平成28年5月13日(金)プロ独立リーグ交流戦 群馬ダイヤモンドペガサス対巨人(前橋市民球場)輿那原と巽 魅力たっぷりの高卒ルーキーの登板!

  • 舎人
    2016年05月18日 02:52 visibility965



















昨日に続き、ジャイアンツの三軍を追いかけて、前橋市の東の外れにある市営球場へやってきました。市の運動公園の中にあるのですが、ここの近くにはハッピースマイルというオムライスの美味しいお店があります。群馬と埼玉の二重生活者の私にとって、ここは生活圏なのです。前橋市の球場というと県営敷島球場がありますが、そこは最近改装もしてNPBが公式戦をするまで立派なものになりました。しかし、今日行われるこの前橋市営球場は30年前から時が止まったような古ぼけた田舎の球場です。収容人数も4,000人程度でしょう。ナイター設備はありますが、スタンドは暗く、動画の撮影はかなり厳しい気がします。しかも、初夏だというのになんだか寒い!

この三軍観戦の主目的はまだ見たことのない選手を数多く目撃することです。ルーキーたちのプレーがどんなものなのかを数多く確認したい。願わくば高卒ルーキーたちの投球を目撃したい。今日はその願いが叶えられるのか気になるところです。先発は篠原、年齢的に支配下に昇格するとしたら今年が最後のチャンスだと思います。現在、一軍は極端な投手不足に陥っているので、何とか認められて欲しいと思います。

昨日の試合で走塁中に足を痛めて途中交代した川相は、スタメンから外れています。増田との二遊間コンビはジャイアンツ三軍のアライバのようだったので、今日も楽しみにしていたので残念です。大事無いといいのですが。。。


巨人
(6)増田(5)高橋洸(8)青山(7)アブレイユ(2)田中(3)芳川(9)長江(D)松崎(4)田島(P)篠原
群馬ダイヤモンドペザサス
(8)藤井(5)森岡(3)カラバイヨ(7)箱田(9)チャベス(D)新井(4)竹内(5)李(2)宇田川(P)ソト

一回表
増田:カウント0-1からセカンドゴロ(F、外角ストレート)
高橋:カウント1-1からショートライナー(S、B、外角ストレート)
青山:カウント1-1からレフトフライ(F、B、アウトロー変化球)
三者凡退、一回表終了

高橋洸と青山は討ち取られたものの、共に鋭い当たりを放ちました。

一回裏
藤井:カウント0-2から投ゴロ(F、S、真ん中ストレート)
森岡:フルカウントからセカンドハーフライナー(F、S、B、B、B、内角ストレート)
カラバイヨ:フルカウントから右中間オーバー先制本塁打(S、F、B、B、B、F、F、F、F、真ん中ストレート)、0対1
箱田:カウント1-0からレフトオーバー本塁打(B、外角ストレート)、0対2
チャベス:カウント1-0からサードゴロ(B、外角変化球)
一回終了

篠原は打者を追い込むまでは難なく行くもの、そこから先を苦しんでいます。カラバイヨには真ん中外よりの置きに行ったようなストレートを打ち返されました。箱田の当たりは普通の球場ならレフトフライだったかもしれません。

二回表
アブレイユ:カウント1-0からサードエラー出塁(B、外角ストレート、森岡の送球が逸れる)
田中:カウント2-2からセカンドエラー出塁(S、S、B、B、外角ストレート、竹内のセカンドへの送球が逸れる)
無死一二塁
芳川:カウント0-2からスイングを取られ空振り三振(S、S、F、内角変化球)
長江の打席で暴投
一死二三塁
長江:カウント2-2から空振り三振(B、Sw、Sw、B、アウトロー変化球完全なボール球)
松崎:カウント1-2から空振り三振(B、S、S、インハイストレート)
二者残塁、二回表終了

