平成28年8月11日(木) イースタンリーグ 巨人対日本ハム(ジャイアンツ球場)イースタン巨人12連勝!これが意味するもの

  • 舎人
    2016年08月13日 05:50 visibility957

















































ジャイアンツ球場に来ています。今日はむぎゅうさんと並んで観戦です。

今日は新しく出来た休日、山の日ということです。でも、なんだか中途半端な休日ができたような気がしています。午前中は雲が多く日差しも強くなかったようですが、試合開始前になるにつれて強烈な日差しになってきました。いつもは4時開始なのに、何で今日は1時試合開始なのでしょう?よく分かりませんね。山の日イベントのためなのか?ちなみにそのイベントの一環なのか、スマホが入れられるポーチをもらいました。

さて、巨人の先発は意外なことに乾です。こんなことなら昨日リリーフ登板した與那原を今日の先発にした方が良かったのではないか。スタメンには相変わらず岡本の名前はありませんし、片岡やらアンダーソンやら調整組が名前を連ねています。吉川も外野で使うのもどうなのかと思ってしまう。相変わらずミソとクソを一緒にしている気がするなぁ。もう少しファームの意図するところを考えて欲しいよ。これで連勝してもねぇ(-.-;)

日本ハム
(3)松本(8)岸里(9)石川慎(D)近藤(4)渡邉(5)高濱(7)宇佐美(6)太田(2)清水(P)斎藤佑
巨人
(6)山本(4)片岡(D)アンダーソン(3)坂口(9)大田(7)吉川(5)辻(2)田中貴(8)重信(P)乾

一回表
松本:ストレートの四球(121キロB、136キロB、138キロB、内角139キロ)
岸里:見逃し三球三振(124キロF、126キロF、外角140キロ)
石川慎:カウント3-1から四球(138キロB、126キロB、142キロB、143キロS、外角127キロ)
一死一二塁
近藤:カウント2-2からショートゴロ進塁打(128キロB、125キロS、142キロB、140キロS、高め128キロ)
二死二三塁
渡邉:カウント2-2から空振り三振(128キロS、142キロB、126キロF、142キロB、140キロF、インロー139キロ)
二者残塁、一回表終了

乾はコントロールとテンポもすこぶる悪い立ち上がりです。しかし、その定まらない制球に日ハム打線が却って攻め倦ねていた感じです。

一回裏
山本:フルカウントからセカンドゴロ(136キロB、137キロS、136キロF、139キロF、124キロB、138キロB、外角138キロ)
片岡:カウント1-1からレフトフライ(120キロS、122キロB、外角139キロ、宇佐美のファインプレー)
アンダーソン:カウント3-0からレフトフライ(136キロB、119キロB、137キロB、外角136キロ)
三者凡退、一回終了

斎藤は凄みこそ感じないものの、丁寧な投球をしていた感じです。テンポは良い。

二回表
高濱:フルカウントから四球(122キロB、123キロB、140キロB、139キロS、140キロ、144キロF、142キロF、低め139キロ)
宇佐美:カウント1-2から着払いのような空振り三振(142キロB、144キロF、142キロF、129キロ)
太田:カウント1-1からファーストゴロ(125キロB、127キロS、外角128キロ)
二死一塁
清水:カウント1-2から見逃し三振(143キロF、144キロS、129キロB、128キロF、144キロF、低め127キロ)
大田残塁、二回表終了

乾はこの回もストレートの制球が定まらず先頭バッターに四球を与えます。しかし、スライダーの制球は比較的まとまっているのが救いになっています。

二回裏
坂口:カウント1-1からセンター前ヒット(136キロB、136キロS、真ん中122キロ)
大田:カウント3-1からレフト線二塁打(137キロF、135キロB、138キロB、118キロB、外角135キロ)
無死二三塁
吉川:カウント1-0からレフト先制犠飛(139キロB、外角137キロ)、1対0
辻:カウント0-1からレフトフライ(137キロS、外角138キロ)
田中貴:カウント1-0からライト前タイムリーヒット!(126キロB、外角82??キロ)
重信:初球レフトフライ(外角137キロ)
田中貴残塁、二回終了

打線がつながり巨人先制です。坂口大田田中は共にクリーンヒットでしたが、一番凄みを感じたのは田中の打撃でした!

