平成28年6月18日(土) イースタンリーグ 西武対巨人(上尾市民球場) 新外国人投手ガブリエルは使えるのか?超レアシーン藤村の逆転満塁本塁打!
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舎人
2016年06月20日 05:59 visibility896
今日は上尾の西武戦を観に来ています。梅雨真っ直中だというのに快晴でとんでもなく暑い。ただここは銀傘があるので避難しながら試合開始を待っています。この球場に来るのは三度目ですがジャイアンツ球場とほぼ同サイズの開放的な明るい球場ですね。駅から遠いのがやや難点。
さて、今日の先発はガブリエルです。先日のジョン君のレポによると凡庸な投手とのことでしたが、今日はどんな投球を見せるかが注目です。ここ数試合、復調著しい岡本にも注目です。
巨人
(8)重信(4)藤村(D)片岡(5)岡本(7)堂上(3)中井(9)北(2)加藤(6)増田(P)ガブリエル
西武
(5)外崎(9)熊代(6)呉(D)竹原(7)駒月(8)大瀧(3)山田(2)藤澤(4)水口(P)郭俊鱗
一回表
重信:カウント0-1からライト前ヒット(F、内角ストレート)
藤村の打席で重信が二盗死
藤村:カウント2-2らレフトフライ(高め140キロ)
片岡:カウント2-1からライト前ヒット
岡本:カウント3-1からセンター前ヒット(110キロB、137キロS、136キロB、125キロB、真ん中125キロ)
二死一二塁
堂上:初球捕ゴロ(外角133キロ)
二者残塁、一回表終了
重信のヒットは真ん中内よりのストレートを強烈に弾き返したクリーンヒットです。岡本のヒットは基本のセンター返しを心掛けたようなヒットでした。
一回裏
外崎:フルカウントからショートゴロ(133キロB、136キロS、119キロB、138キロF、139キロF、123キロB、138キロF、140キロF、外角140キロ)
熊代:カウント2-2からライト前ヒット(141キロB、138キロS、123キロS、125キロB、真ん中140キロ)
呉の打席で熊代が二盗
一死二塁
呉:カウント1-1からレフト前ヒット(139キロS、138キロB、内角140キロ)
一死一三塁
竹原:カウント1-0からセンター犠飛(123キロB、真ん中低め121キロ)、0対1
二死一塁
駒月の打席で呉が二盗
駒月:カウント0-1からレフト前タイムリーヒット(118キロS、外角116キロ)、0対2
大瀧の打席でガブリエルがボーク
二死二塁
大瀧:カウント2-2からレフトフライ(125キロB、122キロB、138キロF、137キロSw、低め139キロ)
駒月残塁、一回終了
二回表
中井:初球レフト左二塁打(外角124キロ)
北:初球サードフライ(外角139キロ)
加藤:初球レフト前ヒット(真ん中133キロ)
一死一三塁
増田:カウント1-2から投ライナー(132キロF、139キロB、124キロSw、外角125キロ)→加藤が戻れず併殺
二回表終了
中井のヒットは難しい球を巻き付けたような鋭い当たりのヒットでした。
二回裏
山田:初球サードゴロ(外角121キロ)
藤澤:カウント2-1からライト前ヒット(127キロB、119キロS、117キロB、内角140キロ)
水口の打席でガブリエルがまたもボーク
一死二塁
水口:カウント1-0からライト前ヒット(138キロB、140キロボーク、高め138キロ)
外崎:カウント1-0からライト線タイムリー二塁打(140キロB、外角117キロ)、0対3
熊代:カウント2-1からレフトオーバー本塁打(140キロB、139キロF、139キロB、真ん中外より139キロ)、0対5
呉:カウント1-0からファーストゴロ(139キロB、内角137キロ)
二回終了
ガブリエルは2イニングを見た限り良く評価して金刃、普通に評価してペレスとどっこいどっこいといった印象です。
三回表
重信:カウント1-1からライトフライ(132キロF、129キロB、外角114キロ)
藤村:カウント2-0からレフトフライ(140キロB、139キロB、内角142キロ)
片岡:カウント1-0からセカンドライナー(114キロB、外角141キロ)
三者凡退、三回表終了
重信も藤村も良い当たりでしたが、野手の守備範囲でした。
三回裏
竹原:フルカウントから捕フライ(139キロB、126キロB、122キロS、139キロB、139キロF、122キロF、外角119キロ)
駒月:フルカウントから四球(124キロSw、138キロB、128キロSw、140キロB、138キロF、126キロF、127キロB、119キロF、141キロF、143キロF、外角122キロ)
大瀧:カウント1-2からライト前ヒット(124キロB、117キロS、125キロSw、外角139キロ)
一死一二塁
山田:カウント2-0からレフト前ヒット(125キロB、118キロB、真ん中122キロ)
一死満塁
藤澤:カウント2-2からショートフライ(140キロSw、140キロB、138キロF、122キロB、真ん中119キロ)