相手がくれた同点のチャンスを活かせません。みんな甘い球を見逃し、ボール球を追いかけていてはいけません。

二回裏
新井:カウント2-2から空振り三振(S、B、Sw、B、F、F、F、インロー変化球)
竹内:カウント2-1からセンターフライ(S、B、B、外角ストレート)
李:初球サードゴロ(外角ストレート)
三者凡退、二回終了

篠原は相変わらず追い込んでから苦しんでいます。

三回表
田島:カウント2-2から投ゴロ(B、F、S、B、外角変化球)
増田:カウント1-1からセンター前ヒット(B、F、内角ストレート)
高橋の打席で暴投
一死二塁
高橋洸:カウント2-2からセカンドフライ(F、B、B、S、外角変化球)
サインが合わずソトと宇田川が長くマウンドに
青山:初球サードゴロ(外角変化球)
増田残塁、三回表終了

増田にチーム初ヒットが出ました。やや内角よりのストレートでしたが、バットの出方が非常にスムーズです。

中南米系のファミリーがスタンドに来ていて、坊やが何か叫んでいます。パパに声援を送っているようです。どうやらカラバイヨのファミリーのようです。

三回裏
宇田川:カウント1-0からライト前ヒット(B、外角ストレート)
藤井:カウント1-2から死球(S、Sw、B、F、左肘)
無死一二塁
森岡:カウント2-1から捕ゴロ併殺打(B、F、B、低めストレート)
二死二塁
カラバイヨ:初球ライトオーバータイムリー二塁打(外角ストレート)、0対3
箱田の打席で捕逸
二死三塁
箱田:カウント1-2から空振り三振(S、B、S、F、外角ストレート)
カラバイヨ残塁、三回終了

田中が犠打を好判断で併殺にしたというのにカラバイヨに打たれ追加点です。当たりはただのフライのようでしたが、長江が極端に右中間寄りでした。

四回表
アブレイユ:空振り三球三振(S、S、外角ストレート)
田中:フルカウントから四球(S、B、B、F、B、内角ストレート)
芳川:カウント2-1からライトフライ(F、B、B、高めストレート)
長江の打席で田中が牽制に誘い出されセカンドタッチアウト
長江:カウント1-2から途中終了(B、S、S)
四回表終了

ソト以前より球威はやや衰えた感はあるものの、キレの良いスライダーは未だ現在ですね。

四回裏
チャベス:カウント2-1からセカンドゴロ(B、B、Sw、外角変化球)
新井:カウント1-2からレフト前ヒット(B、S、Sw、外角ストレート)
竹内:カウント1-2から見逃し三振(B、S、Sw、外角ストレート)
李:カウント1-2から空振り三振(B、S、S、F、アウトロー変化球ボール球)
新井残塁、四回終了

この回の篠原は追い込んでから生きた球を投げていました。

五回表
長江:カウント2-2から見逃し三振(Sw、B、Sw、B、外角ストレート)
松崎:カウント2-2から空振り三振(S、B、Sw、B、F、高めストレート)
田島:見逃し三球三振(S、S、外角ストレート)
三者凡退、五回表終了

コントロールの安定してきたソトになす術なしです。長江君たち、クソボール振って、厳しいところ見逃していちゃ打てませんよ!少しは工夫しろ!

五回裏
宇田川:カウント1-2からレフトオーバー本塁打(Sw、S、B、真ん中変化球)、0対4
藤井:空振り三球三振(F、Sw、低め変化球)
森岡:フルカウントからショート内野安打(F、B、F、F、B、B、F、低め変化球)
カラバイヨ:フルカウントから左中間二塁打(F、B、F、B、、B、キロSBFSw)
→森岡がファーストから長駆本塁を狙うもタッチアウト(コリジョン!?)
二死二塁
箱田:カウント3-1から四球(B、B、S、低めストレート)
二死一二塁
チャベス:見逃し三球三振(Sw、F、内角ストレート)
二者残塁、五回終了

また被弾!篠原は追い込んでからどうして甘い球を投げるかねぇ(ー ー;)どうも波に乗り切れません。ストレートや変化球のキレは悪くないと思うのですが、上手く活かし切れていない感じです。