三回表
松本:初球ライトフライ(外角138キロ)
岸里:カウント2-1からセンターフライ(124キロB、136キロS、137キロB、外角140キロ)
石川慎:カウント0-1からセンターフライ(141キロF、真ん中低め139キロ)
三者凡退、三回表終了

この回の乾はようやくストレートの制球が定まってきた感じです。まずまずの好投。

三回裏
山本:カウント1-0からライトフライ(136キロB、高め135キロ)
片岡:カウント1-0からライトフライ(136キロB、外角135キロ)
アンダーソン:カウント2-2からセンター前ヒット(137キロB、130キロF、119キロF、120キロB、真ん中124キロ)
坂口:フルカウントから四球(138キロB、123キロB、121キロS、114キロB、136キロF、121キロF、124キロF、137キロF、外角129キロ)
二死一二塁
大田:初球レフトフライ(外角126キロ)
二者残塁、三回終了

大田は良い角度の打球を飛ばしましたが、ややバットの先っぽだったようです。

四回表、投手篠原
近藤:カウント3-1から四球(150キロB、150キロS、150キロB、134キロB、外角151キロ)
渡邉:カウント1-1からライトフライ(129キロS、148キロB、外角147キロ)
高濱:フルカウントから空振り三振(147キロF、129キロB、128キロB、147キロB、148キロF、低め130キロ)
→近藤が走り二盗→田中のセカンド送球を山本が上手く捕球できず近藤はサードへ
二死三塁
宇佐美:初球左足スパイク付近に死球(129キロ)
二死一三塁
太田:カウント1-2からレフトフライ(148キロB、148キロF、147キロF、外角133キロ)
二者残塁、四回表終了

篠原は相変わらず素晴らしい球威ながら、ストレート変化球ともにやや荒れた投球でした。


































































































四回裏
吉川:カウント1-1からセンターフライ(135キロB、136キロF、高め135キロ)
辻:フルカウントから空振り三振(118キロS、116キロB、123キロB、137キロF、129キロF、136キロB、低め134キロ)
田中貴:初球サードファールフライ(外角136キロ)
三者凡退、四回終了

辻は上体が突っ込み過ぎでためが作れていません。

五回表、片岡→セカンド増田
清水:カウント2-2から空振り三振(148キロF、148キロB、126キロS、132キロB、外角129キロ)
松本:カウント1-2からライト前ヒット(130キロS、117キロB、148キロF、外角131キロ)
岸里の打席で松本が牽制に誘い出され挟殺死
岸里:カウント2-2からサードエラー出塁(148キロB、149キロF、149キロB、148キロSw、外角149キロ、辻の悪送球)
石川慎:カウント1-0からライト線二塁打(128キロB、146キロ)
二死二三塁
近藤:カウント2-2からサードファールフライ(130キロB、128キロS、146キロB、140キロF、131キロF、外角132キロ)
二者残塁、五回表終了

今日の篠原はストレートよりもスライダーの方が良い感じですね。

五回裏
重信:カウント1-2からレフト線二塁打(135キロB、134キロF、134キロF、外角134キロ)
山本:カウント0-1から投犠打野選(132キロF、低め136キロ)
無死一三塁
増田:初球捕犠打(外角134キロ)
一死二三塁
アンダーソン:フルカウントから四球(128キロSw、126キロB、128キロF、126キロB、125キロF、124キロB、低め125キロ)
一死満塁
坂口:初球タイムリーショートエラー出塁(139キロ、強烈な打球を日ハムのショート太田がトンネル)→走者一掃、5対0
一死三塁
大田:カウント1-1からサードゴロ(120キロB、118キロSw、外角136キロ)
吉川:カウント1-0からレフトフライ(B、高め126キロ)
坂口残塁、五回終了

坂口の打球は普通に処理されていたら併殺打だったと思います。日ハムにとってはあまりに痛い太田のエラーだったと思います。


















































六回表、投手巽
渡邉:初球ライトフライ(外角141キロ)
高濱:カウント2-1から右中間二塁打(139キロB、132キロB、141キロSw、高め143キロ)
宇佐美:カウント0-1からサードゴロ(133キロS、真ん中133キロ)
太田:初球ショートゴロ(高め141キロ)
高濱残塁、六回表終了

巽は球が全体的に高い感じでしたが、相手の拙攻に助けられた感じで、あっという間に無失点降板です。

六回裏、投手武田久
辻:カウント0-1からファーストゴロ(113キロS、内角126キロ)
田中貴:カウント2-1から止めたバットに当たるサードゴロ(136キロS、116キロB、139キロB、高め135キロ)
重信:カウント2-2からレフト前ヒット(129キロB、140キロS、137キロB、128キロF、128キロB、低め129キロ)
山本:カウント0-1からランエンドヒットのセンター前ヒット(114キロS、外角136キロ)
二死一三塁
増田:フルカウントから投ゴロ(137キロB、139キロB、131キロS、138キロF、139キロB、外角127キロ)
二者残塁、六回終了

