平成28年6月4日(土) イースタンリーグ 巨人対楽天(ジャイアンツ球場)岡本の意地の猛打賞!二軍に昇格した増田のレベルの高い攻守!
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舎人
2016年06月07日 00:00 visibility692
今日は久しぶりにジャイアンツ球場に来ています。茶柱さんも後から来るそうです。岡本がまさかの二軍落ちということでスタメンに名前があります。こういった昇降格が育成計画の一環だというのなら仕方ありませんが、どうも育成とはかけ離れた所で抜擢や起用が行われている気がしてなりません。基本、選手起用は監督が思う所でいいのです。しかし、これといった選手、特に将来チームを背負うような大器には、チーム主導(フロント)で特別待遇を用意して計画的に起用するべき。そのあたり重々踏まえながら岡本のことは扱って欲しいと思います。
さて、一番にガルシアがいて二番堂上、三番ギャレット、四番岡本、五番中井‥って、これは何という重量打線!派手な打ち合いを期待したいと思います。しかし、風はセンターからホームのアゲインスト!
楽天
(8)八百板(5)阿部(6)三好(7)北川(3)内田(4)柿澤(9)牧田(2)川本(D)伊東(P)プリガム
巨人
(9)ガルシア(4)山本(7)堂上(D)ギャレット(3)岡本(5)中井(8)橋本到(2)宇佐見(6)増田(P)長谷川
一回表
八百板:ストレートの四球(129キロB、122キロB、132キロB、外角133キロ)
阿部:カウント1-2から空振り三振(115キロS、120キロB、132キロF、F、外角128キロ)
三好:カウント0-1からファーストフライ(S、外角115キロ)
北川:フルカウントから見逃し三振(130キロB、103キロB、120キロS、118キロB、130キロS、134キロF、内角133キロ)
八百板残塁、一回表終了
コントロールの良い長谷川がいきなりストレートの四球でどうしたこてかと思いましたが、無難に無失点で投げ終えました。どうもマウンドをしきりに気にしていました。
一回裏
ガルシア:カウント1-2からやや詰まったセンター前ヒット(147キロS、143キロS、140キロB、真ん中128キロ)
山本:空振り三球三振(146キロS、93??キロF、外角138キロ)
堂上:カウント1-1からファーストゴロ(118キロB、145キロF、外角145キロ、ガルシア果敢なスライディング!)
ギャレットの打席でプリガムが牽制悪送球
ギャレット:初球センター前先制タイムリーヒット!(真ん中145キロ)、1対0
岡本:初球センター前ヒット(真ん中145キロ)
二死一二塁
中井:カウント3-1から四球(B、148キロS、124キロB、135キロB、低め141キロ)
二死満塁
橋本到:フルカウントから押し出し四球(136キロB、146キロSw、148キロB、147キロB、147キロF、143キロB、外角150キロ)、2対0
宇佐見:カウント1-2からセカンドゴロ(138キロB、147キロF、147キロSw、低め150キロ)
三者残塁、一回表終了
ギャレットの先制タイムリーはセカンドの柿澤がもう少しで追い付く感じのコースヒットでした。岡本のヒットは二遊間真々中!
二回表
内田:初球ショートフライ(131キロ)
柿澤:カウント1-2からライト前ヒット(130キロS、128キロS、105キロB、高め132キロ)
牧田:カウント0-1から腰に死球(116キロF、131キロ)
一死一二塁
川本:カウント0-1からショートゴロ(108キロF、低め110キロ)
二死一三塁
伊東:カウント1-1からショートゴロ(122キロS、129キロB、外角132キロ)
二者残塁、二回表終了
長谷川はどうも制球が落ち着きませんがバックが盛り立てています。増田のショート守備は実に堅実で上手い!伊東のゴロはイレギュラーしましたが、難なくこなしていました。
二回裏
増田:カウント0-1から右中間二塁打(147キロS、低め147キロ)
ガルシア:フルカウントから空振り三振(138キロF、137キロF、144キロB、148キロF、135キロB、136キロB、アウトロー139キロ)
山本:カウント0-1からセカンドゴロ進塁打(125キロS、外角145キロ)
二死三塁
堂上:初球セカンドゴロ(真ん中147キロ)
増田残塁、二回終了
増田が快速を飛ばしてツーベース!内側からバットの出る打撃でした
三回表
八百板:カウント1-2からサードゴロ(S、S、133キロB、外角123キロ)
阿部:初球センターフライ(外角133キロ、橋本ジャンプのファインプレー!)
三好:カウント1-1からショートライナー(133キロS、130キロB、外角123キロ、増田のファインプレー!)
三者凡退、三回表終了
橋本と増田にファインプレーが連発し、球場が大盛り上がりです!
