平成28年6月11日(土)プロアマ交流戦 巨人対警視庁(ジャイアンツ球場)野球を続けてくれていた加登脇との再会!

  • 舎人
    2016年06月12日 04:27 visibility978





























 





























少し試合開始時間を過ぎてしまいましたが無事に到着。今日は三軍戦、警視庁との交流戦を観戦です。今までの対戦結果によると三軍とは独立リーグと同等レベルではないかと思います。アマチームはどうかというと、強いところだと三軍はおろか、二軍よりレベルが上のものもあります。都市対抗に出場するチームに巨人のファームチームがコロッと敗れたのを私は何度も見ています。しかし、そんなチームはほんの一握りで、ほとんどは草野球に毛の生えたようなチームの方ばかりでしょう。要するにピンキリなのです。これから夏場にかけて巨人はアマチームとの交流戦が数多く開催されると予想しますが、今日の警視庁チームがどうなのか気になるところです。

今日の対戦相手の警視庁チームのスタメンには、以前巨人に在籍していた加登脇の名前があります。今日はDHでの出場ですが、かつての加登脇は投手でした。辻内と同期なのですが、その辻内と同等のパワーピッチングをする投手だったのです。しかし、ケガに泣かされた。プロ初登板で148キロを投げていたものの、その後は140キロ前半がほとんどだったと記憶しています。プロとしては大成しませんでしたが、こういった形で野球を続けていることに嬉しさを感じます。今日は一時とはいえ夢を見せてくれた相手のプレーを感慨深く見つめたいと思います。

ちなみにこの年の巨人の高校生ドラフトは1位辻内、2位加登脇で、3位が現広島の福井優也だったのです。しかし、福井はプロ入りを拒否してその後早稲田入学。5年後に広島から1位指名を受けてプロ入りするのでした。これは福井にとって大正解でした。巨人に残っていたらとっくの昔に野球を辞めていたかもしれません。ただ、兄弟学信者の私としては、福井の大成は至極当然の事だと思っています。辻内と加登脇は長男君でした。しかし、福井優也は男ばかりの三人兄弟の末っ子、つまり最強の男系末っ子だったのです。そのまま巨人入りしていたとしてもローテーション投手になっていたと思うのです。

兄弟型の話はさて置き、巨人の方の先発はソリマンです。敷島球場では素晴らしい投球をしていましたが今日はどうなのか注目したいと思います。打線では2試合連続猛打賞!絶好調の高橋洸に注目です。


警視庁
(6)棚澤(9)北野(8)吉川(D)加登脇(3)松永(4)鈴木(2)柴田(7)神田(5)山之内(P)高村
巨人
(6)増田(5)高橋洸(8)青山(9)アブレイユ(3)芳川(D)長江(7)北之園(2)松崎(4)田島(P)ソリマン


一回表
棚澤:サードゴロ
北野:四球
吉川の打席で北野が二盗
一死二塁
吉川:レフトフライ
加登脇:フルカウントから空振り三振(高め142キロ)
北野残塁、一回表終了

久しぶりに見た加登脇はなかなか鋭いスイングをしていました。






































































































































一回裏
増田:初球(外角130キロ)
高橋洸:カウント1-0からショート内野安打(131キロB、外角119キロ)
青山の打席で高橋洸が二盗&三盗
青山:カウント2-2から投ゴロ野選(S、104キロB、127キロS、112キロB、外角114キロ)
一死一三塁
アブレイユ:カウント0-1からライト先制犠飛(129キロS、外角115キロ)、1対0
二死一塁
芳川:カウント2-2からレフト前ヒット(126キロB、113キロF、114キロB、115キロF、129キロF、125キロF、真ん中114キロ)
長江:カウント3-1からレフトファールフライ(125キロB、111キロB、112キロSw、127キロB、外角112キロ)
二者残塁、一回終了

高橋洸と芳川にヒット!なんだか格の違いを感じさせます。それにしても高橋のスピードに満ちた走塁は素晴らしい!

二回表
松永:初球セカンドゴロ(真ん中142キロ)
鈴木:カウント1-1からショートゴロ(141キロB、外角143キロ)
桑田:カウント1-2から空振り三振(145キロF、147キロF、148キロB、低め122キロ)
三者凡退、二回表終了

ランナーがいない時のソリマンはテンポが良い!