重信のヒットは低めの変化球に合わて、ちょこんとレフトの手前に落とした巧打でした。山本のヒットはセカンドが逆を突かれたものでコースヒットでした。


































































































七回表、投手ウーゴ
清水:カウント0-2からセンター前ヒット(126キロS、128キロS、真ん中128キロ)
松本:カウント0-1からショートゴロ併殺打(127キロS、外角138キロ)
岸里:カウント1-1からファーストゴロ(138キロB、127キロS、外角128キロ)
七回表終了

今日のウーゴは変化球中心の配球でした。

七回裏、投手田中豊
アンダーソン:フルカウントから四球(145キロB、144キロB、144キロF、125キロS、134キロB、150キロF、128キロF、低め129キロ)
坂口:フルカウントから空振り三振(144キロF、145キロS、146キロB、126キロB、145キロB、低め128キロ)
大田:初球ショートライナー(外角147キロ、太田のファインプレー)
吉川の打席で暴投
二死二塁
吉川:カウント2-2からファーストゴロ(146キロS、144キロF、147キロB、136キロB、外角134キロ)
アンダーソン残塁、七回終了

ヒットが出ていないというのに、日ハム内野陣はなんだか浮き足立ったように動揺しています。それにしても大田の打球は惜しかった。

八回表
石川慎:カウント1-0からレフト線二塁打(138キロB、外角125キロ)
代打横尾:フルカウントから後少しで本塁打の大きなレフトフライ(124キロB、137キロB、138キロB、126キロS、139キロF、外角127キロ)
渡邉:初球ショートゴロ(141キロ、山本広い守備範囲&強肩ナイスプレー!)
高濱:カウント2-2からセンターフライ(126キロB、127キロSw、127キロF、139キロB、高め127キロ)
石川残塁、八回表終了

横尾は物凄い当たりのファールを打たれた直後、大飛球を打たれましたが、ギリギリフェンス手前でした。

八回裏、投手金平
辻:カウント1-0からセカンドゴロ(134キロB、外角122キロ)
田中貴:カウント1-2から空振り三振(137キロS、137キロF、125キロB、内角124キロ)
重信:カウント0-1からセカンドゴロ(124キロS、外角139キロ)
三者凡退、八回終了

田中は追い込まれてから、予想していない球が来たので驚いたように着払いのような空振り三振をしていました。

九回表、投手香月
宇佐美:カウント1-2から左中間二塁打(137キロF、122キロB、133キロF、真ん中122キロ)
太田:カウント2-2からライト前ヒット(137キロS、135キロF、136キロF、138キロB、134キロF、137キロB、外角135キロ)
無死一三塁
清水:カウント0-1からライト前タイムリーヒット(138キロS、低め140キロ)、5対1
無死一二塁
松本:初球投ゴロ併殺打(低め135キロ)
二死三塁
岸里:カウント2-2から投ゴロ(136キロB、135キロF、140キロB、136キロF、137キロF、低め135キロ)
太田残塁、試合終了、5対1で巨人の勝利!
勝ち投手篠原、負け投手斎藤佑

最後は香月が連打を浴びましたが、何とか後続を絶ち試合終了です。

ヒーローインタビューは篠原でしたが、山の日ということで山の思い出を訪ねられ、「子どもの頃お母さんに怒られて山に捨てられた」のだそうです(笑)

まとめは後でします。暑くて暑くて死にそうだ(>_<)


































































































さて、試合の総括ですが、相手の自滅によって試合の途中でワンサイドになったものの、終わってみればヒット数は日ハムよりも少ないという、不思議でもあり、ヒドく地味な試合でもありました。正直、見出しになるような見所は何も無かった感じです。

先発の意外なことに移籍2年目の乾でした。乾は巨人に移籍してから二軍、三軍を通じて初先発だったようです。なぜここに来てリリーフとして調整させて来た乾を先発に抜擢したのかは分かりません。同じ日に投げた篠原やウーゴは今シーズン先発も務めているので、それでも良かったのではないかと思ってしまいます。ただ、ノーヒットのまま三回で降板させたということは、先発としてではなく、あくまでリリーフとして考えているということなのかもしれません。しかし、先発の乾は初回いきなり先頭バッターにストレートの四球を与えたかと思うと、二回も回の先頭バッターに四球を与えます。ストレートが全く思い通りのところに行かない感じで、ベテランらしからぬ荒れ狂う投球でした。それが、スライダーが徐々に制球されてくると、ストレートも落ち着いて来たのでした。終わってみれば三回を投げて無安打、3四球、4奪三振というなかなかの結果。ただこれは、日ハム打線が荒れ球を打ちあぐねていただけのような気がしますし、回の先頭バッターを犠打で送ろうとする攻め方も怪訝に感じました。ボール球に手を出してファールで送れずに、挙げ句三振では、乾をアシストしただけだった。この考えの浅い日ハムの攻めがなければ、乾は炎上していたかもしれません。3イニング目は制球も定まりなかなかの好投ぶり、このように尻上がりに調子を上げて行くスタイルを見るとリリーフよりも先発の方が適性があるのではないかと思ってしまいます。福田もリリーフでパッとしなかったものが、先発に転向することで戦力になったのを思い出してしまいます。

