今オフの整理要員から一躍2軍のレギュラーに定着した仲澤の猛打賞! 9月17日・18日イースタンリーグ 西武対巨人戦のレポと動画アップ
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舎人
2011年09月23日 05:58 visibility678
試合経過
先週末の試合の残りの動画アップ。この西武との連戦は巨人の連敗で終わったのですが、イースタンリーグで日本ハムと熾烈な優勝争いをしている巨人にとって実に痛い連敗となりました。土曜日の試合は先発のトーレスが実に不安定な投球で六回途中で4失点、打線も西武平野の緩急を使った味のある投球の前に7安打を放ちながらも散発に終わっていました。トーレスは私がファームで見た中で春の教育リーグ以来の出来の悪さ、三球三振とストレートの四球が混在する全く頼りにならない投球です。こんな投球では一軍昇格は厳しいと言わざるを得ません。夏場以降はかなり良い投球をしていただけに残念です。しかし、私はトーレスはもう一年様子を見るべきだと思う。球は速いし、変化球のキレも素晴らしい。これで緩急を使えるようになって、ランナーが出ても動じなくなったら二桁を期待できる投手だと思う。巨人にいる台湾人を除く外国人投手の中ではこのトーレスが一番私は好感を持っています。
翌日の先発は藤井でしたが、立ち上がりに球がやや高く、連打で1点を失いました。しかし、二回以降は球が見事なまでに低めに集まり、ほぼ完璧な投球でした。ファームで投げるのがもったいないほどの投球です。一軍では9日の試合、初回で降板させられた東野の後を受けて二番手として投げるものの、5回3失点の内容でした。失点はいずれも本塁打によるもので、もう少し様子を見た方がいいと思っていたものの、なぜか簡単にファームに落とされます。高木あたりを拘って使っていた割に、藤井に関しては実に見切りが早いと思いました。この先巨人はまだまだ連戦が続き、10月には9連戦も控えています。今のところ先発4本柱(内海、西村、澤村、西村)に続く先発候補は小野なり福田なのでしょうが、場合によっては藤井がローテーションの谷間を任されるかもしれません。
その他の投手として須永と星野、左腕2人の話。土曜日の試合の須永は打者5人をパーフェクトの内容。星野も土日と連投になりましたが、145キロ前後の力のあるストレートを投げ込み、すぐにでも一軍で結果を出せると思われる快投を見せます。一軍で投げている金刃と持っている力は遜色ないと思います。しかし、どうも2人とも「これは使える!」と期待すると裏切られる投球をします。何か打者に絶対的に通用する根拠を手にすることができれば、2人とも一軍に定着できると思います。一軍で初勝利を挙げるのはどちらの投手か注目したいと思います。
打者では仲澤と加治前の右の大卒スラッガーが揃って猛打賞を放ち、存在をアピールしていました。仲澤はシーズン前半はほとんどずっと第2二軍の方でプレーしていました。支配下選手でありながら第2にいるということはオフの整理要員の候補であることを意味します。それが自由契約か育成落ちかは分かりませんが、現状の身分ではなくなる可能性が高いと言えます。仲澤は今まで見てきた中で一昨年のルーキー時が最も良かった。打率も期待できる右のスラッガータイプでした。しかし、昨年あたりからどうも走攻守全てに渡って凡庸に見えるようになっていました。ケガがちで特に下半身の故障が、仲澤のパフォーマンスを低下させていたのでしょう。それがここにきて毎試合のようにヒットを放ち、いつの間にか山本あたりと立場が逆転してしまっているような印象を受けます。守備走塁はあまり見るべきものがない選手だと思いますが、打撃では無駄な力が抜けスムーズにバットが出るようになっています。下半身に粘りが出てきたことが打撃好調の要因かもしれません。
猛打賞を打った翌日の報知新聞にも仲澤の活躍が報じられていました。
仲沢「幸せ実感」3安打 2軍なう (2011年9月18日報知新聞紙面)
巨人・仲沢広基内野手が17日、イースタンリーグの西武戦(G球場)で「9番・二塁」で先発出場した。今季の2軍戦でここまで33試合で9安打の男が3安打と、存在感を示した。
育成から支配下登録された同じ内野手の福元、山本の台頭もあり、苦しい時期もあった。「第2の二軍」で自分を磨き、出番を待った。「腐らず上を目指そうとという気持ちは精神的にも成長できた。目指すところは当然1軍ですが、2軍の試合に出られることが幸せだと実感しています」
フリー打撃から素振りまで、川相昌弘2軍監督(46)から徹底指導を受けたことも大きかった。「使ってくださる監督には、結果を出し続け、1軍に上がることで感謝の気持ちを表したいです」と誓っていた。
2軍の試合に出て幸せを感じられては困りますが、第2にいた頃は相当危機感を募らせていたのでしょう。仲澤は大田や中井のようないわゆる指定強化選手ではありません。つまり、育成の本流ではないということです。そういった選手が一軍の戦力になるためにはひたすらコマを目指すことだと思います。総合力では見てくれないし、時間がありません。自分の特技をひたすら磨き、それをアピールし続けることが大事だと思います。私が思うに仲澤には打撃しかないと思います。右の代打の切り札として認められるような成長を仲澤には期待したいと思います。
動画は5本、河野は本当に振りが鋭くなりました。13日の試合では4安打を放ちましたが、この試合のヒットも左対左を苦にせず、体の開かない見事なヒットでした。おまけとして西武の左の大砲斎藤の本塁打をアップしました。なぜか私の目の前で本塁打をよく打ってくれるバッターです。
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おまけ
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