六回表
増田:カウント3-1からレフト前ヒット(B、F、B、B、外角ストレート)
高橋洸:フルカウントからセンター前ヒット(B、Sw、B、F、B、アウトロー変化球、巧打!)
無死一三塁
青山:カウント1-1からレフト前タイムリーヒット(S、B、真ん中内よりストレート)、1対4
無死一二塁
アブレイユ:カウント0-2から見逃し三振(F、S、F、外角ストレート)
田中の打席でバッテリーエラー
一死二三塁
田中:カウント3-1から四球(B、B、S、B、外角変化球)
一死満塁
芳川の打席でバッテリーエラー→サードランナー生還、2対4
一死二三塁
芳川:カウント2-2から見逃し三振(Sw、Sw、B、B、内角ストレート)
長江:カウント2-0からファーストゴロ(B、B、内角ストレート)
二者残塁、六回表終了

この回増田高橋と連打が出て反撃を開始しました。増田は食らいつくような打撃。これでマルチ。実にガッツが溢れている選手ですね。高橋は難しい球をバットコントロールで外野に打ち返しました。




















六回裏、投手輿那原
新井:フルカウントからファーストゴロ(B、B、B、S、F、F、内角ストレート)
竹内:初球センター前ヒット(外角ストレート)
李:カウント2-2から空振り三振(B、S、B、F、低めフォーク)
宇田川:見逃し三球三振(S、Sw、外角ストレート)
竹内残塁、六回終了

願い通り、高卒ルーキーの輿那原が登板しました。まるで野茂さん!魅力たっぷり!

七回表、投手南
松崎:カウント3-1からセンターフライ(B、B、B、S、外角ストレート)
田島:カウント1-2からレフト前ヒット(S、F、B、外角ストレート)
増田:カウント3-1から四球(B、B、S、B、低め変化球)
投手交代南→山崎
一死一二塁
高橋の打席で重盗→宇田川の送球が逸れ田島が生還、3対4
一死二塁
高橋洸:カウント3-1からレフト前ヒット(B、Sw、B、B、外角ストレート)
一死一三塁
青山:カウント1-2から空振り三振(Sw、F、B、F、F、F、F、アウトロー変化球)
→三振と同時に高橋が二盗
二死二三塁
アブレイユ:カウント0-1からフェンス手前の大きなセンターフライ(S、高めストレート)
二者残塁、七回表終了

田島のヒットはなかなかの巧打でした。それにしてもアブレイユの当たりは惜しかった!




















七回裏、投手巽
藤井:フルカウントからセカンドゴロ(S、B、S、B、B、外角ストレート)
森岡:カウント0-1からセカンドゴロ(F、外角ストレート)
カラバイヨ:カウント1-1からサードゴロ(Sw、B、外角ストレート)
三者凡退、七回終了

七回は巽が登板しました。この投手も力投型ですね。生きが良い!

八回表
田中:カウント1-0からレフトフライ(B、真ん中ストレート)
芳川:カウント3-0からセカンドフライ(B、B、B、外角ストレート)
長江:カウント1-0からセンター前ヒット(B、高めストレート)→セカンドを狙いタッチアウト
八回表終了

長江のヒットは詰まった当たりでした。  

八回裏、投手矢島
箱田:フルカウントから四球(S、B、S、F、F、B、低め変化球)
チャベス:フルカウントからセンターオーバー本塁打(S、S、B、B、B、真ん中低めストレート)、3対6
新井:カウント1-0からフェンス手前の大きなレフトフライ(B、外角ストレート)
竹内:初球セカンドゴロ(低め変化球)
李:カウント2-2から空振り三振(S、B、S、B、内角ストレート)
八回終了