二回裏
北之園:カウント2-1からセンターフライ(127キロB、128キロS、1133キロB、真ん中118キロ)
松崎:初球左肘宛てに死球
田島:カウント1-0から投犠打(109キロB、内角123キロ)
二死三塁
増田:カウント1-2からセカンドゴロ(114キロB、114キロB、129キロF、外角127キロ)
松崎残塁、二回終了

相手の高村という投手は小柄ながらコントロールが良いですね。

三回表
神田:カウント1-0からショートゴロ(145キロB、144キロ)
山之内:カウント0-1からサードゴロ(142キロS、外角143キロ)
吉川:カウント2-0からファーストファールフライ(135キロB、145キロB、外角141キロ)
三者凡退、三回表終了

警視庁の選手たちの打席に入るのが速いこと!さすが都民の生活を守るお巡りさんたちだ。キビキビしている。おかげでこちらは打つのが追い付かない。

三回裏
高橋洸:初球センター前ヒット(真ん中内より114キロ)
青山:初球ファーストファールフライ(外角125キロ)
アブレイユ:初球ライトオーバー本塁打!(外角126キロ)、3対0
芳川:カウント2-1から投ゴロ(131キロB、117キロB、129キロF、外角130キロ)
長江:フルカウントからセカンドゴロ(112キロF、104キロF、106キロB、125キロB、129キロF、130キロB、116キロF、外角128キロ)
三回終了

高橋洸にまたもヒット!渋く二遊間を抜いて行きました。超積極打法でここ数試合打ちまくっています。

四回表
北野:初球ショートゴロ(内角144キロ)
吉川:カウント1-0からショートライナー(119キロB、真ん中135キロ)
加登脇:カウント1-2から空振り三振(128キロB、126キロSw、144キロSw、低め131キロ)
三者凡退、四回表終了

四回裏、投手照屋
北之園:カウント0-1からセカンドゴロ(120キロF、真ん中114キロ)
松崎:初球レフト前ヒット(真ん中98キロ)
田島:カウント0-1からレフト前ヒット(115キロF、真ん中120キロ)
一死一二塁
増田:カウント1-0からセカンドフライ(109キロB、外角113キロ)
高橋の打席でボーク
二死二三塁
高橋洸:カウント0-1からレフトフライ(115キロボーク、120キロS、真ん中119キロ)
二者残塁、四回終了

高橋洸のフライは逆風で押し戻されなければ本塁打だった感じです。

五回表
松永:ストレートの四球(144キロB、140キロB、142キロB、高め143キロ)
鈴木:初球ファースト犠打(外角139キロ)
桑田:カウント2-2から見逃し三振(127キロB、139キロS、146キロS、147キロB、143キロF、低め130キロ)
神田:フルカウントから空振り三振(119キロB、145キロSw、146キロB、145キロF、127キロB、144キロF、外角145キロ)
松永残塁、五回表終了

ソリマンの快投が続きます。この投手こそ支配下にすべきだったのでは!?






































































































































五回裏
青山:初球レフト前ヒット(真ん中内より110キロ)
アブレイユ:カウント0-2からショート内野安打(109キロS、118キロS、外角123キロ)
無死一二塁
芳川の打席で牽制悪送球
無死二三塁
芳川:カウント1-2からサードゴロ(114キロBキロB、108キロF、123キロSw、外角116キロ)→青山生還、4対0
一死三塁
長江の打席で暴投、アブレイユ生還、5対0
長江:カウント1-1からショートフライ(119キロSw、116キロB、高め110キロ)
北之園:カウント0-1からショートフライ(110キロS、外角114キロ)
五回終了

青山はインスラを見事に引き付けてクリーンヒットしました。

この警視庁との対戦でいつもと違うことがあるとすれば、ファールの時のアナウンスがいつもよりやたらと細かい注意に変わったことですね。

六回表、センター増田、ライト青山、アブレイユ→捕手田中貴、サード松崎
山之内:カウント3-1から四球(144キロB、143キロB、139キロB、135キロS、外角142キロ)
棚澤:空振り三球三振(138キロF、S、高め変化球)
北野:カウント0-1から セカンドゴロ(143キロF、外角129キロ)→ランナー入れ替わる
吉川の打席で山之内が二盗死
吉川:カウント1-1から途中終了(140キロS、140キロB、119キロB)
六回表終了

田中貴が素晴らしいスローイングでランナーを刺しました。糸を引くようなスローイングで、球筋がしっかりとしています。

六回裏
松崎:フルカウントからレフトオーバー本塁打!!(117キロB、111キロSw、112キロSw、118キロB、113キロB、真ん中113キロ)、6対0
田島:フルカウントからファーストゴロ(116キロB、109キロB、110キロS、114キロF、114キロB、低め119キロ)
増田:フルカウントからショートハーフライナー(117キロB、111キロB、87キロB、115キロS、114キロF、外角111キロ)
高橋洸:初球ファーストゴロ(外角113キロ)
六回終了

