平成28年5月14日（土）プロ独立リーグ交流戦 群馬ダイヤモンドペガサス対巨人（群馬県立敷島公園野球場）新外国人投手ソリマンとアダメスの投球

前橋の県営敷島球場に転進してきました。以前来た時よりかなりきれいになっています。さすがNPBの公式戦が開催されるだけあります。

先発は新外国人投手のソリマンです！

巨人

(6)増田(5)高橋洸(8)青山(9)アブレイユ(2)田中(7)北之園(3)芳川(D)小林(4)田島(P)ソリマン

ダイヤモンドペザサス

(8)藤井(5)森岡(3)カラバイヨ(7)箱田(9)チャベス(D)新井(4)竹内(6)李(2)宇田川(P)ラミレス

一回表

増田：ｶｳﾝﾄ2-2から投ｺﾞﾛ(118ｷﾛS、121ｷﾛF、137ｷﾛB、120ｷﾛB、129ｷﾛF、外角117ｷﾛ)

高橋洸：ｶｳﾝﾄ0-1からﾗｲﾄﾌﾗｲ(121ｷﾛS、外角118ｷﾛ)

青山：ｶｳﾝﾄ1-2から空振り三振振り逃げ(142ｷﾛSw、135ｷﾛB、123ｷﾛF、低め121ｷﾛ)

アブレイユ：ｶｳﾝﾄ2-2からｽｲﾝｸﾞを取られ空振り三振(116ｷﾛB、133ｷﾛF、120ｷﾛB、132ｷﾛSw、116ｷﾛF、低め117ｷﾛ)

青山残塁、一回表終了

ラミレスの体型に似合わぬ変化球の多い投球に各打者戸惑っています。

一回裏

藤井：ｶｳﾝﾄ1-2から空振り三振(148ｷﾛF、S、144ｷﾛB、低め132ｷﾛ)

森岡：ｶｳﾝﾄ1-2からﾗｲﾄﾌﾗｲ(133ｷﾛS、135ｷﾛF、147ｷﾛB、146ｷﾛF、真ん中133ｷﾛ)

カラバイヨ：ｶｳﾝﾄ0-2からｾﾝﾀｰﾌﾗｲ(138ｷﾛS、146ｷﾛS、真ん中130ｷﾛ)

三者凡退、一回終了

ソリマンは球が速く、変化球のキレも良さそうです。しかし、真ん中付近に球が集まり過ぎている気がします。

二回表

田中：ﾌﾙｶｳﾝﾄから四球(135ｷﾛB、138ｷﾛSw、120ｷﾛB、116ｷﾛB、114ｷﾛS、ｲﾝﾛｰ126ｷﾛ)

北之園：初球ｻｰﾄﾞｺﾞﾛ進塁打(外角133ｷﾛ)

一死二塁

芳川：初球ﾚﾌﾄﾌﾗｲ(高め113ｷﾛ)

小林：ｶｳﾝﾄ1-1からｾﾝﾀｰﾌﾗｲ(131ｷﾛS、B、低め115ｷﾛ)

田中残塁、二回表終了

ラミレスはほとんどストレートを投げませんでした。不思議な外国人投手です。

二回裏

箱田：ｶｳﾝﾄ2-2から見逃し三振(128ｷﾛS、143ｷﾛB、117ｷﾛB、144ｷﾛSw、内角145ｷﾛ)

チャベス：ﾌﾙｶｳﾝﾄからｻｰﾄﾞｺﾞﾛ(125ｷﾛB、126ｷﾛS、150ｷﾛB、147ｷﾛSw、153ｷﾛB、外角133ｷﾛ)

新井：ｶｳﾝﾄ2-2から空振り三振(113ｷﾛS、132ｷﾛB、133ｷﾛSw、132ｷﾛB、低め133ｷﾛ)

三者凡退、二回終了

ソリマンのナイスピッチングが続きます。まるで阪神のメッセンジャーのよう。

三回表

田島：ｶｳﾝﾄ1-1からﾚﾌﾄ前ﾋｯﾄ(138ｷﾛB、133ｷﾛF、真ん中132ｷﾛ)

増田の打席でラミレスがボーク×2

無死三塁

増田：ｶｳﾝﾄ0-2からｻｰﾄﾞｺﾞﾛ(F、125ｷﾛF、外角変化球)

高橋洸：ｶｳﾝﾄ1-2からｾﾝﾀｰ先制犠飛(Sw、109ｷﾛF、115ｷﾛB、外角116ｷﾛ)、1対0

青山：ｶｳﾝﾄ2-2からﾚﾌﾄﾌﾗｲ(138ｷﾛF、137ｷﾛSw、124ｷﾛF、132ｷﾛB、137ｷﾛB、外角114ｷﾛ)

