今日の試合でも第一打席ヒット出塁の早稲田大重信、D7位指名にしてはなかなかの好投手に見えた東海大の中川
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舎人
2015年11月18日 03:36 visibility765
前回に引き続き神宮大会のネット中継のレポです。昨日は東海大の試合があったものの、巨人からドラフト指名された中川の登板はなく、巨人関係の選手が登場したのは一日置いた今日になってからでした。第一試合で重信のいる早稲田大が出場するのと、第二試合で中川のいる東海大が出場するのです。まずは第一試合の重信に注目です。今日の試合でもスピードに溢れるプレーを見せてくれるか。
平成27年11月17日(火) 明治神宮大会 早稲田大対上武大(神宮球場)
一回裏、投手寺沢
重信:カウント0-2からセンター前ヒット(111キロS、134キロSw、外角113キロ)
三回裏、投手寺沢
先頭バッター
重信:カウント2-2からレフトフライ(105キロS、135キロF、140キロB、139キロB、高め137キロ)
五回裏、投手寺沢
先頭バッター
重信:カウント1-2からサードライナー(105キロS、127キロB、115キロS、141キロ、サード鳥巣がジャンプして好捕のファインプレー)
七回裏、投手寺沢
二死走者なし
重信:カウント1-1からショートファールフライ(139キロSw、138キロB、インハイ115キロ)
重信打撃成績
4打数1安打
重信は今日の試合でも初回にヒットで出塁しました。これは集中力があるということで素晴らしいことだと思います。その初回のヒットを足掛かりに先制のホームも踏みました。また、第三打席は相手の好捕でアウトにこそなれ、鋭いライナーでサードの頭上を抜けようという当りのヒット性のものでした。上武大の1年生サウスポー寺沢の前にヒットは1本だけでしたが、まずまず内容のあるプレーができた試合だったと思います。「早稲田大のバッターは追い込まれるとしっかりとセンターから逆方向への意識が徹底している」と解説の方が話していましたが、そのチーム方針を重信はしっかりと体現しているようです。チームも勝って次は決勝です。学生時代最後の試合を重信は思い切り存在をアピールして欲しいと思います。
早稲田大と上武大の試合が終わると東海大と亜細亜大の試合です。昨日の試合では登板しなかった中川が先発登板しました。貴重な左腕とはいえドラフト7位です。正直あまり期待をしていた訳ではありません。ドラフト下位指名で入団した大卒左腕というと深田のような感じかなと勝手に思いながら登板を見始めたのでした。
平成27年11月17日(火) 明治神宮大会 東海大対亜細亜大(神宮球場)
一回裏、投手中川
藤岡:カウント1-1からセカンドフライ(F、140キロB、インハイ139キロ、田中背走してキャッチのファインプレー)
北村:カウント2-2から空振り三振(139キロB、140キロS、109キロS、134キロB、低め131キロ)
丸山:カウント1-2からショートゴロ(109キロF、134キロB、144キロSw、外角137キロ)
三者凡退、一回終了
二回裏、投手中川
遠藤:カウント1-1からセカンドゴロ(140キロF、124キロB、高め137キロ)
板山:カウント0-1からセンター前ヒット(139キロS、外角134キロ)
枡澤の2球目板山が二盗
一死二塁
枡澤:カウント2-2からサードゴロ(140キロS、142キロSw、135キロF、143キロB、135キロB、内角142キロ)
法兼:初球レフトフライ(外角143キロ)
板山残塁、二回終了
三回裏、投手中川
宗接:カウント0-2からセンター前ヒット(137キロSw、141キロF、真ん中内より134キロ、セカンド守備の真横の打球ながらハーフバウンドの強い打球に田中対応できず)
諏訪:カウント1-1から犠打失敗のサードゴロ併殺打(143キロB、137キロF、外角144キロ)
藤岡:初球レフト前ヒット(外角122キロ)→レフトの北岡が弾きはセカンドへ
二死二塁
北村:初球ショート内野安打(真ん中内より142キロ)
二死一三塁
丸山:カウント1-1から捕ファールフライ(142キロB、141キロF、143キロ、キャッチャー石井スライディングキャッチのファインプレー)