矢島の投球は相変わらず雑な感じ。落ち着きがない。

九回表、投手堤
代打小林:カウント2-2からファーストゴロ(F、B、F、B、高めストレート)
田島:フルカウントから見逃し三振(B、F、S、B、B、内角変化球)
増田:カウント2-1からライト前ヒット(B、B、S、高めストレート)
高橋洸:ストレートの四球(B、B、B、低め変化球)
二死一二塁
青山:カウント3-1から四球(B、B、B、S、外角ストレート)
二死満塁
アブレイユ:カウント1-2から見逃し三振(S、B、Sw、外角ストレート)
三者残塁、3対6で群馬の勝利
勝ち投手ソト、セーブ堤、負け投手篠原

ヒーローインタビューはソトとカラバイヨですが、ソトの通訳をカラバイヨが務めています(笑)




















さて、試合の振り返りをしたいと思いますが、先発の篠原は実況中にも話した通り、追い込むまではすんなり行くものの、そこから先が苦しいピッチングです。必殺の決め球が無いことが原因なのでしょう。球場が狭いこともあり本塁打を3本も打たれましたが、これも投球の幅が狭いことが一番の原因のような気がします。コントロールは良い投手だけに、何か会得する新球でもあれば一気に視界が開けて来ると思います。

與那原は野茂さんそっくりのトルネード投法です。その投球を見ているだけでもワクワクした気分にさせてくれます。ドラフト評論の安倍さんは、外れ1位候補だとか、昨年の高校生投手ではソフトバンクに1位指名された高橋淳平に次ぐ素材だとか非常に評価していました。この極端なトルネード投法も直さなくて良いとのことです。この評価が本当ならどんなに良いだろう・・昨年の夢の無いドラフトでがっかりしていた私にとって、数少ないロマンを感じさせる存在がこの與那原だったのです。もっとも、同じドラフト評論の小関さんは、與那原の投球フォームは必ず修正しないとプロとしてやっていけないとコメントしています。安倍さんと小関さんのどちらを信じたらいいのか。さて、與那原は身体もデカく球威も素晴らしいと思いました。球場にスピードガンはありませんでしたが、140キロは優に出ていたと思います。制球も悪くありませんし、変化球でもストライクが取れています。また、ランナーを出してから牽制や、クイックも全く問題ありません。意外に器用なのです。この日の登板だけでは全てを語ることはできませんが、大いに可能性を感じましたし、魅力たっぷりでした。

続いて登板したのは同じく高卒ルーキーの巽でした。真上から投げ下ろす左の本格派投手です。一切のごまかしの不要のけれんみの無い投球とはこういうのを言うのではないか。非常に良く腕が振れており、かなり球威を感じます。しかも、低めの球の伸びが素晴らしい!あっという間に三者凡退に打ち取り降板してしまいましたが、この巽も與那原同様に魅力たっぷりの投手でした。與那原は先発タイプとして、巽はリリーフタイプとして、それぞれ育っていくような気がします。早く本拠地ジャイアンツ球場で登板して欲しいと思います。そこで過去の高卒ルーキーたちとの同時比を考えてみたいと思います。

最後に登板したのが矢島でした。先週に続いて投球を見たのですが、やはり投球に落ち着きが無く、良いのか悪いのか分からない感じでした。球威は感じますが、変化球のキレは、やはりイマイチに感じました。支配下入りにはまだ課題が多いと思います。

打線の方ですが、増田が猛打賞と昨日に続いて結果を出しました。ソトにみんなが苦しんでいる中、1人攻略法が分かっていた感じです。守備は上手いし、粘りの打撃もできる。育成とはいえ1位指名された訳が分かりました。

高橋洸もマルチヒットの活躍。六回に増田との間でエンドランを成功させましたが、その時の巧打は素晴らしいものでした。内外野そつなくこなし、つなぎの打撃もできる。そういった汎用性を活路にするのも悪くないかもしれません。

岡本と同い年の田島がレフトにクリーンヒットを放ちました。やたらとミスが多い印象がありますが、攻守にセンスを感ます。

動画は8本作りました。球場が暗く、ピンボケ気味であまり出来が良くありませんが、雰囲気だけでも伝えられたらと思います。増田のガッツ溢れる打撃をご覧になって欲しいと思います。與那原と巽の投球については全球アップしました。彼らの魅力を共有しましょう!

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