平成28年5月12日(木)プロ独立リーグ交流戦 群馬ダイヤモンドペガサス対巨人(高崎市城南野球場)増田と川相の二遊間はきっと売りになるだろう!

  • 舎人
    2016年05月17日 03:21 visibility1188



















今シーズンは三軍制がスタートし、独立リーグやアマ球団と数多くの交流戦が行われることになりました。しかし、なかなか見に行く機会に恵まれなかったところ、今週はそのジャイアンツの三軍が群馬にやってくるとのことです。それでは見に行かない訳にはいなかいと、他の用事を後回しにして試合を見に行く事に決めたのでした。ここでダイヤモンドペガサスと巨人が対戦するのを見たのは一昨年以来。その時はルーキーだった青山がフェンスに激突して救急車で運ばれたりしました。その青山も今日は元気にスタメン出場しています。

先発は中川、なんだか投げる度に評価を落としている気がします。何とか上昇気流に乗って欲しいと思います。その他、野手は増田たちルーキーの活躍が楽しみです。彼らがどんな一芸を見せてくれるのか注目したいと思います!

巨人
(6)増田(4)川相(8)青山(D)松崎(7)北之園(3)芳川(9)長江(2)小林(5)田島(P)中川
ダイヤモンドペザサス
(8)藤井(6)李(D)カラバイヨ(7)箱田(9)チャベス(3)速水(5)森岡(2)宇田川(4)竹内(P)沼田

一回表
増田:初球ライト線二塁打(外角146キロ)
川相:カウント2-2からセカンドゴロ進塁打(117キロS、124キロB、142キロB、142キロSw、低め124キロ)
一死三塁
青山:カウント1-2からレフトへ先制犠飛(122キロS、144キロF、142キロB、内角125キロ)、1対0
松崎:カウント1-2から見逃し三振(112キロS、148キロF、126キロB、148キロF、144キロB、外角127キロ)
一回表終了

増田は身体を開き気味に上手く押っつける感じでライト線に運びました。

それにしてもペガサスの投手の球速い!



















打席に向かう増田

一回裏
藤井:カウント1-1からセカンドライナー(106キロS、107キロB、高め135キロ、川相の曲芸的プレー!)
李:カウント1-0からショートゴロ(138キロB、外角134キロ)
カラバイヨ:カウント1-1からセカンドライナー(108キロS、109キロB、真ん中109キロ)
三者凡退、一回終了

中川は緩い球を使った打たせて取る投球です。川相の身体能力全開のファインプレーが飛び出しました。

二回表
北之園:カウント1-1からバットを粉々に折られるファーストゴロ(128キロF、125キロB、内角145キロ)
芳川:初球ファーストライナー(高め118キロ、速水のファインプレー)
長江:カウント2-2から空振り三振(145キロB、145キロSw、109キロS、144キロB、低め129キロフォーク)
三者凡退、二回表終了

沼田という投手は球が速いだけでなく緩急が使えますし、武器のフォークもキレが良いです。

二回裏
箱田:フルカウントから四球(137キロS、140キロB、139キロB、112キロS、140キロB、140キロF、118キロF、141キロF、低め140キロ)
チャベス:フルカウントから四球(135キロS、109キロB、120キロS、133キロB、137キロB、低め137キロ)
無死一二塁
速水:初球ショートゴロ併殺打(外角141キロ)
二死三塁
森岡:フルカウントからファーストゴロ(136キロB、117キロB、120キロS、142キロS、134キロF、120キロB、142キロF、141キロB、外角141キロ)
サードランナー残塁、二回終了

中川はテンポが悪い!この球数の多さは異常です。まるで昔の今村のよう。

三回表
小林:カウント1-0から投強襲ヒット(129キロB、真ん中127キロ)
田島:カウント2-0から投犠打(109キロB、139キロB、外角142キロ)
一死二塁
増田の打席で捕逸
一死三塁
増田:フルカウントから空振り三振(126キロB、120キロB、142キロB、140キロS、125キロF、143キロF、低め127キロフォーク)
川相:カウント1-2からセカンドゴロ(120キロS、126キロS、141キロB、外角144キロB)
小林残塁、三回表終了

