平成28年7月30日(土) イースタンリーグ 巨人対ロッテ(ジャイアンツ球場)和田の強行ヒッティングと増田の好走塁、選手に任された状況判断力!

  • 舎人
    2016年08月02日 01:53 visibility741






梅雨明けで眩しいジャイアンツ球場に来ています。イベントがあったことで何時になくスタンドは賑やかです。

岡本はやはり名前がありませんね。現時点で興味半減です。それを吹き飛ばす何か素晴らしいことがあることを期待したいと思います。

ロッテ
(6)大嶺翔(7)サブロー(8)清田(3)青松(4)高濱(D)寺嶋(9)肘井(2)柿沼(5)香月一(P)川満
巨人
(8)重信(6)吉川(3)和田恋(D)クルーズ(5)坂口(9)立岡(2)加藤恋(7)高橋洸(4)増田(P)杉内

一回表
大嶺翔:カウント2-1から捕フライ(134キロF、134キロB、122キロB、高め135キロ)
サブロー:カウント2-2から空振り三振(134キロB、B、134キロF、外角133キロS、外角121キロ)
清田:フルカウントから見逃し三振(135キロF、135キロB、133キロB、135キロF、136キロF、135キロB、内角135キロ)
三者凡退、一回表終了

杉内は球威こそ物足りないものの素晴らしいキレの投球で上々の立ち上がりでした。

一回裏
重信:カウント0-1からセカンドゴロ(104キロS、外角139キロ)
吉川:空振り三球三振(103キロS、103キロS、外角142キロ)
和田恋:カウント1-1から投ゴロ(138キロB、137キロS、外角121キロ)
三者凡退、一回終了

ロッテの先発の川満というサウスポーのスローカーブは精度が高くて素晴らしいですね。

二回表
青松:カウント1-2から空振り三振(121キロF、121キロS、133キロB、外角119キロ)
高濱:カウント1-1からレフト前ヒット(123キロF、135キロB、外角135キロ、坂口の守備範囲狭い)
寺嶋:カウント1-2から見逃し三振(122キロSw、132キロB、121キロSw、123キロF、外角134キロ)
肘井:カウント1-2からセンターフライ(122キロSw、124キロB、133キロF、133キロF、高め124キロ)
高濱残塁、二回表終了

杉内はヒット一本を打たれましたが、これは普通ならただのサードゴロだったでしょう。坂口はもっと横の動きを良くしないといけません。

二回表
クルーズ:初球サードゴロ(外角124キロ)
坂口:カウント1-2からセンター前ヒット(136キロS、121キロB、104キロF、真ん中136キロ)
立岡の打席で暴投
一死二塁
立岡:カウント2-2からライトフライ(135キロB、138キロS、103キロB、104キロSw、105キロF、低め136キロ)
→坂口はサードへ
二死三塁
加藤:フルカウントから空振り三振(139キロB、120キロB、121キロB、139キロS、139キロS、外角140キロ)
坂口残塁、二回終了

坂口のヒットはコンパクトに振り抜いた鋭い当たりのヒットでした。以前より確実性が増している感じ。

三回表
柿沼:初球センター前ヒット(低め133キロ)
香月一:カウント0-1から投犠打(131キロS、外角131キロ)
一死二塁
大嶺翔:カウント2-1からサードゴロ(120キロF、133キロB、116キロB、外角118キロ)
サブロー:フルカウントから空振り三振(134キロF、133キロF、134キロB、118キロF、120キロF、131キロB、121キロB、低め118キロ)
柿沼残塁、三回表終了

先頭バッターの出塁を許したものの杉内は落ち着いた投球をしていました。








三回裏、サブロー→レフト脇本
高橋洸:フルカウントからライトフライ(96キロB、99キロB、138キロB、138キロS、133キロS、外角138キロ)
増田:カウント1-1からセンターフライ(120キロF、137キロB、高め138キロ)
重信:初球センターフライ(高め139キロ)
三者凡退、三回終了

粘らないといけない選手たちが揃って淡白な打撃をしていては、何のアピールにもなりません。

四回表
清田:カウント2-1からショートゴロ(116キロB、116キロB、134キロF、外角133キロ)
青松:初球レフト前ヒット(高め135キロ)
高濱:フルカウントから四球(122キロB、132キロF、132キロB、134キロS、132キロB、外角122キロ)
一死一二塁
寺嶋:カウント0-1からライト前ヒット(118キロF、外角134キロ)
一死満塁
肘井:空振り三球三振(122キロSw、122キロSw、低め118キロ)
柿沼:フルカウントからサードハーフライナー(119キロB、121キロF、134キロF、119キロB、134キロF、122キロF、120キロB、122キロF、内角136キロ)
三者残塁、四回表終了