水口:カウント0-1からレフトフライ(119キロS、外角140キロ)
三者残塁、三回終了
相変わらずガブリエルの投球です。ランナーを出してからが特にヒドい。この投手を支配下で契約した意図が分からない。実戦よりもむしろ今はセットなどの投球練習をしていた方が良いのではないか。
四回表
岡本:初球レフト左二塁打(真ん中内より130キロ)
堂上:カウント2-2からサードエラー出塁(137キロB、126キロB、129キロSw、140キロSw、143キロF、外角136キロ)→岡本が生還、1対5
無死二塁
中井:ストレートの四球(141キロB、125キロB、111キロB、外角140キロ)
無死一二塁
北:初球センターフライ(低め111キロ)
無死満塁
加藤:初球ショートライナー(真ん中130キロ)
増田:カウント1-1からサードライナー(143キロS、138キロB、外角127キロ)
重信:ストレートの押し出し四球(143キロB、129キロB、130キロB、内角143キロ)、2対5
藤村:カウント1-2からライトオーバー逆転本塁打!!(128キロSw、144キロB、141キロS、145キロF、内角144キロ)、、6対5
片岡:カウント3-1から捕ファールフライ(140キロB、141キロS、140キロB、132キロB、内角125キロ)
四回表終了
なんと藤村が逆転本塁打です!ライトのポール際の当たりでしたが、ポールのはるか上を通過する大ホームランでした。これは岡本の本塁打以上に貴重な目撃です!
四回裏
外崎:カウント1-0からライト前ヒット(116キロB、真ん中130キロ)
熊代の打席で外崎が誘い出され一二塁間で挟殺死
熊代:カウント2-2からセンターライナー(135キロB、124キロS、119キロB、124キロS、低め124キロ)
呉:フルカウントから四球(116キロS、117キロB、140キロS、117キロB、138キロB、インハイ138キロ)
竹原:初球ショート強襲ヒット(高め136キロ)
二死一三塁
駒月:カウント0-1からセンターフライ(136キロS、外角127キロ)
二者残塁、四回終了
ガブリエルなんだか締まらない投球ですが取りあえず無失点。
五回表
岡本:カウント2-1からショートゴロ(127キロB、124キロSw、135キロB、真ん中133キロ)
堂上:カウント1-1からセカンドゴロ(137キロS、133キロB、外角128キロ)
中井:カウント1-1からセカンドゴロ(134キロB、130キロSw、外角129キロ)
三者凡退、五回表終了
五回裏
大瀧:カウント1-1からレフトフライ(120キロB、119キロS、真ん中120キロ)
山田:カウント2-2から空振り三振(125キロS、127キロB、120キロF、121キロF、140キロF、低め119キロ)
藤澤:フルカウントから四球(119キロB、124キロF、138キロB、140キロB、137キロSw、138キロF、138キロF、120キロF、外角134キロ)
水口:カウント1-0からセカンドゴロ(118キロB、内角136キロ)
藤澤残塁、五回終了
ガブリエルの良い点を挙げるとしたら、ある程度の球威とある程度のまとまりではないかと思います。120キロ前後のスライダーかチェンジアップはキレも良く、落差も鋭いので、その球を軸にいかに配球を考えて行くかどうかが課題のように思います。確かにすぐに使えるかどうかなら、ペレスよりガブリエルの方が上かもしれませんが、スケール感はペレスの方があるでしょう。
ただ、この程度の投手なら同じ左腕の田原啓を使った方がましのような気がしますし、左右の別を気にしなければ田中太一を支配下に戻して起用した方がよっぽど戦力になると思えます。
六回表
北:カウント3-1から四球(129キロB、121キロB、140キロS、124キロB、外角132キロ)
加藤の打席で牽制悪送球
加藤:カウント2-0からヘルメットを軽く弾く頭部死球(121キロB、B、127キロ)→郭は危険球退場
投手交代南川
無死一二塁
増田:ストレートの四球(127キロB、136キロB、125キロB、外角132キロ)
無死満塁
重信の打席で暴投、7対5
無死二三塁
重信:カウント2-1からショートゴロ(126キロS、127キロB、123キロB、外角127キロ)→ランナー動けず
藤村:カウント1-1からセカンドゴロ(133キロB、135キロF、真ん中129キロ)→またもランナー動けず
片岡:カウント1-2から空振り三振(137キロS、124キロF、135キロB、外角119キロ)
二者残塁、六回表終了
思わぬ形で追加点です。しかし、もう何点か取れたのではないかと思います。
六回裏、投手香月
外崎:カウント1-2から投ゴロ(128キロSw、115キロB、130キロF、外角135キロ)
熊代:フルカウントからショートゴロ(135キロS、114キロS、132キロB、118キロB、外角135キロ、増田ナイスプレー!)
