう少し良くする必要があると思います。




















中里が二番手、林イーハウが三番手でした。中里は八回をやる気のない中日打線相手に全く危なげない投球。古巣に対して見返す投球をしました。しかし、イーハウは九回を1安打無失点の投球をしましたが、まだまだ春先のように腕が振れていません。少し制球を気にするあまり、縮こまった投球に見えます。これではいくらコーナーを突いても置きにいったようなもので、痛打されてしまいます。復調まではもう少しかかるのかなと思いました。




















打線は今年一番の大当たり!18安打17得点です。山本だけ乗り遅れてしまいましたが、その他の打者は全員出塁です。特に凄かったのは田中の活躍で、二軍に降格させられた事に大いに奮起をしていました。外側の球を逆らわずに強く打てることが田中の持ち味です。一軍にいた頃は内角への意識が強過ぎて、バットが思うように出ていなかった感じでしたが、ファームでは本来の自信を取り戻していました。八回の河原から放った本塁打は軽く振り抜いた感じでしたが、しっかり芯で捉え、打球がグングン伸びていきました。田中は日曜日の試合でも3打数2安打2打点の活躍をしたようです。この活躍をしていればきっとすぐに一軍再昇格となるでしょう。万全ではない小笠原は必ず試合途中で引っ込むか、状態によっては欠場もあるでしょう。田中にはポスト小笠原の一番手の地位を早く確保して欲しいと思います。




















中井は2安打4打点の活躍、今季第1号を放つと同時に大田に代わって一隅昇格を決めました。今の中井は坂本の打撃を意識しているのか、軸回転を頑なまでにこだわった打撃に見えます。大田のように軸回転を意識するように指導されたものの、何時の間にか軸回転とは相容れないはずの低重心打法を試しているのよりも終始一貫しています。しかし、どうも今の打法を完全に体得しているとも思えず、打席の中で上下動が大きく不安定に感じます。昨日の試合でも低めの変化球に崩されて腰の入らない三振をしていました。ヒットも本塁打も出ましたが、本格化するのはまだまだだと思っていました。それが大田の二軍降格に伴い一軍昇格。本当なら嬉しいはずが今回は心配の方が先に立つ昇格でした。
一軍ではいきなりスタメンに抜擢されましたが、日ハム武田勝の前に第一打席は初球をサードゴロ、二打席目は空振りの三球三振でした。なんだか、どうしていいか戸惑っているうちにアウトになってしまった感じです。二軍でももう少しかかると思っていたので一軍でこの結果はこれは仕方ないと思います。武田でなくても同じような結果だった可能性が高く感じます。今回の昇格はおそらく小笠原が復帰するまでの一時的な一軍帯同のような気がしますが、どんな型であれ一軍でプレーするという事は貴重な体験なので何かを掴んで欲しいと思います。




















この土曜日の試合で最も型良かったのは八回に回ってきたこの日の第6打席目でした。結果はライトの正面を突くライナーでしたが、河原の外角スライダーを右方向に鋭く打ち返していました。坂本は外角スライダーを三遊間に放ちますが、本来の中井は右方向に打ち返します。この打席では本来の中井の打撃を見ているようでした。今は型にとらわれて持ち味がどうこう言える状態ではないと思いますが、最終型は誰のマネではなく、自分だけのものに帰結するでしょう。マニュアルは早く体得し、咀嚼し、それを基に自分の打撃を取り戻して欲しいと思います。




















この試合で1つ気になったことがあります。藤井は初回谷に四球を与えていますが、次の回お返しとばかりに中井が死球を受けています。四回にも橋本が死球。これは故意ではなかった気がしますが、二回の中井のものは高い可能性で報復の可能性が高い。お互いを高め合うはずの交流戦でそういったマイナスの要素を持ち込むことだけは止めて欲しいと思いました。

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