篠原は2番手で登板し、2イニングを投げ勝ち投手になったのですが、この日も先週見た横須賀の試合同様に素晴らしい球威を見せていました。この日の最速は151キロでしたが、ランナーを背負ってからも148キロや149キロを連発していたのが目を見張りました。ただ、この日の篠原はストライクとボールがハッキリしていたことが、やや気になりました。この直球で押す投球スタイルを崩さず制球がもう少し向上させることを課題にすべきだと思いました。

前の日の輿那原に続いて、巽がイースタンで初登板を果たしました。投げっぷりの良さは相変わらず素晴らしい。球がやや高く感じ、高濱に二塁打を打たれたものの、相手打者が淡白な攻めをしてくれたおかげで、わずか8球で無失点のまま投げ終えていました。もう少し見たかった気もしましたが、無難なイースタンデビューだったと思います。これで輿那原共々、来週の東京ドームのお披露目登板になるのでしょう。

打線は5点を取ったものの、相手のエラーが絡んだもので、打ち勝ったというものではありません。目立つ選手も強いていえばマルチヒットの重信くらいだったと思います。重信の最初のヒットはライト線の二塁打でしたが、高めのストレートを狙い澄ましたかのようにサードの頭上に運んだもので、素晴らしいバットコントロールでした。さらに2本目のレフト前ヒットは、低目の変化球を合わせただけでショートの後方に落とすという、ゴルフのバンカーショットのようなヒットで、やろうと思ってやっているとは思えないものでした。ただ、重信は以前もこういったヒットを放っているのを見たことがあるので、芸の一つなのでしょう。こういったバットコントロールと、引っ張っても強く打てる両方が兼ね備わってこそ重信のバッティングなのだと思います。立岡が離脱して一向に復調せず、橋本も一軍で良かったり悪かったりの繰り返し。そこに間隙を縫うように重信が付け入る隙はあると思います。また、それができないようだと昨年のドラフトで2位という高順位で指名されたことが否定されてしまうことになると思います。

その他で目立ったのは田中貴也です。二回にライト前タイムリーを放ったのですが、非常に鋭い当りのものでした。スローイングの良さばかり注目されてきましたが、今シーズンの田中は打者としても大きく成長しています。打つポイントが近く差し込まれ気味になるところを、腕ぢからで弾き返す感じのスタイルです。正直言って鬼屋敷や河野を差し置き、ファームの捕手で最も面白い存在になったと思います。気合いが全面に出て来るのも良い。だからと言って、鬼屋敷たちがダメになっている訳ではありません。鬼屋敷は捕球もスローイングも本当に安定して来たし、何より投手とのコミニュケーション力に長足の成長が感じられます。河野も今シーズンはディフェンス面で成長を感じます。巨人はなまじベテランの捕手が多過ぎるのが困りもの。こういったセンスもあり可能性もある捕手たちをどんどん一軍で経験させ、小林を突き上げて行くべきだと思います。

山本はファーストランナーだった重信が走ったことでベースカバーに入ったセカンドの渡邊が逆を取られたラッキーなセンター前ヒットがありました。一軍では抜擢に応え、そこそこ活躍していたと言うのに、なぜ降格させられたのか未だに分かりません。ただ、私はコマとして一軍に置いておくのならば、ファームに降格させた方が良いと思っていました。山本が目指すものがレギュラーであるのならば、ファームで長打率4割を目指して欲しい。「25歳以下で、二軍の試合で200打席以上立ち、長打率4割以上打つことが、一軍でプチブレイクする法則」なのだ・・と小関先生はお話をされています。このことはいつか検証してみたいと思います。いずれにしても二軍で大した結果を出さずに引き揚げた早過ぎる抜擢は、藤村や広島の堂林もそうですが、いつか壁に当たってしまいます。現在、山本の長打率は二軍で.336です。これをシーズン終盤までにどこまで4割に近づける事ができるかが、来シーズン以降の活躍を占うことになるのかもしれません。