呉:カウント1-2から空振り三振(118キロS、129キロB、137キロF、低め125キロ)
三者凡退、六回終了
今年の香月はあまり良い投球を見てきませんでしたが、今日はコントロール抜群のベテランらしい好投でした。
七回表、投手松本
岡本:カウント1-2から左肩付近に死球(124キロB、126キロSw、137キロF、121キロ)
堂上:カウント3-1から四球(137キロB、116キロSw、119キロB、132キロB、外角113キロ)
無死一二塁
中井:カウント0-1から投犠打失敗(127キロS、外角126キロ)
一死一二塁
北:フルカウントからセカンドゴロ併殺打(130キロF、136キロB、B、116キロSw、135キロF、118キロB、外角117キロ、水口のナイスプレー)
七回表終了
岡本は背中に死球を受けましたが、避け方が上手いのか大して痛がらず一塁に進んでいました。
七回裏
竹原:カウント2-0からショートフライ(134キロB、108キロB、外角137キロ)
駒月:カウント1-2からレフトオーバー本塁打(99キロS、126キロB、110キロSw、真ん中135キロ)、7対6
大瀧:カウント3-1から四球(135キロB、129キロB、128キロS、116キロB、低め132キロ)
山田:カウント2-1からサードライナー(136キロB、136キロB、132キロF、外角136キロ)→エンドランで大瀧が飛び出し併殺
七回終了
八回表、投手岩尾
加藤:カウント2-2からショートゴロ(139キロS、138キロS、133キロF、134キロF、138キロF、126キロF、141キロB、138キロB、低め59??キロ)
増田:カウント1-2からサードゴロ(68キロ??B、139キロF、138キロF、138キロF、外角129キロ)
重信:カウント2-1からショートゴロ(132キロB、143キロB、140キロF、高め138キロ)
三者凡退、八回表終了
八回裏、投手戸根
藤澤:カウント1-2から空振り三振(140キロS、108キロB、142キロF、低め120キロ)
水口:カウント1-0からセカンドゴロ(136キロB、内角139キロ)
外崎:初球ライトフライ(外角140キロ)
三者凡退、八回終了
戸根はさすがに一軍で投げている投手だけにマウンドさばきが落ち着いています。この二軍降格を良いリフレッシュの機会にしてくれたらと思います。
九回表、投手本田
藤村:カウント3-1から四球(138キロF、116キロB、135キロB、113キロB、低め133キロ)
片岡:カウント1-0から投犠打(135キロB、外角132キロ)
一死二塁
岡本:ストレートの四球(135キロB、120キロB、118キロB、外角133キロ)
一死一二塁
堂上:カウント1-0からレフト前ヒット(121キロB、内角136キロ)
一死満塁
中井:カウント0-1からセンター犠飛(138キロS、低め121キロ)、8対6
二死一三塁
北:カウント1-1からショートゴロ(Sw、135キロB、外角119キロ)
二者残塁、九回表終了
中井に藤村とのアベック本塁打を期待しましたが、やや難しい球に手を出してしまいました。それでも貴重な追加点です。
九回裏
熊代:カウント2-2から空振り三振(122キロS、138キロB、116キロB、143キロF、122キロF、外角ストレート)
呉:カウント2-0からショートゴロ(113キロB、135キロB、低め140キロ)
竹原:カウント3-1から四球(144キロB、120キロB、139キロSw、143キロB、外角137キロ)
駒月の打席で戸根がボーク
駒月:カウント1-1からセカンドフライ(122キロボーク、119キロB、121キロS、外角120キロ)
竹原残塁、試合終了、8対6で巨人の勝利!