三回表終了

一、二回はラミレスのはぐらかすような投球に苦戦していましたが、この回相手のボークを足がかりに先制に成功しました。

三回裏

竹内：ﾌﾙｶｳﾝﾄから空振り三振(147ｷﾛB、121ｷﾛB、146ｷﾛS、126ｷﾛB、129ｷﾛSw、147ｷﾛF、F、内角132ｷﾛ)

李：ﾌﾙｶｳﾝﾄからﾗｲﾄﾌﾗｲ(147ｷﾛF、148ｷﾛB、128ｷﾛB、130ｷﾛB、137ｷﾛS、外角145ｷﾛ)

宇田川：ｶｳﾝﾄ2-2から空振り三振(141ｷﾛSw、118ｷﾛS、145ｷﾛB、147ｷﾛB、131ｷﾛF、低め128ｷﾛ)

三者凡退、三回終了

ソリマン3イニングパーフェクトです。意外にコントロールも悪くありません。ランナーなしの状態では三軍で投げる投手ではありませんね。

四回表

アブレイユ：ﾌﾙｶｳﾝﾄからﾗｲﾄﾌｪﾝｽ直撃三塁打(105ｷﾛSw、118ｷﾛS、135ｷﾛB、117ｷﾛB、114ｷﾛB、133ｷﾛF、133ｷﾛF、外角132ｷﾛ)

田中：初球ｾｶﾝﾄﾞｺﾞﾛ(外角133ｷﾛ)

北之園：ｶｳﾝﾄ1-2から空振り三振(112ｷﾛB、134ｷﾛF、134ｷﾛF、ｲﾝﾊｲ132ｷﾛ)

芳川：ｶｳﾝﾄ0-1からｾｶﾝﾄﾞｺﾞﾛ(112ｷﾛSw、外角変化球)

アブレイユ残塁、四回表終了

無死三塁から得点できないとは情けない。

四回裏

藤井：ｶｳﾝﾄ2-2からｻｰﾄﾞｴﾗｰ出塁(126ｷﾛSw、128ｷﾛSw、128ｷﾛF、126ｷﾛB、外角変化球、高橋洸がこぼしﾌｧｰｽﾄ悪送球)

森岡：初球投犠打(外角144ｷﾛ)

一死二塁

カラバイヨ：ｶｳﾝﾄ1-0からｻｰﾄﾞｺﾞﾛ(B、低め126ｷﾛ)

箱田：ﾌﾙｶｳﾝﾄからﾌｧｰｽﾄｺﾞﾛ(122ｷﾛB、F、B、126ｷﾛF、137ｷﾛF、118ｷﾛB、外角129ｷﾛ)

藤井残塁、四回終了

ソリマンはエラーによって初めてランナーを背負った投球でしたが、淡々としたもので、ランナーのことは大して気にしている風ではありませんでした。

五回表

小林：ｶｳﾝﾄ2-2から着払いのような空振り三振(111ｷﾛB、117ｷﾛS、137ｷﾛS、119ｷﾛF、131ｷﾛB、115ｷﾛF、低め132ｷﾛ)

田島：ｶｳﾝﾄ0-2から見逃し三振(116ｷﾛS、115ｷﾛS、135ｷﾛF、外角変化球)

増田：ﾌﾙｶｳﾝﾄから空振り三振(111ｷﾛB、F、114ｷﾛS、116ｷﾛB、133ｷﾛB、外角117ｷﾛ)

三者凡退、五回表終了

三者連続三振とはますます情けない。遊ばれてるよ。

五回裏

チャベス：ｶｳﾝﾄ1-0からｾﾝﾀｰﾌﾗｲ(123ｷﾛB、真ん中125ｷﾛ)

新井：見逃し三球三振(121ｷﾛS、143ｷﾛSw、内角143ｷﾛ)

竹内：ﾌﾙｶｳﾝﾄから空振り三振(141ｷﾛS、126ｷﾛB、128ｷﾛB、144ｷﾛB、128ｷﾛS、外角131ｷﾛ)

三者凡退、五回終了

ソリマン五回ノーノーです。今まで見て来た限りこの投手の最も良い点は、カウントを悪くしてからも変化球でストライクが取れる所と、内角をビシビシ突ける所ですね。

六回表

高橋洸：ｶｳﾝﾄ1-1からｻｰﾄﾞｺﾞﾛ(116ｷﾛB、123ｷﾛF、外角116ｷﾛ、森岡のﾌｧｲﾝﾌﾟﾚｰ)