二者残塁、三回終了
四回裏、投手中川
遠藤:カウント0-1から捕ファールフライ(142キロS、外角140キロ)
板山:カウント1-1からファーストゴロ(110キロB、140キロS、内角112キロ)
枡澤:カウント1-2から見逃し三振(135キロS、141キロF、140キロB、内角123キロ)
三者凡退、四回終了
五回裏、投手中川
法兼:カウント2-2から見逃し三振(142キロB、140キロS、114キロF、143キロB、144キロF、真ん中外より142キロ)
宗接:カウント1-2から見逃し三振(141キロB、142キロS、141キロF、外角141キロ)
諏訪:ストレートの四球(139キロB、136キロB、130キロB、高め141キロ)→代走御縞
藤岡:カウント0-1からファーストファールフライ(142キロS、外角140キロ)
御縞残塁、五回終了
六回裏、投手中川
北村:カウント2-2からセカンドゴロ(140キロS、133キロB、112キロF、127キロB、122キロF、内角127キロ)
丸山:フルカウントから四球(130キロB、139キロS、97キロF、141キロF、143キロF、132キロF、111キロB、139キロB、高め143キロ)
遠藤:フルカウントから四球(142キロS、142キロB、141キロB、141キロS、142キロB、高め140キロ)
一死一二塁
板山:カウント1-0からサードフライ(141キロB、内角141キロ)
枡澤:カウント1-0からレフト前タイムリーヒット(137キロB、内角141キロ)、東海大2対1亜細亜大
二死一二塁
法兼:カウント1-0から右肘に死球(142キロB、138キロ)
投手交代中川→芳賀
二死満塁
宗接:カウント0-1からショートゴロ(127キロS、低め129キロ)
三者残塁、六回終了
中川登板結果 (先発六回途中交代)
五回2/3 球数87球 打者25人 被安打5 奪三振4 与四球3 与死球1 失点1 MAX144キロ(複数度)
中川は深田とは全く違うタイプの投手でした。緩急使いの技巧派左腕だった深田に対し、中川はどちらかと言うと力で押すタイプだったのです。球速表示は桜井よりも速く、平均でも140キロを超えています。特に高めの球の伸びがなかなかのものだと思いました。今日の登板はこの力強いストレートの割合が7割以上を占めていました。やや球が高い感じもしましたが、力押しのタイプの投手にしてはコントロールはそれほど悪いという感じではなく、少なくとも四球で自滅するタイプではないようです。ただ、変化球はカーブもフォークボールもスライダーも一通り投げていましたが、やはりドラフト1位の桜井のそれと比べると平凡な感じでした。また、五回二死までは無四球だったのに、そこから球がかなり上ずり思い通りにならなくなります。最後の方はリリースポイントまでずれてしまっていたようです。60球前後の球数でこれではスタミナに課題があるのかもしれません。
おそらく入団したら江柄子のように、中継ぎに特化した使われ方をするのではないかと思います。そこで2〜3イニングの起用方法だとしたら、一年目から使われる可能性もあるでしょう。今後の課題としては変化球を磨き、勝負所で使える必殺球を手に入れること。スタミナを付けること。低めへの制球の意識。こういった所ではないかと思われます。
左腕は巨人の補強ポイントでもありました。中川は課題こそ幾つもあるように感じられたものの、伸び代を感じる魅力的な投手でした。ドラフト7位にしては巨人は良い買い物をしたのではないかと思います。3位までに消える素材かと言われると考えてしまいますが、どこかの球団に4位で指名されていたとしても違和感はないと思いました。考えても見れば今年の秋の首都大学リーグで5勝を挙げMVPに輝いている投手です。この中川も桜井、重信同様にドラフト直近で力を付けて来た投手だったのです。もしもリーグ戦の活躍が春のものだったら、もっと評価が高く、指名の順位も高かったのではないかと思います。
しかし、残念ながらチームはその後逆転され、中川が決勝で重信と対戦することは無くなりました。それは桜井ともどもプロ入り後の紅白戦まで待ちたいと思います。
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