平成28年6月26日(日) イースタンリーグ巨人対日本ハム(ひたちなか市民球場) 淡々とした試合 梅雨晴れの中の日陰ぼっこ
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舎人
2016年06月27日 01:46 visibility1170
今日は1年ぶりにひたちなかに来ています。この球場は映画の「エイリアン」に出てくる宇宙船のような外観なのですが、その外から見るとチューブ状の部分が二階席となっており、そこは風の通りが良く観戦するのに快適な場所になっているのです。
先発は長谷川です。今年は途中まで平の登板を見ることが多かったのですが、途中からは長谷川の登板によく巡り合います。結果次第では、そろそろ一軍に再昇格しても良い頃ではないか。いつも通りのテンポの良いクレバーな投球を期待したいと思います。
日本ハム
(4)松本(8)岸里(D)渡邊(3)横尾(5)高濱(7)宇佐美(6)太田(9)姫野(2)清水(P)吉田
巨人
(7)重信(4)藤村(8)ガルシア(5)岡本(3)中井(D)堂上(9)北(2)鬼屋敷(6)増田(P)長谷川
一回表
松本:カウント1-2からファーストファールフライ(S、F、B、外角変化球)
岸里:カウント2-2から空振り三振(S、B、B、Sw、F、内角変化球)
渡邊:カウント1-2からライト前ポテンヒット(F、Sw、B、低め変化球)
横尾:カウント2-1からレフトフライ(Sw、B、B、内角ストレート)
渡邊残塁、一回表終了
長谷川は上々の立ち上がりです。いつも通り制球力と変化球のキレが素晴らしい限り。
一回裏
重信:フルカウントからショートゴロ(S、B、B、B、S、内角ストレート)
藤村:フルカウントから見逃し三振(Sw、B、B、F、B、F、内角ストレート)
ガルシア:カウント2-2から見逃し三振(B、F、B、Sw、内角変化球)
三者凡退、一回終了
吉田という投手はアーム式っぽい投げ方ながら球に力があるようです。
二回表
高濱:カウント1-0からレフト前ヒット(B、内角ストレート)
宇佐美:初球投犠打失敗→ランナー入れ替わる
太田:カウント2-1から左中間二塁打(B、S、B、真ん中ストレート)
一死二三塁
姫野:フルカウントから空振り三振(Sw、B、B、B、Sw、F、外角変化球)
清水:カウント1-1からセンターライナー(B、S、真ん中ストレート)
二者残塁、二回表終了
長谷川はなんとか無失点。タイトな場面での厳しいコースを投げきれる精神的なタフさは見事です。しかし清水に投げた最後の球は完全に失投。緩いカーブかスライダーがスッと真ん中に入ってきてしまいました。相手が打ち損じてくれたからいいものの、この投手はこれが怖い!
二回裏
岡本:カウント2-2から空振り三振(S、B、B、S、外角変化球)
中井:フルカウントから四球(S、B、S、F、B、B、外角ストレート)
堂上:初球サードファールフライ(高めストレート)
北:フルカウントから四球(B、B、S、B、Sw、F、低め変化球)
二死一二塁
鬼屋敷:カウント1-0からセンターフライ(B、外角ストレート)
二者残塁、二回終了
岡本は着払いのような打撃で空振り三振。二者をおいて鬼屋敷の放った当たりはもう少しで外野の頭を越す感じの惜しい当たりでした。
三回表
松本:初球サードセーフティバント内野安打(外角ストレート)
岸里:カウント1-0から当たり損ないながら転がった場所に救われたショート内野安打(B、外角ストレート)
無死一二塁
渡邊:カウント1-0からファースト犠打(B、外角ストレート)
一死一二塁
横尾:カウント2-0からセンター前先制タイムリーヒット(B、B、外角変化球)、0対2
高濱:カウント1-1からセカンドゴロ併殺打(F、B、内角ストレート)
三回表終了
横尾に打たれて先制を許しました。右バッターからは逃げて行くポールになるスライダーを、横尾は思い切り腕を伸ばして引っ掛ける感じで拾ったのでした。
三回裏
増田:カウント1-2からサードゴロ(B、F、F、F、F、低め変化球)
重信:フルカウントから空振り三振(B、B、F、B、S、低め変化球)
藤村:カウント1-2からライトフライ(S、F、B、内角ストレート)
三者凡退、三回終了
増田のプレースタイルは井端に通じるものがあるのですが、この打席で見せた厳しいコースの球をことごとくカットする姿は、正に往年の井端そのもの。かなか見事なものでした。
四回表
宇佐美:初球センター前ポテン二塁打(真ん中変化球)
太田:カウント2-2からセカンドフライ(B、F、S、B、内角ストレート)
姫野:カウント0-1からショートゴロ(Sw、低め変化球)
二死三塁
清水:カウント1-2からショートゴロ(B、Sw、F、F、低め変化球)
宇佐美残塁、四回表終了
長谷川が清水の最後の球は、またもど真ん中のスライダーだったのですが、今回も相手が打ち損じてくれました。それにしても増田のショート守備は安定していて素晴らしい!