松崎に豪快な本塁打!真ん中やや外よりの変化球を見事に捉えてネット中段に打ち込みました。

七回表
吉川:カウント1-2から見逃し三振(B、139キロS、144キロF、外角145キロ)
加登脇:カウント2-2からサードライナー(128キロB、126キロB、146キロSw、129キロF、外角132キロ)
松永:カウント2-2から見逃し三振(146キロF、147キロB、124キロB、146キロF、129キロF、外角124キロ)
三者凡退、七回表終了

対戦相手が格落ちということもありますが、ソリマンは圧倒的な投球です。

七回裏、投手糸井
青山:フルカウントから四球(122キロB、111キロSw、115キロB、114キロF、120キロF、113キロB、内角112キロ)
田中貴:カウント1-2からセカンドゴロ併殺打(121キロS、124キロB、112キロS、118キロF、外角127キロ)
芳川:カウント3-1から四球(123キロB、114キロS、102キロB、112キロB、外角126キロ)
長江の打席で芳川がディレードスティール
二死二塁
長江:カウント1-0からファーストライナー(125キロB、外角116キロ、ファースト松永のファインプレー)
芳川残塁、七回終了

警視庁チームの併殺完成にスタンドから大きな拍手が起こりました。

八回表、投手ペレス
鈴木:ストレートの四球(140キロB、142キロB、143キロB、外角144キロ)
桑田:カウント2-1からセカンドフライ(144キロB、125キロB、126キロS、外角124キロ)
代打原島:カウント2-2から投ゴロ進塁打(143キロS、140キロB、118キロB、138キロF、136キロF、外角138キロ)
二死二塁
山之内:カウント2-2からショートゴロ(121キロB、135キロB、139キロS、135キロS、外角ストレート)
鈴木残塁、八回表終了

ペレスの投球は相変わらずレベルが低い!




































































八回裏、投手小野、原島→レフト斉田
北之園:カウント3-1から四球(122キロB、134キロB、130キロB、135キロS、外角135キロ)
松崎:カウント1-0からセンター前ヒット(133キロB、真ん中135キロ)
田島:カウント1-2から投犠打(B、131キロF、外角133キロ)
二死二塁
増田:フルカウントから右中間タイムリー三塁打!(133キロB、131キロB、127キロB、128キロS、133キロF、外角131キロ)、7対0
高橋洸:カウント1-2からサードエラー出塁(121キロB、135キロS、135キロS、外角119キロ)→増田生還、8対0
二死一塁
青山:フルカウントからライトオーバータイムリー二塁打(130キロB、131キロB、132キロS、131キロS、128キロS、外角132キロ)、9対0
田中貴:カウント1-2からショートライナー(129キロS、119キロF、83キロF、131キロB、120キロF、高め84キロ)
青山残塁、八回終了

増田は押っつけるバッテングで三塁打です。やはりこの人は井端を彷彿させます。

九回表、投手高橋慎
棚澤:フルカウントからファーストゴロ(142キロB、142キロB、140キロS、139キロS、142キロB、外角143キロ)
北野:カウント0-1からファーストゴロ(140キロB、外角143キロ)
吉川:フルカウントから四球(116キロB、142キロB、141キロS、116キロB、142キロS、低め142キロ)→代走加藤
加登脇:フルカウントからセカンドゴロ(110キロB、140キロF、112キロB、140キロB、142キロF、外角116キロ)
吉川残塁、試合終了、9対0で巨人の勝利!

最後、加登脇がライトに大ファールを打ち期待が高まりしたが、万事休す試合終了です。何だか私はいつの間にか警視庁チームに感情移入していたみたいです。

巨人はノーノーリレーだった訳ですが、ソリマンこそ素晴らしかったものの、後の投手はその流れで抑えた感じです。打線は格の違いを見せつけました。三振無しも大したもの。




































































さて、試合の総括ですが、ジャイアンツがプロとしての意地を見せ、圧倒的な勝利をした試合だったと思います。相手は四球を選ぶのがやっとで、良い当りすらほとんどありませんでした。特に圧巻だったのはソリマンの投球です。コントロールにムラッ気があり、突然四球を出すものの、続くバッターにはすぐに切り替えてピンチを作りません。今までの外国人投手が苦しんでいたようなランナーを出してからのバタつきが無く、クイックで投げることも問題ありません。球は速いし、コントロールも悪くない。変化球のキレも良いということで、すぐにでも支配下にしたらどうかと思うほど。いや、この投手をなぜ育成で契約したのかが解せない。有森さんの元夫のような名前の凡庸な投手を支配下契約するくらいなら、ソリマンのことを契約の時、見極めるべきだったのではと思う。残念でなりません。