勝ち投手ガブリエル、セーブ戸根、負け投手郭
最後は戸根が四球で出塁を許しましたが、しっかりと締め試合終了です。
さて、試合を振り返ってみたいと思いますが、一言で言うと「奇跡の目撃!」つまり、序盤は完全な西武ペースだったにもかかわらず、藤村の満塁本塁打などという奇跡的な出来事によって思わぬ展開になった試合だったと思います。
まず投手ですが、ガブリエルは前の試合でジョン君がレポしていた通りの凡庸な投手でした。ストレートの球速は140キロ前後ということでB評価、制球力は中の下としてB−、変化球は中の上としてB+、ランナーを出してからは落第点のD評価以下。総合点でC評価でしょう。これが高卒ルーキーなら仕方ありませんが、即戦力を期待して入団させたのなら大きな誤算だと思います。同じようにペレスを評価すれば、ストレートの球速は145キロ前後ということでA-評価、制球力は下の下としてC−、変化球のキレは下の上としてC+、ランナーを出してからはC-評価。総合点でやはりC評価になると思います。二人はタイプが違いますが、ペレスの方がまだ大化けを期待するとしたら獲得が納得いきます。ガブリエルの27歳という年齢はすぐに使えなければ意味が無いのです。しかし、ガブリエルにまず必要なことはセットポジションでの投球など、最低限の投球スタイルの習得だと思います。出塁を許すとかつてのグライシンガー並にランナーを気にしています。ところが、いくら牽制をしても西武のランナーに走られ放題なのです。挙げ句にボーク。こういったことは独立リーグでも教わって来たと思いますが、どうもNPB標準には達していないようです。そういったことが幾らかでもマシになった段階でようやく実戦登板をさせるべきです。ただ、例えランナーを出してからの問題点が解消されても、 それはそれで一軍で通用するかどうか分からない。なんだか特長の無い、ただ単にまとまっただけの投手になるような気がします。 とても堤GMが期待していたようなローテーションの一角になっている姿を想像できません。イースタン初勝利はめでたいことですが、初めて見た私のガブリエルの印象は困った投手がまた1人増えてしまったというものでした。
香月は春先に比べてずいぶん自分の投球が出来るようになって来たように思います。駒月に一発を打たれましたが、明らかに以前よりも生きた球を投げていると思います。もしかしたら近々一軍昇格の話が出るかもしれません。
三番手で登板した戸根に関しては技術的なことよりも、リフレッシュが必要な段階の投手だと思います。一軍に比べれば格落ちの二軍の選手たちの前で、どれだけ自分本位の投球をすることができるかが当面の課題でしょう。自信を付けて再び一軍に呼び戻されて欲しいと思います。
打者は先発メンバーでは、増田を除く全員がヒットを放ちました。その中で最もビックリさせたのは何と言っても藤村の満塁本塁打でした。今年の三月におよそ3年ぶりの本塁打を放って以来の本塁打でした。藤村は高校通算で本塁打が0本で、2013年の本塁打が高校入学以来初の本塁打のようでしたが、今年に入ってすでに2本塁打。2013年の本塁打はジャイアンツ球場のライトのポール際に打ち込んだギリギリの本塁打でしたが、今回の本塁打はかなりの飛距離の本塁打でした。茶柱さんがアップしてくれた動画を確認すると、ポールのはるか上では無かったものの、スタンドなら中段に届いていたと思います。着実にパワーが付いているのです。昨年は一軍での出場がありませんでしたし、どうも存在を忘れられたかのような扱いを受けていますが、十分レギュラーを狙える選手だと思います。この満塁本塁打は内外に大きなインパクトを与えたことでしょうから、これを期にもう一度一軍昇格へ向けたアグレッシブなアピールを開始して行って欲しいと思います。私は藤村と中井のことは特別な思い入れを持って応援しているのです。