四回裏
ガルシア:カウント1-2から空振り三振(S、B、S、内角変化球)
岡本:カウント1-2から空振り三振(S、B、F、内角ストレート)
中井:カウント1-2から空振り三振(S、B、F、高めストレート)
三者連続三振で三者凡退、四回終了
どうもあまりいないタイプの投手ということで、巨人打線は吉田のことを打ちあぐねています。まだノーヒット。
五回表
松本:初球ライトフライ(外角ストレート)
岸里:カウント0-2から見逃し三振(S、S、F、内角ストレート)
渡邊:カウント2-2からセンターフライ(S、B、B、S、外角ストレート)
三者凡退、五回終了
吉田の好投に引っ張られるように、長谷川もテンポ良く三者凡退です。
五回裏
堂上:カウント0-1からライト前ヒット(Sw、外角ストレート)
北:初球センターオーバー二塁打(真ん中ストレート)
無死二三塁
鬼屋敷:初球セカンドゴロ(外角ストレート)→堂上生還に続き、北もサード進塁を狙うところ松本が悪送球、北も生還、2対2
→鬼屋敷はセカンドへ
無死二塁
増田:カウント2-2から空振り三振(F、F、B、B、低め変化球)
重信:フルカウントから四球(S、S、B、B、B、内角ストレート)
一死一二塁
藤村:カウント1-0からセンターフライ(B、外角ストレート)
ガルシア:カウント1-2から空振り三振(Sw、S、B、低め変化球)
二者残塁、五回終了
思わぬ形で同点になりました。吉田の変則的な投法も左バッターにはやや効果が薄いのかもしれません。
六回表
横尾:カウント1-1からサードゴロ(S、B、外角ストレート)
高濱:カウント0-1からセンターフライ(S、内角ストレート)
宇佐美:ストレートの四球(B、B、B、外角ストレート)
太田:初球セカンドゴロ(真ん中ストレート)
宇佐美残塁、六回表終了
六回裏
岡本:カウント1-1からショートフライ(B、F、高めストレート)
中井:カウント0-1からレフト前ヒット(S、真ん中変化球)
堂上:初球投ゴロ(真ん中ストレート)
六回終了
中井がクリーンヒット!甘い変化球を見逃さずにきれいに三遊間を抜いて行きました。
七回表
姫野:初球レフトオーバー勝ち越し本塁打(真ん中内よりストレート)、2対3
清水:カウント1-1からサードゴロ(S、B、低め変化球、岡本ナイス守備!)
松本:カウント2-2からセンターフライ(B、S、Sw、B、低め変化球)
岸里:カウント0-2からセカンドゴロ(S、F、F、低め変化球)
七回表終了
姫野に勝ち越し被弾です。逆風を突く完璧な本塁打でした。
七回裏
北:フルカウントから空振り三振(B、B、S、S、B、外角ストレート)
鬼屋敷:カウント0-2から投ゴロ(F、S、外角ストレート)
増田:初球投ゴロ(外角変化球)
三者凡退、七回終了
各打者、どうも淡泊ですね。
八回表
渡邊:初球ショートゴロ(外角変化球)
横尾:カウント0-2からショートゴロ(F、S、F、外角変化球)
高濱:カウント1-1からライトフライ(B、Sw、外角変化球)
三者凡退、八回表終了
こちらも淡泊・・
八回裏、投手石川直
重信:カウント0-2からセカンドライナー(S、S、内角ストレート)
藤村:カウント1-2からセカンドゴロ(F、F、F、B、F、F、内角変化球)
ガルシア:初球ショートゴロ(外角変化球)
三者凡退、八回終了
あっさり過ぎますね。
九回表、投手小山
宇佐美:カウント1-1からショートゴロ(S、B、低め変化球)
太田:カウント123-2から(S、B、F、低め変化球)
姫野:カウント1-0からショートゴロ(B、真ん中ストレート)
三者凡退、九回表終了
おいおい、頼んだよ!