沼田はなかなか落ち着き払った投手ですね。前の回に打たれた増田に投げにくそうにしていましたが、最後はしっかりとフォークで打ち取っていました。

三回裏
宇田川:カウント1-1からセカンドゴロ(107キロB、137キロF、外角116キロ)
竹内:初球レフトフライ(高め137キロ)
藤井:カウント2-2から見逃し三振(139キロF、137キロB、96キロSw、122キロB、外角141キロ)
三者凡退、三回終了

この回の中川はまずまずテンポの良い投球でした。何だか深田が戻ってきたような印象です。

四回表
青山:カウント1-2から空振り三振(124キロSw、144キロB、124キロS、アウトハイ147キロ釣り球)
松崎:フルカウントから空振り三振(106キロS、125キロSw、128キロB、124キロB、121キロB、高め147キロ)
北之園:カウント1-2からセンター前ヒット(145キロS、124キロS、138キロB、高め141キロ)
芳川:カウント1-2からスイングを取られ空振り三振(125キロB、106キロS、125キロSw、アウトロー146キロ)
北之園残塁、四回表終了

北之園はやや浮いたような甘いストレート見逃さずクリーンヒットしました。

四回裏
李:カウント0-2からショートゴロ(138キロS、122キロF、外角135キロ)
カラバイヨ:カウント1-1からセカンドゴロ(138キロB、136キロS、真ん中外より140キロ)
箱田:カウント2-2からファーストゴロ(135キロB、141キロSw、139キロB、137キロF、内角122キロ)
三者凡退、四回終了

川相の守備は異次元の上手さです。必見の勝ちあり!



















松沼コーチ

五回表
長江:カウント1-2から空振り三振(124キロB、F、133キロF、低め127キロ)
小林:カウント2-2からセカンドゴロ(143キロF、142キロB、127キロSw、126キロB、外角149キロ)
田島:カウント2-2から見逃し三振(147キロB、124キロB、148キロSw、145キロS、外角147キロ)
三者凡退、五回表終了

沼田という投手をなかなか攻略できません。なんだかこのまま巨人に連れて行きたい位の投げっぷりです。

五回裏
チャベス:カウント1-2から投ゴロ(108キロS、108キロS、135キロB、外角110キロ)
速水:カウント1-0からライト線二塁打(131キロB、高め140キロ)
森岡:初球レフト前ポテンヒット(外角122キロ)
一死一三塁
宇田川:カウント1-2からショートゴロ(108キロB、111キロS、140キロSw、内角119キロ)
→サードランナー速水が生還、1対1
二死二塁
竹内:カウント2-2から空振り三振(121キロB、136キロB、138キロS、120キロF、123キロF、高め141キロ釣り球)
森岡残塁、五回終了

中川は速水には上手く打たれましたが、森岡のヒットは完全に打ち取った当たりがオンラインの不運なもの。とは言えランナーが出ると途端にテンポが悪くなるのはいけない!




















六回表
増田:カウント1-0からセンターフライ(118キロB、真ん中内より144キロ)
川相:カウント0-1からレフト前ヒット(124キロF、低め144キロ)
青山:カウント1-1からセンターフライ(117キロB、F、真ん中低め123キロ)
松崎の打席で川相が二盗→代走高橋洸(川相走りながら足がつったようになる)
二死二塁
松崎:カウント1-2からセンターフライ(123キロB、142キロF、144キロS、122キロB、外角144キロ)
高橋洸残塁、六回表終了

川相は低めの威力あるストレートを鋭く振り抜き見事レフト前に!しかし、走塁中におかしな走りになり、肩を貸してもらいながらベンチに戻りました。攻守に光っていたのに、まさかの離脱です。