タイトな場面でしたが、杉内は落ち着いていたと思います。まるで打者との駆け引きを楽しんでいるような余裕を感じる投球。

四回裏
吉川:フルカウントから四球(99キロB、124キロF、121キロB、137キロB、136キロS、内角104キロ)
和田恋:カウント1-0からレフト前ヒット(136キロB、真ん中低め118キロ)
無死一二塁
クルーズ:カウント2-2から空振り三振(101キロB、104キロB、116キロF、134キロF、低め103キロ)
坂口:カウント1-0から本塁打性の大きなレフトフライ(135キロS、真ん中129キロ)
立岡:カウント1-2からセカンドゴロ(137キロF、121キロF、105キロB、低め120キロ)
二者残塁、四回終了

和田のヒットは変化球の落ち際を捉えたクリーンヒットでした。内容のあるバッティングだったと思います。








五回表、投手ウーゴ
香月一:カウント1-0からレフトフライ(124キロB、外角141キロ)
大嶺翔:カウント1-2から空振り三振(127キロS、119キロF、129キロB、外角123キロ)
脇本:カウント2-2から軽く合わせただけのレフト前ヒット(123キロB、123キロS、124キロS、127キロF、138キロB、低め126キロ)
清田の打席の初球バッテリーエラー
二死二塁
清田:カウント2-1からサードゴロ(120キロB、124キロS、140キロB、外角124キロ)
脇本残塁、五回表終了

ウーゴは見る度に投球スタイルが変わっている印象です。

五回裏
加藤:フルカウントからサードゴロ(真ん中138キロ)
高橋洸:初球ショートフライ(高め137キロ)
増田:初球ライトフライ(高め137キロ)
三者凡退、五回終了

どうも淡白な攻撃型続きますね。なんとかしないといけません。








六回表
青松:フルカウントからセンターフライ(127キロF、129キロB、124キロB、138キロB、139キロF、125キロF、高め121キロ)
高濱:カウント2-2から見逃し三振(139キロB、140キロS、139キロB、140キロS、インロー膝元128キロ)
寺嶋:フルカウントからライトフライ(121キロS、141キロB、120キロB、120キロF、133キロB、外角136キロ)
三者凡退、六回表終了

ウーゴナイスピッチングです。低めの制球が以前よりずっと良くなっています。

1人応援団氏の声がこだまし始めました!ベイスターズ球場の三軍戦の方ではヒドイ事があったようだから、元気に応援している姿にホッとします。

六回裏
重信:カウント3-1から四球(B、103キロB、137キロB、93キロS、高め134キロ)
吉川:初球左足首付近に死球(134キロ)
無死一二塁
和田恋:初球投強襲センター前先制タイムリーヒット!(真ん中133キロ)、1対0
無死一二塁
代打堂上:カウント1-0からショートゴロ併殺打(105キロB、低め119キロ)
二死三塁
坂口の打席でバッテリーエラー→吉川生還、2対0
坂口:カウント2-1から右中間二塁打(108キロB、105キロB、120キロS、真ん中130キロ)
立岡:カウント0-1からレフトフライ(135キロF、外角133キロ、脇本のファインプレー)
坂口残塁、六回終了

この回打線がつながり巨人先制です!和田のタイムリーは併殺と紙一重のものでしたが、積極性が表に出た感じです。








七回表、投手公文
肘井:カウント0-2からセカンドゴロ(144キロS、142キロF、低め129キロ)
柿沼:カウント0-2からライト前ヒット(139キロS、140キロF、外角142キロ)
香月一:カウント1-0からショートゴロ(127キロB、低め136キロ)→ランナー入れ替わる
大嶺翔:カウント0-2からセカンドハーフライナー(142キロS、142キロSw、外角140キロ)
香月残塁、七回表終了

公文は球威もありますし、変化球のキレも素晴らしいです。もう少し制球が向上すれば一軍のセットアッパーななれる可能性を感じます。

七回裏
加藤:カウント1-1からショートゴロ(140キロB、127キロSw、低め120キロ)
高橋洸:初球ショートゴロ(外角127キロ)
増田:カウント2-0からライト前ヒット(136キロB、134キロB、高め137キロ)
重信:カウント1-1からセンター前タイムリーヒット!(113キロS、135キロB、高め137キロ)、3対0
本塁送球の間に重信は二塁へ
二死二塁
吉川:初球ショートゴロ(外角129キロ)
重信残塁、七回終了

増田と重信で追加点です!2人とも巧打のヒットでしたが、それ以上に走塁の状況判断が素晴らしいと思いました。








八回表、投手田中太
脇本:初球セカンドゴロ(高め148キロ)
清田:フルカウントからショートゴロ(147キロS、146キロB、146キロSw、145キロB、130キロB、147キロF、外角145キロ)
青松:カウント2-2からセカンドゴロ(132キロSw、146キロS、134キロB、133キロB、外角148キロ)
三者凡退、八回表終了

田中は力のあるストレートで押す投球です。気合い十分でした。変化球が抜け気味なのが気掛かり。

本日の入場者数843名

八回裏、投手高野、清田→センター大木
和田恋:カウント3-0からショートゴロ(143キロB、138キロB、133キロB、外角145キロ)
堂上:初球センターフライ(真ん中145キロ)
坂口:カウント1-0からセンターフライ(149キロB、高め148キロ)
三者凡退、八回終了

