「天網恢々疎にして漏らさず」きっとその努力は報われる時が来る!二軍最終戦後の岸のスピーチ
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舎人
2012年09月30日 23:30 visibility2825
土曜日の巨人の二軍最終戦が終わった後、ファンに向けて選手を代表して岸がスピーチをしました。その話は朴訥ながら胸を打つもので、非常に素晴らしいものだったので紹介したいと思います。
イースタン最終戦後の岸敬祐あいさつ(平成24年9月29日)
「えーファンの皆さん、一年間たくさんの応援をいただき、本当にありがとうございました。えー、今日の試合に限らず、練習日でも毎日球場へ足を運んでいただいた方々や、遠方の試合にでも応援に来ていただいた方々に、暖かい励ましの言葉をいただきまして、本当にありがとうございました。僕の好きな言葉の中に「天網恢々疎にして漏らさず」という言葉があります。えー、この言葉の意味は、悪い行いをすれば、必ず誰かに見つかってしまうという意味です。えー、この言葉を良い意味に換えて、些細な努力でもきっと誰かが見てくれていると僕はいつも信じて練習をしています。えー、今年は残念ながらファームでは優勝できませんでしたが、まだ一軍では残り4試合、そしてクライマックス・シリーズ、そして日本シリーズと残っています。えー、この中から一人でも多く日本一に貢献できるように、これから良い準備をして行きたいと思っています。えー、来シーズンも一人でも多くの方に感動を与えられるように、頑張って行きますので、ぜひ応援の方よろしくお願いします。ありがとうございました。」
シーズンを締めくくる岸のあいさつ 2012年9月29日
岸は人柄が良く、ジャイアンツ球場に集うシニアの方々にはすこぶる評判のいい人物のようです。茶柱さんの話によると、岸が今年の7月に支配下されると、彼らはそのことを非常に喜んでいたとか。非常に愛想が良く、受け答えもしっかりしていて、ファンに対しても礼を失した事がないことが、岸の評判を高めているようです。野球エリートの多いジャイアンツの中で、岸は泥臭く、庶民的で、まるで仲間うちから出て来た選手のような印象を与えます。そのことがジャイアンツ球場にやってくるファンに岸に対する親しみと思い入れを持たせているに違いありません。
それにしても「天網恢々疎にして漏らさず」です。育成から出発した選手ならではの“切なる願い”であり、“儚い思い”のような言葉です。この思いはファームにいる全ての選手共通の思いでしょう。例えドラフト下位や育成の入団であっても、話題になるようなハデなアピールがなくても、誰かが彼らの事を見ていて、それが抜擢や起用につながらなくてはいけません。巨人というチームは岸やファームの選手たちが、そういった思いを本当に預けていい組織なのか。このスピーチはチームの運営に携わる人たちにはもちろん、原監督にも聞いて欲しいと思いました。
私がファンの1人として彼らにしてあげられることがあるとしたら、彼らの頑張りや普通なら見送られてしまうような些細なことを数多く目撃し、発信することだろうと思います。それが彼らの今後の追い風に少しでも繋がることを信じて、また来年も球場へ向かいたいと思いました。
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