今村の時速90キロのウイニングショット!橋本・大田・中井それぞれの秋 9月20日イースタンリーグ 巨人対DeNA戦のレポと動画アップ
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舎人
2012年10月16日 00:01 visibility1659
試合経過
今日は20日の試合の動画のアップをします。先発の澤村が降板すると2番手として小野が登板し、続いて今村が登板しました。1イニングを投げ、1四球で無失点という内容でしたが目を引いたのは90キロ前後のスローカーブを使って打者を打ち取っていることでした。カウント球としてスローカーブを使うことはあっても、ウイニングショットに100キロ以下の球を多投する投手はあまり記憶がありません。今村は130キロ中盤から140キロのストレートに120キロから130キロのスライダーとスプリット、110キロ前後のカーブがあり、さらに90キロ前後のスローカーブを持っているということになります。高校時代はMAX148キロの本格派投手という触れ込みでしたが、プロ入りしてからの今村は、ひたすら打者と対峙する術を磨いてきた感じです。ストレートと変わらないフォームで変化球を投げられるように、たえず投球を工夫していると聞きます。夏にはその成果が現れてノーヒットノーランも達成しました。本当に充実した実りのあるルーキーイヤーだったと思います。
今村を一言で言えば緩急の使い手ということになるのでしょうが、今村の場合ストレートと変化球で緩急を付けるだけでなく、変化球同士でも緩急を付けられる抜群のセンスを感じさせる投手だと思います。しかし、このスタイルで成長しても今のままの球威ではローテーションの3番手か4番手で終わってしまう気がします。今後はもう一段高いレベルを目指し球速アップも意識して欲しいと思います。MAXは145キロでもいいので、常時140キロ以上のストレートを投げられるようになって欲しい。そうすれば内海の後釜としてエースの座が見えてくると思います。今年は“ホップ”の年でした。来年は“ステップ”の年にして欲しい。そして、再来年が“ジャンプ”の年です。松竜と競い合い、とにかく頑張って欲しい。一目見た時に、これは‘今中の再来’だと思った印象はあながち間違っていなかったと思っています。
打つ方で最も目立っていたのは加治前です。猛打賞もさることながら、最終回に林から打ったタイムリーは非常に勝負強さを感じさせるものでした。今はファームに落ちてしまっていますが、今シーズンは一軍でも前半は期待に応える働きをしてくれました。求められるところが矢野とかぶることが不幸かもしれませんが、この努力を続ければ、いつか矢野を抜く日がくることでしょう。
橋本、大田、中井は3人とも地味ながらヒットを放ちました。この3人の中でCSに出場しそうなのは大田一人かもしれません。観客の度肝を抜いたあの圧倒的飛距離の打撃をCSや日本シリーズでも披露し、巨人の新時代を内外に示して欲しいと思います。橋本はフェニックスリーグでシーズン後半に掴んだ打撃を確かなものにし、秋季キャンプや来季へ向けたアピールをしなくてはいけません。中井はもしかしたら呼ばれるかもしれないCSや日本シリーズ出場に向けて、いつでも準備をしておかなくてはいけません。3人が3人とも課題を持ったそれぞれの秋を迎えています。
原監督は「今のチームは発展途上で、まだまだ完成していない」と常々発言しています。チームが完成に近づいた時に、どれだけ生え抜き若手たちがその中に加わることができるかが肝要で、1人でも多く新時代のチームの構成要員になってくれることを願ってやみません。しかし、大田が抜け、中井が抜け、これで橋本も昇格したとしたら、現在のファームはずいぶんさみしいものになってしまいます。一軍が新しく生まれ変わる時にファームは抜け殻になってしまうのです。野手においてファームは世代交代の時を迎えています。これから数年はドラフトで積極的に野手を指名して欲しいと切に思います。
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