六回裏
藤井:カウント1-2からショートゴロ(118キロB、136キロSw、106キロSw、外角138キロ)
李:フルカウントから四球(121キロS、140キロF、138キロB、122キロB、139キロB、高め139キロ)
カラバイヨ:空振り三球三振(123キロSw、137キロS、低め124キロ)
箱田:カウント0-2からエンドランがかかり高橋が逆を突かれるライト前ヒット(138キロF、139キロS、真ん中122キロ)
二死一三塁
チャベスの打席で中川がボーク→サードランナー李が生還、1対2、群馬勝ち越し
二死二塁
チャベス:フルカウントから四球(118キロF、135キロB、135キロB、96キロB、108キロS、低め117キロ)
二死一二塁
速水:カウント0-2から投ゴロ(122キロSw、120キロF、141キロF、外角120キロ)
二者残塁、六回終了

中川がボークで失点。一軍でもありましたが流行ってるのか!?それにしてもランナー出してからバタバタし過ぎです。

七回表
北之園:カウント3-1から四球(124キロB、144キロB、141キロF、123キロB、低め140キロ)
芳川:カウント2-2からライトフライ(137キロB、118キロB、139キロF、135キロS、低め113キロ)
投手交代沼田→南(左上手投げ)
長江:カウント0-2からセンター前ヒット(90キロSw、127キロF、真ん中110キロ)
一死一二塁
小林の打席で北之園と長江が重盗を試みるも北之園サードタッチアウト
二死二塁
小林:カウント2-2から空振り三振(129キロS、114キロB、127キロB、116キロSw、低め118キロ)
長江残塁、七回表終了

沼田という投手は力投型だけにスタミナが課題のようですね。前回登板も七回につかまっていたそうです。

それにしても巨人の攻め方は雑!格好の逆転のチャンスだったというのに。

七回裏
森岡:カウント0-1からセンター前ヒット(118キロSw、低め139キロ)
宇田川:カウント1-0から投犠打(138キロB、低め137キロ)
一死二塁
代打井野口:空振り三球三振(108キロS、110キロSw、低め127キロ)
藤井:カウント1-0からショートゴロ(118キロB、外角93キロ)
森岡残塁、七回表終了

中川が代打の井野口に投げた初球108キロのカーブは素晴らしいキレとコントロール!今後の彼の生命線になる気がします。

八回表、投手山崎(左上手投げ)、セカンド李、井野口→ショート高幡
田島:カウント1-2から右手に死球(138キロB、136キロS、136キロSw、121キロ)
増田:初球サード犠打(外角135キロ)
一死二塁
高橋:カウント0-2からショートエラー出塁(108キロS、112キロSw、外角135キロ)
→高幡のファースト悪送球でセカンドランナー田島が生還、2対2
一死二塁
青山:カウント2-2から空振り三振(114キロB、140キロF、123キロB、135キロF、128キロF、92キロF、アウトロー119キロ)
松崎:見逃し三球三振(127キロSw、143キロS、142キロ)
高橋残塁、八回表終了

思わぬ形で同点になりました。山崎というサウスポーも投げっぷりの良いなかなかの好投手です。

八回裏、投手ペレス
李:カウント3-1から四球(137キロB、136キロB、139キロS、132キロB、外角137キロ)
カラバイヨ:ストレートの四球(118キロB、122キロB、118キロB、低め136キロ)
無死一二塁
箱田:カウント2-2から空振り三振(137キロS、138キロSw、141キロB、143キロF、141キロB、低め124キロ)
投手交代ペレス→高橋慎
チャベス:カウント1-2から空振り三振(107キロSw、139キロB、109キロSw、外角112キロ)
速水の打席で暴投
二死二三塁
速水:フルカウントから四球(137キロB、114キロSw、113キロSw、115キロB、141キロB、低め110キロ)
→最後の球が暴投とベースカバーへの悪送球が重なりサードランナーセカンドライナー共に生還、2対4
森岡:カウント1-0から死球(137キロB、111キロ)
二死一二塁
宇田川:フルカウントから四球(B、135キロB、136キロS、140キロS、140キロB、138キロF、137キロF、135キロF、低め136キロ)
二死満塁
高橋:カウント2-0からサードエラー出塁(109キロB、110キロB、低め136キロ、田島が弾く)、2対5
藤井:カウント2-2から左中間タイムリー二塁打(138キロB、136キロS、135キロF、112キロB、真ん中136キロ)、2対8
李の打席で藤井が三盗死
李:カウント0-1から途中終了(135キロS)
八回終了