九回裏、田中豊
岡本:カウント0-1からライトフライ(S、外角ストレート)
中井:カウント2-1からセンターフライ(B、S、B、外角ストレート)
堂上:カウント2-2から空振り三振(B、Sw、S、B、F、低め変化球)
三者凡退、試合終了、2対3で日本ハムの勝利
勝ち投手吉田、セーブ田中、負け投手長谷川
そのまま何の波乱もなく試合終了です。あまりにあっさりとし過ぎた試合展開に拍子抜けです。
試合の総括ですが、何だかまどろんでいるうちにいつの間にか試合が終わってしまった感じでした。屋根があり直射日光を受ける事がなく、風通しも良いため、ややもすると気持ち良く寝落ちしてしまいそうになりながら観戦していた感じです。茶柱さんの言っていた「日陰ぼっこ」という表現がぴったりな感じだったのです。
さて、実に淡々とした展開の試合だった訳ですが、通常野球は、1試合のうち3回は得点のチャンスがあると言われています。日ハムは確かに二回、三回、四回とスコアリングポジションにランナーが溜まり、得点のチャンスが巡ってきていました。しかし、巨人は五回の一度きり。こうもあっさり試合が進むと、遠くまで見に来た事がもったいなく思えて来ます。ただ、私が遠出の観戦をする時は得てしてこういった展開になります。北の二塁打も中井のヒットも敵軍ながら姫野の本塁打も見られたし良しとしたいと思います。
長谷川はこの試合に限ったことではないのですが、どうも回の先頭バッターに出塁を許すパターンが目立ちます。そこからピンチが広がるのですが、何とかそれを粘りのピッチングで乗り切るのです。素晴らしい胆力だと思いますが、回の先頭バッターの出塁さえ許さなければ、もっと楽な投球ができるのではないかと思います。それと、肝心な場面でスッとスライダーが真ん中に来る事がある。これは大やけどを負う危険性があることです。一軍では打ち損じはまず期待できません。とは言え、この投手は見る度に自分の投球の幅を広げようと色々と試している事には感心します。腕の位置を微妙に変える事もあれば、ステップをインにしたりスクエアにしたり。こういった向上心は、いつか自分を救う事になるでしょう。マイコラスの復帰や内海の復調などもあり、今すぐの昇格は難しいかもしれませんが、一軍の投手陣がバテる夏場に照準を合わせて調整していけば、きっと一軍に呼ばれることでしょう。
打線は11三振と振るわず、何の粘りも感じませんでした。ガルシアと岡本は二人して三振の山を築いていました。どうも2人とも吉田の投球にタイミングを合わせられないらしく困惑したまま対戦が終わってしまった感じです。これは好不調の問題ではないと思います。中井はヒット1本を放ちましたが、経験から培った対応力は岡本たちよりも上だったのでしょう。ただ、やはり左バッターの方が攻略の鍵を握っていた感じでしたし、ランナーを背負った場面をほとんど作ることが出来なかったことが反省点だと思います。日ハムの先制は松本のセーフティバントによる出塁からでした。巨人打線も、ただ単に打ちあぐねているだけではなくて、色々な工夫も試すべきだったのです。
打てない野手陣でしたが、守る方は素晴らしいものが幾つもありました。増田のショート守備は本当に安定しています。少々のイレギュラーはものともしない感じ。岡本もセーフティバントを素手で捕球してスローイングしたり、かなり難しい打球処理もこなしていました。福王コーチが付きっきりで指導している成果が如実に現れている感じです。イレギュラーが起きやすい土のグラウンドでさえ、堂々とした安定ぶりですから、人工芝ならばなおの事失敗はないと思います。守備に関してはいつ一軍に呼ばれても大丈夫だと思います。
試合があまりに早く終わったので、帰りがてら茶柱さんやあちゃまら夫妻と共に筑波山を登ってきました。5時発の最終のロープウェーに乗ったのですが、山頂からの景色が素晴らしかった。月世界的展望です。山麓を俯瞰すると水田が海に、丘陵が島に見えてきます。長崎の九十九島のよう。そんな錯覚を覚える山頂からの景観でした。再びロープウェーに乗り、夏至後でまだまだ日の高い筑波山を後にしたのですが、「今日は野球がメインだったか、筑波山観光がメインだったか分からない感じだったね」と、談笑しながら帰路についたのでした。
次は水曜日の三軍戦か、日曜日のフューチャーズ戦を観戦予定。次回も乞うご期待!
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