青山：ｶｳﾝﾄ1-2からﾚﾌﾄﾌﾗｲ(114ｷﾛSw、135ｷﾛF、137ｷﾛB、110ｷﾛB、119ｷﾛF、真ん中104ｷﾛ)

アブレイユ：空振り三球三振(137ｷﾛSw、114ｷﾛF、外角117ｷﾛ)

三者凡退、六回表終了

高橋の当たりは惜しかったものの、後はまるでなす術なしとはいけません。

六回裏、投手アダメス

李：ｶｳﾝﾄ1-2からｻｰﾄﾞｺﾞﾛ(140ｷﾛB、138ｷﾛF、141ｷﾛS、外角122ｷﾛ)

宇田川：ｶｳﾝﾄ1-2からｾｶﾝﾄﾞﾌﾗｲ(142ｷﾛB、139ｷﾛF、143ｷﾛF、139ｷﾛF、高め134ｷﾛ)

藤井：ﾌﾙｶｳﾝﾄからｼｮｰﾄ内野安打(127ｷﾛB、146ｷﾛF、B、F、142ｷﾛF、125ｷﾛB、外角143ｷﾛ)

森岡の打席で藤井が二盗死

森岡：ｶｳﾝﾄ0-1から途中終了(140ｷﾛS、低め127ｷﾛ)

六回終了

この回からアダメスが登板。ソリマンほどではないものの、この投手も球威制球共にある程度のレベルだと思いました。藤井の内野安打はややエラーっぽい不運な当たりでした。

七回表

田中：ﾌﾙｶｳﾝﾄからｻｰﾄﾞｺﾞﾛ(106ｷﾛB、B、116ｷﾛB、123ｷﾛS、130ｷﾛS、真ん中130ｷﾛ)

北之園：ﾌﾙｶｳﾝﾄからｾｶﾝﾄﾞｺﾞﾛ(108ｷﾛS、120ｷﾛB、106ｷﾛB、116ｷﾛF、121ｷﾛB、低め変化球)

芳川：ｶｳﾝﾄ1-1からｾﾝﾀｰ前ﾋｯﾄ(126ｷﾛS、112ｷﾛB、真ん中やや高め134ｷﾛ)

小林：ｶｳﾝﾄ3-1からﾗｲﾄ前ﾋｯﾄ(115ｷﾛS、B、B、106ｷﾛB、高め125ｷﾛ)

投手交代ラミレス→南

二死一二塁

田島：ｶｳﾝﾄ0-1からﾌｧｰｽﾄｺﾞﾛ(100ｷﾛS、内角114ｷﾛ)

二者残塁、七回表終了

この回連打！芳川も小林もセンター返しを意識したようなクリーンヒットでした。

七回裏

森岡：ﾌﾙｶｳﾝﾄからｾｶﾝﾄﾞｺﾞﾛ(129ｷﾛB、131ｷﾛB、136ｷﾛS、S、133ｷﾛB、真ん中内より132ｷﾛ)

カラバイヨ：ｶｳﾝﾄ3-1から四球(120ｷﾛB、139ｷﾛB、143ｷﾛB、143ｷﾛSw、内角143ｷﾛ)

箱田：ｶｳﾝﾄ3-1からｾｶﾝﾄﾞｺﾞﾛ(133ｷﾛB、141ｷﾛS、142ｷﾛB、133ｷﾛB、低め143ｷﾛ)→ﾗﾝﾅｰ入れ替わる

チャベス：ｶｳﾝﾄ1-1からｻｰﾄﾞｺﾞﾛ(137ｷﾛB、132ｷﾛS、低め141ｷﾛ)

カラバイヨ残塁、七回終了

なんだかアダメスは投球の時、体の開きが速いような気がしてなりません。あまり球速ほど速さを感じない気がします。

八回表、投手町田

増田：ｶｳﾝﾄ2-1からﾗｲﾄﾌﾗｲ(133ｷﾛB、135ｷﾛF、139ｷﾛB、外角121ｷﾛ)

高橋洸：ｶｳﾝﾄ1-2から空振り三振(134ｷﾛF、145ｷﾛF、B、低め139ｷﾛ)

青山：ｶｳﾝﾄ0-1から左足に死球(145ｷﾛF、103ｷﾛ)

アブレイユ：ｶｳﾝﾄ1-0からｾｶﾝﾄﾞｺﾞﾛ(141ｷﾛB、外角135ｷﾛ)

青山残塁、八回表終了

なかなか追加点が奪えませんね。

八回裏

新井：ｶｳﾝﾄ1-2から空振り三振(141ｷﾛF、128ｷﾛB、F、低め127ｷﾛ)