レベルの低い投手2人の登板によって試合が壊れてしまいました。沼田と山崎をもらってペレスと高慎の2人を群馬を置いて帰りたい(-.-;)

九回表、投手堤
北之園:カウント0-1からレフトフライ(139キロSw、外角142キロ)
芳川:フルカウントからセカンドゴロ(144キロSw、141キロF、136キロB、136キロB、111キロB、外角142キロ)
長江:カウント2-2から空振り三振(142キロB、143キロF、141キロB、144キロSw、外角145キロ)
三者凡退、試合終了、2対8で群馬の勝利
勝ち投手山崎、負け投手ペレス

最後はあっさりと試合終了です。途中まで両先発投手が持ち味を出し、エラーも少ないしまった試合だったものの、途中からは両軍共にエラーから失点するという緩い試合になってしまいました。



















総括をすると、中川は大学時代よりも明らかに球が遅い気がします。今年のルーキーの中で一番の即戦力ではないかと目されており、評論家の安倍も野球太郎もこの順位(7位)で獲得したこてをほめていましたが、今日の投球を見る限り、深田と大差ない感じでただの軟投型投手です。やや深田より球が速いものの、コントロールは逆に悪いかな。でもとても現在の状態で一軍は無理だと思います。とは言え、五回途中まで無安打だったのですから、決してダメ出しする訳ではありません。むしろ、自分の投球というものを確立したとすれば、先発タイプとして活路が見いだせるのではないかと思いました。110キロ前後のカーブが時折凄い効果的に投げられていましたが、これを自在に扱えるようになれば一軍でもイニングイーターとして戦力になるような気がします。

ペレスと高橋慎之介は投手というよりも投げ屋ですね。対打者ではなく自分に打ち克つことが課題のような感じです。ペレスは長身サウスポーということで、スペックからするとひょっとしたらブレイクするかもという期待の下に獲得された投手だと思います。しかし、今日見た限りそれ以上の魅力は何も感じませんでした。高橋慎のことは茶柱さんたちからあまり成長していないと聞いていたので、別の意味で注目して見ていたのですが、その話通り、未だに投手らしくありません。今日は100キロ台の変化球で打者から空振りを奪うシーンが多々ありましたが、これも急増投手の1つ覚えのような気がしました。昔、甲子園で東海大浦安が準優勝した時、浜名翔という遊撃手が急増投手となりシュートを武器に大活躍しましたが、それを思い出しました。浜名君はその後野手に戻ったようですが、高橋慎もそろそろ、自分の進むべき道を考えた方が良いと思います。

野手についてですが、この巨人の三軍の売りとは鉄壁の二遊間だと思いました。川相のセカンド守備は昨年から凄いと思っていましたが、今日見てもやはり凄かった!何だろう、曲芸を見ているような感じ。増田のショート守備も安定していて素晴らしいです。足の運び方が素人目にも上手いと写ります。2人とも渋いヒットを放ちました。彼らは一芸から身を立てるのですから守備はできて当然。後はいかに汎用性を認められるかです。守備だけでなく、他もそこそこやるなとなったら、使う側もコマとして抜擢しやすくなるのです。川相の離脱は心配ですが、二人とも自分たちの方針をしっかりと見定めて進んでいる気がして好感が持てました。

青山、北之園、長江といった選手は逆に打つことをまず求められている選手です。三人で1安打はやや寂しい気がしました。

その他のこと掻い摘んで。松崎と芳川の扱いは変です。2人とも捕手登録なのに、こんな起用法では自分たちの立ち位置すら分からないでいると思う。次に、捕手の小林大の肩は素晴らしい。守備型の捕手ではないか。田島は肝心な所でエラー。独立リーグ時代からのエラー癖を直さないといけません。

動画は八本作りました。注目すべきはやはり増田と川相についてですね。

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