ソリマンが降板すると、ペレスと高橋慎之介が登板し、それぞれノーヒットで投げ切りました。しかし、この二人は先月から何度も見ていますが、決してレベルが高いとは思えませんし、成長しているとも思いません。素材型だから時間がかかるのかもしれませんが、ちょっとやそっとで一軍でやっていけるレベルになるとはとても思えないのです。もちろん、2人とも良い部分はあるのです。 しかし、選手の可能性を疑問視することはしたくありませんが、私は高橋については野手転向を本気で考える時期に来ていると思うし、ペレスに関しては劇的なステップアップが無い限り保有していても無意味なような気がしています。

野手は12安打9得点とそれぞれのバッターが大いにアピールできたと思います。その中でも、最もアピールできた選手とは捕手でスタメン出場した松崎だったと思います。相手をビビらせる強烈なプルヒッティングです。六回についにレフトオーバーの本塁打を放ちました。少しスタンスを狭め、バットの出方がスムーズになりました。元々、打力を買われて指名された選手です。その指名の根拠を裏付けるに十分な特大の本塁打だったと思います。捕手としてはスローイングがややシュート回転する感じなのが気掛かりですが、フットワークは軽く、守りも問題ないと思います。私は何度も力説していますが、巨人は保有している捕手をゼロベースでもう一度検討して方が良い。この先も監督や首脳陣が思い付きや先入観で選手を選んでいたら、間違いなく埋もれたままの選手は出てくるだろうし、その最たるポジションは捕手なのです。

高橋洸は今日もマルチヒットです。初球から積極的に打ちに行くスタイルが功を奏しているようです。今シーズンは昨年までに比べて身体が出来上がり、パワーも付いてきたことが、打撃好調の要因ではないかと思います。塁に出てからは、好き勝手にやりたい放題でした。いつか鈴木尚のような走塁のスペシャリストとして、チームの大きな戦力になるかもしれません。

青山もマルチヒット。パンチショットのような打撃で、十分に球を引き付けてから弾き返しています。しかも意外に球が伸びるのです。今日はノーヒットながらお互い同じ立ち位置にいる長江と競い合って、少しでも支配下に近づいて行って欲しいと思います。

最後に加登脇についてですが、チームの四番として存在感を放っていました。警視庁の打線の中で、唯一「雰囲気」があったのは加登脇だけだったと思います。まさかこういった形で再会するとは思いませんでしたが、元気そうで何よりでした。あのジャイアンツ球場でのプロ初登板から今年でちょうど10年経ったのでした。彼には本当に夢を見せてもらいました。いつか辻内と左右の両エースになるのではないかと..

(2006年3月21日のレポ)
加登脇は(辻内とは)逆にすぐにでも1軍で通用する可能性すら感じる投球
同時期比較で言えば、間違いなくここ3年間高卒で入団した投手の中で一番
球種はおそらくストレートとスライダーの2つしかないのかもしれないが、
その2つだけで十分勝負できるものを持っています
特にスライダーはよっぽど自信を持っているのか
ボールが先行しても簡単にスライダーでカウントを立て直していました
6回にMAXの148キロが出た時、一瞬計測ミスかと思いましたが、
次の投球で147キロ、8回にも146キロを出したり
辻内に球速でも全く負けていません
昨年、一昨年なら1軍で抜擢されていたかもしれない
しかし、真田にしても平岡にしても木村にしても入団当初周囲を驚かせて、
その後怪我をして失速している
今年1年はじっくり体作りをして1軍では来年以降活躍して欲しいな・・

加登脇は私の夢の1つだったのです。この感慨はレポ屋たる私のノスタルジーかもしれません。しかし、選手のことで夢を見ることが私の野球観戦のスタイルです。まぁ、スタイルと言っても夢自体が目的ではありませんから、このように風通しの悪いチーム状態では苦しくて仕方ありません。ただ、今までもそういった夢が幾つも幾つもシャボンのように弾けては消えてて来たけれども、いささかもこのスタイルを変えたいと思ったこともありませんし、変えることはできないのだろうと思います。

加登脇にはこれからも野球を続けて行って欲しいと思います。そして、自分が野球を続けて来て良かったと思えるようになっていたらと思う。他の消えて行った選手たちも加登脇と同じように野球を続けていて欲しいな。野球を楽しんでいて欲しいな。





































































































































背番号17が加登脇(茶柱さん撮影)

さて、次は6月18日に上尾で行われるイースタン西武戦を観戦します。では、次回も乞うご期待!

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