竹内：ｶｳﾝﾄ1-2から空振り三振(S、S、133ｷﾛB、内角ｽﾄﾚｰﾄ)

代打井野口：ｶｳﾝﾄ2-0からｻｰﾄﾞ内野安打(137ｷﾛB、B、低め133ｷﾛ)

糸井の打席でアダメスがボーク

二死二塁

代打糸井：ｶｳﾝﾄ0-1からｾｶﾝﾄﾞｺﾞﾛ(128ｷﾛS、低め変化球)

井野口残塁、八回終了

アダメスはランナーを出してからも課題が多そうです。メンドーサと競い合ってもらいましょう。

九回表、李→ｼｮｰﾄ高森、井野口→捕手吉井

田中：ｶｳﾝﾄ1-0からｾﾝﾀｰ前ﾋｯﾄ(B、真ん中ｽﾄﾚｰﾄ)

北之園：ｶｳﾝﾄ0-2から投犠打(F、134ｷﾛF、低め変化球)

一死二塁

芳川：ｶｳﾝﾄ1-2から空振り三振(F、B、Sw、ｱｳﾄﾛｰ変化球)

小林：ｶｳﾝﾄ0-1からｼｮｰﾄｺﾞﾛ(S、真ん中ｽﾄﾚｰﾄ、ｼｮｰﾄ高森のﾅｲｽﾌﾟﾚｰ)

田中残塁、九回表終了

九回裏

藤井：ｶｳﾝﾄ2-2から空振り三振(F、F、B、F、B、高め133ｷﾛ)

森岡：ｶｳﾝﾄ1-2からｾﾝﾀｰﾌﾗｲ(121ｷﾛF、S、123ｷﾛB、F、124ｷﾛB、低め変化球)

カラバイヨ：ｶｳﾝﾄ1-2からｾﾝﾀｰ前ﾋｯﾄ(F、131ｷﾛF、135ｷﾛB、F、140ｷﾛF、低め129ｷﾛ)

箱田：ｶｳﾝﾄ2-1からｾｶﾝﾄﾞｺﾞﾛ(B、118ｷﾛF、130ｷﾛB、外角135ｷﾛ)

カラバイヨ残塁、試合終了、1対0で巨人の勝利！

勝ち投手ソリマン、セーブアダメス、負け投手ラミレス

なんだかアダメス最後の方はバテていた感じで、球がおじぎをしていた感じでした。スタミナも課題でしょう。

独立リーグは選手が次のステージへステップアップするための舞台でもあり、NPBのチームとの対戦は、自ずと士気が高くなるようです。それは日本人だけでなく、外国人においてもそのようです。前の試合で大活躍したカラバイオ、ソトやこの日のラミレスも、交流戦で活躍することでNPBにアピール出来たらという思いがあったことでしょう。また、巨人の三軍の選手たちも多くは育成の選手ということで、何としてでも支配下入りしたい。登板したソリマンもアダメスも、独立リーグの選手同様に上昇志向を持って登板したのだと思います。

ソリマンは素晴らしいの一言でした。球威もあるし変化球のキレも良い。このまま一軍に昇格させても良いのではないかと思えるほどの投球でした。しかし、残念なことに現在26歳。規定では今シーズン中の支配下入りはできないようです。なんで育成契約にしたのか疑問に思えてきます。

アダメスはまだ21歳ということでこれからの支配下入りもまだ可能のようです。しかし、ソリマンに比べると2段階は低いレベルの投手だと思います。球威、コントロール、スタミナのいずれにおいてもレベルアップしなくてはいけないでしょうし、ランナーを出してボークを取られてしまうのも改善しなくてはいけません。まだ若いですし、メンドーサと共に切磋琢磨して行って欲しいと思います。本格化は2年先と思います。

打つ方はさみしい限りでした。相手のミスに絡めて1得点がやっとです。個々の選手の打撃にはそれぞれ見るべきものがあったのかもしれませんが、打線にメリハリがなく、どこが中軸なのか分からないような感じではつながりを期待するのは無理なのかもしれません。

動画は5本作りました。ソリマン、アダメスの投球は確認しておいて欲しいと思いますが、もう一人のキャッチャー小林の打撃とスローイングも注目です。木曜日の試合でも素晴らしい肩を見せましたが、この日も見事相手のトップバッターの足を自慢の強肩で封じています。小林誠司同様、こちらの小林大誠も強肩自慢の守備型の捕手のようです。

さて、次の観戦予定は水曜日DeNA戦の横須賀です。日付が変わって今日ではないか!?少々きついが頑張ろう。それでは次回も乞うご期待！