三回裏
ギャレット:空振り三球三振(149キロS、148キロSw、内角140キロ)
岡本:初球サードエラー出塁(外角138キロ、阿部がこぼす)
一死一塁
中井:カウント1-0からライト前ヒット(133キロB、外角134キロ)
一死一三塁
橋本到:カウント2-0からサードゴロ(142キロB、144キロB、外角130キロ)→岡本が生還、3対0
二死二塁
宇佐見の打席でプリガムがボーク
二死三塁
宇佐見:初ファーストゴロ球(外角145キロ)
中井残塁、三回終了
中井のヒットはバットの先っぽで打ったようなものでした。
四回表
北川:初球センターフライ(低め117キロ)
内田:フルカウントから四球(S、129キロB、121キロSw、121キロB、120キロB、外角105キロ)
柿澤:初球セカンドライナー(外角128キロ)
牧田:カウント1-2から見逃し三振(105キロF、131キロB、104キロF、132キロF、外角120キロ)
内田残塁、四回表終了
悪いながらも要所要所で良いところに決まるのが長谷川の成長の証ですね。
四回裏
増田:カウント1-2からセカンドゴロ(133キロS、134キロF、149キロF、146キロF、外角149キロ)
ガルシア:初球セカンドゴロ(外角146キロ)
山本:カウント1-1からサードゴロ(147キロB、133キロSw、外角131キロ)
三者凡退、四回終了
試合のテンポがどんどん速くなっています。
五回表
川本:カウント1-2からショートゴロ(110キロS、128キロS、117キロB、F、外角133キロ、またも増田のファインプレー!)
伊東:カウント0-1からセカンドファールフライ(F、外角131キロ、山本のナイスプレー!)
八百板:初球センターフライ(外角118キロ)
三者凡退、五回表終了
好守備連続です!特に増田のプレーはなんとアクロバティック!
五回裏
堂上:カウント1-1からショートゴロ(133キロS、144キロB、内角144キロ)
ギャレット:初球ファーストゴロ(外角123キロ)
岡本:フルカウントから詰まったライト前ヒット(134キロB、148キロB、141キロB、148キロS、148キロF、インハイ148キロ)
中井:カウント2-2から投ゴロ(141キロB、S、144キロF、123キロB、外角142キロ)
岡本残塁、五回終了
岡本はオーバーランしてアウトになりそうになりベース上で「危ない危ない!」といった感じで笑っていました。ヒーローインタビューではいつもぶっきら棒の岡本ですが、実は陽性の選手なのです。
六回表
阿部:カウント1-0からセンターフライ(102キロB、外角128キロ)
三好:初球センターフライ(外角129キロ)
北川:カウント1-2からファーストゴロ(118キロS、128キロB、118キロB、128キロF、133キロF、123キロF、外角133キロ)
三者凡退、六回表終了
長谷川はようやく落ち着いてきた感じですね。遅過ぎるくらい。
六回裏、投手武藤
橋本:カウント1-1からセカンドゴロ(133キロS、142キロB、148キロF、内角119キロ)
宇佐見:カウント1-2からサード内田が合わせ損ない外野に抜けるラッキーなレフト前ヒット(144キロS、133キロF、146キロB、外角138キロ)
増田:フルカウントから四球(115キロF、134キロB、F、145キロB、108キロF、134キロF、135キロF、142キロB、低め144キロ)
ガルシア:カウント2-2からファーストゴロ進塁打(134キロB、134キロB、132キロF、140キロSw、外角145キロ)
二死二三塁
山本:カウント0-1からショートゴロ(121キロS、内角141キロ)
二者残塁、六回終了
得点にはつながりませんでしたが、増田が素晴らしい粘りの四球がありました。微妙な球をことごとくカットする技術はなかなかのものです。好守に渡りまさに井端のようです!
七回表、ガルシア→センター藤村、ライト橋本到
内田:ストレートの四球(104キロB、100キロB、125キロB、外角117キロ)
柿澤:カウント2-1からセンター前ヒット(114キロS、111キロB、118キロB、低め129キロ)
無死一二塁
牧田:カウント1-1からライトフライ(133キロB、118キロS、高めストレート)→内田はサードへ
一死一三塁
川本:カウント3-1から四球(120キロB、92キロB、B、116キロS、外角118キロ)
一死満塁
伊東:カウント0-1からファーストフライ(119キロS、内角122キロ)
八百板:カウント3-1からライト前タイムリーヒット(134キロS、133キロB、107キロB、131キロB、真ん中低め133キロ)、3対2
投手交代長谷川→乾
二死一三塁
榎本:カウント1-2から空振り三振(142キロB、133キロB、144キロSw、外角146キロ)
二者残塁、七回表終了
長谷川は持ち直しの気配がありましたが、最後までマウンドが合わないか審判と相性が悪いかで苦しんでいた感じです。
七回裏、投手大塚
代打和田恋:フルカウントからファーストファールフライ(120キロB、119キロF、118キロF、128キロF、130キロB、131キロB、120キロF、外角129キロ)
ギャレット:フルカウントから捕ファールフライ(119キロB、105キロSw、118キロF、119キロB、130キロB、119キロF、外角119キロ)
岡本:フルカウントからレフト左ヒット(120キロB、119キロS、118キロF、133キロB、132キロF、121キロ、内角115キロ)
中井:カウント1-2から右中間タイムリー三塁打(129キロSw、131キロB、117キロF、122キロF、外角120キロ)、4対2
橋本:カウント0-1からセンターフライ(118キロS、真ん中120キロ)
中井残塁、七回終了
岡本が猛打賞!三本目は今日一番の当たりでした。中井のヒットはチェンジアップを上手く引きつけて外野の間を抜くクリーンヒットでした。
八回表、投手香月、レフト和田恋
三好:カウント1-2からセンターフライ(138キロF、133キロB、139キロF、外角120キロ)
北川:カウント1-2からファーストゴロ(134キロF、134キロF、139キロB、キロSBFSw、外角134キロ)
内田:カウント1-1からサードゴロ(140キロF、107キロB、真ん中139キロ)
三者凡退、八回表終了
香月が無難に三凡です。
八回裏、投手金無英
宇佐見:カウント2-2から空振り三振(140キロSw、116キロB、140キロF、133キロF、133キロB、134キロB、外角141キロ)
増田:カウント1-1からショートゴロ(140キロF、143キロB、低め133キロ)
藤村:カウント0-2から見逃し三振(113キロS、133キロF、低め141キロ)
三者凡退、八回終了
藤村が気のない見逃し三振。決して腐らないで欲しい。
九回表、投手矢貫
柿澤:初球ライト前ヒット(真ん中144キロ)
牧田:カウント1-2からセカンドゴロ併殺打(96キロS、108キロS、141キロB、低め127キロ)
川本:カウント0-2からセカンドフライ(144キロS、143キロS、内角133キロ)
試合終了、4対2で巨人の勝利!