岡本はチームで唯一マルチヒットを放ちましたが、このヒットは岡本のそれぞれの面を見せたようなものだったと思います。最初のセンター前ヒットは球筋の定まらない相手投手に対して軽くあわせたかのようなセンター返しのヒットでした。まるで軽打狙いで長打を捨てている現在の村田のようなヒットです。それに対し四回のレフト左の二塁打は、相手の球筋を掴めた二打席目ということで、初球から強引にプルヒッティングしているのです。どちらも球種はスライダー。この打席ごとの対応力の切り換えが私には素晴らしいと思いました。前回は下降気味の時に昇格して、大して起用もされずに降格させられましたが、こういった将来の主軸を育てるのに、一軍の起用原理を持ち出してはいけないのです。巨人はFAで獲得した選手や外国人のことを、取った手前なのか優先起用していますが、そういったものよりもまず優先されるのは岡本のような打者の起用だと思います。二軍で調子が良かったら一軍でスタメンで起用するのです。そして起用を始めたからには2カードとか3カードは必ず同じようにスタメンで起用し、その中で一軍でやって行けるかどうかを判断する。そして、1試合ごとの打った打たないなどではなく、予定された試合数の中でどんな内容の打撃が出来たかを検証し課題とすべき。その中で及第点以上の結果を出したとしたら、さらにもう何カードか期間を延長する。逆に、例え予定のカードの最後の試合で猛打賞を打ったとしても、それまでの内容が悪かったとしたら二軍に落として調整させるようにする。こんなのは似たようなことが、特別の選手に対してならどこでもやっている当然の起用方法で、いちいち書き出すまでのことではないのですが、その当然のことが巨人では蔑ろにされていることが問題であり、腹立たしいのです。
私は巨人というチームのフロントが無能だとは決して思わないし、意欲も強く感じます。しかし、過剰に臆病な面を持っていることで大きな過ちを犯していると思います。何を言っているかというと、言わずもがな編成について。ガブリエルを獲得したことを全否定するつもりはありませんが、これは最悪の事態を想定しての保険だったのだろうと思います。堤さんは「一軍のローテーションを期待する」などと言っていますが、本当のところガブリエルがすぐに使えるとは思っていなかったに違いない。また、脇谷の獲得も同じ。大きな戦力として期待していると言うよりも、獲得の主目的は保険として獲得したのだと思う。しかし、そういった過剰な臆病さが選手をダブらせ、これからの選手が出てくる蓋を作ってしまうことになるのです。他からの補強は否定しません。しかし、以前の日記で話した通り、コマの補強は弊害の方が大きいのです。主軸やエースを期待して入団させた選手を優先起用したり聖域として扱うのは仕方ないとしても、他球団からコマや控えクラスまで取って来たら、そういった選手まで優先起用されてしまい、育成された選手の蓋となりポジションが制限されることになるということです。以前の日記で巨人というチームは31歳以上のバッターの起用や人数が他球団に比べて12球団1多いということを話しましたが、これは巨人というチームがいかに若手の成長を信じず、他からの選手調達に走ってしまったという証拠なのです。本来ならベテランのレギュラーの控えは自前で育てている若手であるのが健全で自然の流れなのですが、巨人の場合はベテランのレギュラーの控えをベテランにしてしまった。コマも若手起用の第一歩ですが、それすら補強に頼り若手登用の蓋をしてしまった。その結果、チームは不良債権一歩手前のベテランが集まり、一本立ちできないでいる生え抜きの中堅組がやたらと多いという現象が生まれたのです。しかも、フロントはそれを選手層の厚さだと取り違えてしまっている節がある。
私の以前の日記を漁れば分かりますが、こういった懸念は何年も前からしてきたこと。私のような者ですら思っていたことですから、きっと多くの人が心配して来たことだと思います。しかし、こうなってしまうとすぐにチームが浄化されることは無いでしょう。このままなら付け刃のような補強が繰り返され、いつまで経っても浮き沈みの激しい戦いを強いられることになる。そうならないための方策が今すぐにでも必要です。まず、フロントには少しは自分たちが今までやって来たことの検証をして、反省すべき点は反省し、直すべき点は直して行く謙虚さを求めたいと思う。つまり、間違いを間違いだったと認める勇気です。エリートにありがちなことですが、いくら頭が良くてもどこかの知事のように過ちを過ちとして認められないのでは困りもの。観戦記にこういった野球観を話すのは本筋ではないので、別の機会にしたいと思いますが、思うところは尽きません!
次は木曜日のジャイアンツ球場かひたちなかの試合を観戦します。次も良いことがきっとあるでしょう。次回も乞うご期待!
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