それにしてもこの試合で巨人は12連勝です。さらに翌土曜日も勝って13連勝!もう少しでイースタン記録の15連勝に並ぶ勢いです。しかし、この連勝は本当に価値のあるものなのか?スタメンにクルーズとか、アンダーソンとか、片岡とか、一軍昇格前の脇谷や堂上もスタメンに名を連ねていた。こういったベテランや一軍の調整組をスタメン起用しての連勝は、どうも価値を感じないのです。方や力のない選手を育成することを目的に戦っている。方や一軍のバックアップ要員を調整させることを中心に戦っている。こういった目的を異にするもの同士が戦ってもいいが、勝った負けたを殊更に注目することが変に思えて来るのです。この日の巨人のスタメンの平均年齢は26.1歳でした。それに対し、日ハムのスタメンの平均年齢はなんと21.3歳です!5歳も若い。と言うか巨人には22歳未満の打者が岡本と和田恋、北之園、田島の4人しかいない。日ハムはヤクルトとイースタンで最下位争いをしている通り、二軍での優勝など最初から縁のない世界にいるのです。もちろん勝つことは目的でしょうが、それよりも別の目的があって、試合があるといったスタンスなのでしょう。他にもこんな日ハムのような球団があるのかと思い、この12連勝中の巨人と対戦相手のスタメンの平均年齢を調べてみました。

7月29日
巨人 26.1歳/ロッテ 25.0歳
7月30日
ロッテ 26.7歳/巨人 25.9歳
7月31日
巨人 25.0歳/ロッテ 24.9歳
8月2日
DeNA 27.4歳/巨人 26.3歳
8月3日
巨人 26.6歳/DeNA  26.3歳
8月4日
巨人 27.3歳/DeNA  23.3歳
8月5日
巨人 26.6歳/ヤクルト 25.9歳
8月6日
巨人 26.2歳/ヤクルト  25.4歳
8月7日
ヤクルト  27.8歳/巨人 27.4歳
8月9日
巨人 25.8歳/日ハム  21.8歳
8月10日
巨人 26.2歳/日ハム  21.6歳
8月11日
巨人 26.1歳/日ハム  21.3歳
全12試合平均
巨人 26.3歳/他球団  24.8歳

12連勝のうち巨人のスタメンの平均年齢が下だったのは、3試合という結果でした。私は全試合巨人の方が高かったのではないかと疑っていたのですが、他球団も一軍であぶれた選手を使わざるを得ない事情はあるようです。日ハムはやや特殊だったようです。しかし、カードごとの数値を出してみると、やはりいずれも巨人の方が高いことも事実。このあたりのことはこの連勝を語る上で留意しなくてはいけないことだと思います。

7月29日〜7月31日 ロッテ3連戦平均
巨人 25.7歳/ロッテ 25.5歳
8月2日~8月4日 DeNA3連戦平均
巨人 26.7歳/DeNA 25.7歳
8月5日~8月7日 ヤクルト3連戦平均
巨人 26.7歳/ヤクルト 26.4歳
8月9日〜8月11日 日ハム3連戦平均
巨人 26.0歳/日ハム 21.6歳

私が思うに巨人がスタメンにベテランや調整組を数多く起用する背景には、三軍の存在があるからだと思う。だから二軍にあぶれた若手選手たちであっても、三軍の試合には出場することができるのだ。チームとしては、そうすることで若手たちにも経験を積ませ、育成しているつもりなのだろう。しかし、三軍に置かれたままの選手の中には、ぜひとも1つ上の二軍で試すべくと思われる選手が数多くいる。なんだか最初から力量に関係無く、ベテランや調整組は二軍で、それにあぶれた若手は三軍でという「ふるい分け」が行われているような気がする。そういったベテランや一軍からあぶれた調整組を二軍の試合に出すために作られた三軍だとしたら、運営は見直すべきだと思うし、この二軍の連勝も徒花のように思えて来てしまうのです。

私はこの連勝が価値が無いとは言いませんし、勝ちながら戦うことは、もちろん、大切なことだと思っています。しかし、やはりファームの本分は育成だと思うのです。もっと三軍の選手を昇格させて欲しい。その上で連勝を続けてくれたらと思っています。

次は8月16日の三軍戦を観戦予定。ブラックさんやジョン君とも会えるかな♪では、次回も乞うご期待!

なお、試合の動画はむぎゅうさんがアップしてくれていますのでご覧になってください。

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