この高野という投手もなかなかのパワーピッチングしてきます。

九回表、投手成瀬
高濱:カウント1-0から投ゴロ(137キロB、真ん中144キロ)
寺嶋:カウント1-2からライト前ヒット(145キロS、147キロS、145キロB、外角135キロ)
肘井:カウント2-2からセカンドゴロ併殺打(134キロB、133キロF、136キロF、131キロB、外角144キロ)
試合終了、3対0で巨人の勝利!
勝ち投手ウーゴ、セーブ成瀬、負け投手川満

最後は田中太→成瀬のリレーで逃げ切り巨人快勝です。ヒーローインタビューは和田恋でした。なんでもあの先制タイムリーの場面は条件付きのバントのサインだったそうです。原則バントながら状況次第で自分の意思で変更してもいい感じのものだったそうですが、和田は相手の内野陣の動きを見てバントを止め、強行したのだそうです。正に火中の栗を拾ったようなものだったようです。

蝉時雨の中、1人応援団氏の声がこだましています。今年もジャイアンツ球場の夏の風物詩が始まりました。








さて、試合の総括ですが、主役不在の中で、残された選手たちがそれぞれ必死のアピールをしている姿を目撃した試合だったと思います。

巨人の先発は杉内でしたが、球威は相変わらず物足りない感じでしたが、コントロールと球のキレは素晴らしく、安定した投球でした。何度かピンチがありましたが、まるで状況を楽しんでいるように落ち着いて後続を断っていました。このまま順調に登板を重ねて行けば一軍復帰も見えてくることでしょう。前回見た時の感想より少し復帰が早くなるかもしれない。一軍復帰は九月初旬ではないか。

二番手のウーゴは二回を被安打1、奪三振2の無失点でしたが、球が低めに良く制球されていてなかなかの好投でした。しかし、ウーゴってこんな投手だったっけ!?と今回も思いました。茶柱さんの作った動画でも分かる通り、投球フォームは意外にも美しく、安定した投球を続けて行けるように思うのですが、ある時はのらりくらりの変化球投手だったり、別の日はストレートでガンガン押すパワーピッチャーだったり、はたまたこの日の様に制球主体の投球をしたり、見るたびに投球スタイルが変わる感じで、なんだか一貫性を感じません。その全て良い面が合わさったとしたら、文句なし一軍クラスの投手なのだろうと思いますし、それを自在に操れないことで二軍に埋もれたままなのだろうと思います。

ウーゴが降板すると、公文、田中太、成瀬という若手三投手が登板し、それぞれ無失点で投げ終えました。三人ともパワーピッチャーです。それぞれ一軍でやって行ける可能性を感じますし、いつかこの三人が揃って一軍で投げている姿を想像してしまいます。巨人版のロケットボーイズです。ただ、田中に関しては春先からずっと注目されて来たのに、なぜ支配下入りが見送られたのか不思議でなりません。

打線はロッテよりも少ない6安打のみでしたが、チャンスの場面でそれぞれの選手がしっかりと仕事をしたことで得点を重ねました。特に状況判断の素晴らしさが大きな勝因だったと思います。

まず、感心したのは六回の先制の場面です。無死一二塁で和田恋にはバントのサインが出されていたそうです。しかし、状況次第では自らの判断で切り替えてヒッティングを強行しても良いと任されていたそうです。すると和田はロッテの内野陣がバント警戒の極端な前進守備だったのを見てバントの構えから一転、バスターで投強襲の先制タイムリーにつなげたのでした。あわや併殺と紙一重のバッティングでしたが、強く叩けば何とかなるという読みと好判断が、好結果を生んだのだと思います。

もう1つは七回の追加点の場面です。二死から増田がヒットで出塁すると重信がセンター前にヒットを放ちます。すると、増田はロッテのセンター清田の返球が散漫なのを見ると、加速を緩めることなく一気に本塁まで生還してしまったのです。かつて1987年の巨人と西武との日本シリーズで、秋山の放ったセンター前ヒットで一塁ランナー辻が、一気に本塁に生還してしまったシーンを思い出しました。見事な好判断好走塁だったと思います。

打線でその他補足することがあるとしたら坂口の充実ぶりです。28日の試合で確実性が増していると思いましたが、この試合でもやはり相手の失投を見逃さない打撃を見せていました。これで持ち前の長打力が発揮できるようになれば来期以降につながるアピールになると思います。来シーズン以降支配下入りや一軍昇格するためには、まず秋季キャンプ・秋季練習で一軍に呼ばれなくてはいけません。そのために今の頑張りが必要だということです。

動画は4本作りました。すでに健全板で紹介していますが、重信のヒットの動画にある増田の好走塁は一見に価値があると思います。

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重信慎之介 センター前タイムリーヒット!2016-07-30 ←New

まぁ、頑張っている若手を見ることは誰であれ楽しいことなのですが、なんだか岡本が戻らない限り“無理やり感”があるのは否めません。次回の私の観戦までに戻って来いよ!次は未定。もしかしたら横須賀か平塚に行くかも。ともあれ、次回も乞うご期待!

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