勝ち投手長谷川、セーブ矢貫、負け投手プリガム
最後は山本がアウト全てを取り試合終了です。派手なスタメンの割に地味な試合でしたが、岡本の猛打賞と増田の好守に渡る活躍が見られて楽しい試合でした。
さて、試合の総括です。長谷川は今年見た中で一番苦戦して投げていた登板だったと思います。コントロールの良い長谷川が四死球5とは多過ぎます。これには幾つか原因が考えられます。1つは試合開始前からしきりとマウンドを気にしていたものの、しっくりこないまま試合が開始してしまった。次に審判との相性が悪かった。この日の審判は高低は広いものの、左右にやや狭く、長谷川には厳しかった。最後に強風の影響。ジャイアンツ球場はいつもそれなりに風の吹く所ですが、この日の風の強さはいつもよりかなり強かったのです。そういった様々な要因が重なって長谷川の制球を狂わせていたのでしょう。しかし、悪かったとは言え六回まで被安打1の無失点と試合をまとめていたのですから評価しなくてはいけません。
乾は長谷川の後を受けて厳しい場面で登板し、見事三振でピンチを切り抜けました。球威はありますし制球もまずまず。そして、何より移籍した事で心機一転の気合いを感じます。近いうちに一軍に呼ばれるのではないかと予想します。
矢貫は先週の日ハム戦では打ち込まれましたが、それ以外の登板では結果を残しています。私が見たのは5月25日のDeNA戦で三者連続三振を奪ったとき以来でしたが、この日も抑えとして登板し、簡単に無失点で投げ終えていました。先週の週刊ジャイアンツのインタビューによると本人は球威が強いものになったことが好調の原因と話していました。力投型だけに細かい事よりも、自信のあるストレートを磨く事が全ての活路に繋がるということなのかもしれません。疲れの見える田原あたりと交換して一軍に送り出しても良いのではないかと思います。
打線ですが、ファーム落ちした岡本が猛打賞と意地を見せました。岡本に関しては技術的なことよりも疲労によるへばりが気になっていたのですが、一軍で悲しいかなベンチを温めていた事が皮肉な事に岡本の生彩を取り戻す事に繋がったように思います。おそらく二軍でなく一軍で出場していても結果を出していたのではないかと思います。つまり、そろそろ結果を出す頃に二軍に落とされたということではないか。まぁ、試合開始前に話した通り、大器の育成には一軍の起用原理だけを押し通してはいけません。それなりの対価が必ず必要だということを首脳陣たちは意識して欲しいものです。
中井はマルチヒットの活躍。どこか痛めていたのか数試合離脱がありましたが、また元気に戻って来ました。純粋に調子の良し悪しで次ぎに野手を上げるとしたら中井以外に考えられません。しかし、そうならないのが現在のチームです。高橋監督は打線を固定しようとする意識からか、選手を粘り強く我慢して起用する一方、一度ダメ出しした選手は、なかなか起用しないような懸念を感じます。中井にはチャンスがあるのか。心配な限りです。
この試合の最大の収穫は増田の攻守に渡るアピールでした。三軍でも堅実な守備と、粘り強い打撃で関心していたのですが、ついに二軍に昇格したのです。しかも、持ち味を存分に発揮しています。この日は少なくとも2度以上ショートの守備でファインプレーがありましたし、打撃では逆方向に見事な押っ付けのバッティング。カウント1−2と追い込まれながらも粘って四球で出塁です。この選手からは立岡と同じように、何が何でも出塁しようというアグレッシブな気迫が伝わってきます。このアピールが続けられたら支配下入りも十分あると思います。
さて、次回は6月11日の警視庁との交流戦を観戦します。選手に変な緊張が漂うのではないか!?違った意味でも楽しみ。では、次回も乞うご期待!
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