平成28年9月10日(土) イースタンリーグ 巨人対DeNA(ジャイアンツ球場) 四回までパーフェクト投球!高卒ルーキー輿那原の宮國との比較

  • 舎人
    2016年09月24日 05:34 visibility716

























今日はジャイアンツ球場からです。秋の気配が近づきつつあるのでしょうが、今日の日差しの強さはまだ夏のままですね。茶柱さんとあちゃまら夫妻と並んで観戦です。

先発は與那原です。現在の楽しみの少ないイースタン巨人で数少ない楽しみな存在です。未来へつながる投球を期待したいと思います。

DeNA
(4)百瀬(D)柳田(8)乙坂(3)白根(7)ロマック(6)柴田(9)青柳(2)嶺井(5)網谷(P)国吉
巨人
(8)松本(4)藤村(7)大田(3)坂口(D)アンダーソン(5)岡本(9)北(2)田中貴(6)山本(P)與那原

一回表
百瀬:カウント2-2から空振り三振(142キロS、143キロB、126キロF、131キロF、131キロF、145キロB、高め142キロ)
柳田:カウント2-1からセカンドフライ(128キロS、128キロB、125キロB、内角142キロ)
乙坂:カウント1-0からセンターフライ(140キロB、内角143キロ)
三者凡退、一回表終了

上々の立ち上がりの與那原ですが、今日は最初からセットポジションでの投球ですね。色々と試行錯誤しているのでしょう。球速表示以上に球に威力を感じます。

一回裏
松本哲:フルカウントから四球(143キロB、140キロB、133キロS、127キロB、142キロS、146キロF、外角ストレート)
藤村:カウント2-0からランエンドヒットのサードゴロ進塁打(141キロB、142キロB、外角142キロ)
一死二塁
大田:初球レフトオーバー特大先制本塁打!(外角132キロ)、2対0
坂口:ストレートの四球(143キロB、81キロB??、132キロB、低め143キロ)
アンダーソン:カウント2-2から左中間二塁打(145キロB、145キロF、124キロB、145キロF、内角150キロ)
一死二三塁
岡本:カウント0-1からセンター犠飛(135キロF、アウトハイ142キロ)、3対0
→アンダーソンがサードを狙うもタッチアウト
一回裏終了

大田が豪快な先制本塁打です!ほとんどステップをしない打法ですが、ネット中段まで飛ばしました。

二回表
白根:フルカウントからショートゴロ(143キロS、141キロS、134キロB、124キロF、129キロB、144キロB、外角140キロ)
ロマック:カウント1-0からセカンドフライ(142キロB、内角140キロ)
柴田:カウント2-2から見逃し三振(140キロS、140キロB、141キロF、133キロB、外角123キロ)
三者凡退、二回終了

與那原はテンポが良いのが良いですね。ちぎっては投げ、ちぎっては投げしています。内角もビシビシ突いているのも好感が持てます。


















































二回裏
北:カウント2-1からサードファールフライ(133キロB、141キロB、118キロS、内角147キロ)
田中貴:カウント1-2からショートゴロ(144キロB、143キロF、117キロS、低め123キロ)
山本:カウント1-2からセンターフライ(116キロB、113キロS、112キロS、外角137キロ)
三者凡退、二回終了

国吉はなんだか身体の開きが早く感じます。左バッターには内角には威力のある球が行きますが、外角球には難がある気がします。

三回表
青柳:カウント2-2からセカンドゴロ(139キロSw、142キロB、140キロSw、141キロB、外角143キロ)
嶺井:カウント1-2から見逃し三振(141キロF、142キロB、123キロSw、外角145キロ)
網谷:見逃し三球三振(140キロS、125キロSw、外角142キロ)
三者凡退、三回終了

全く隙のない與那原の投球が続きます。回を追うごとにストレートに加え、スライダーのキレとコントロールが冴え渡ってきました。

三回裏
松本哲:カウント1-0からセカンド内野安打(117キロB、内角115キロ)
藤村:初球ファースト犠打(内角143キロ)
一死二塁
大田:カウント2-0からライトフライ(134キロB、130キロB、外角139キロ)
坂口:カウント0-2からレフト前タイムリーヒット!(128キロS、129キロSw、内角129キロ)、4対0
二死一塁
アンダーソンの初球バッテリーエラー
二死二塁
アンダーソン:カウント1-1からセカンドフライ(116キロB、146キロF、内角140キロ)
坂口残塁、坂口残塁、三回終了

松本のヒットは百瀬がこぼしたエラーっぽいものでしたし、坂口のヒットもやや細谷の守備が覚束ないコースヒットっぽいものでした。

四回表
百瀬:カウント1-0からセンターフライ(122キロB、140キロ)
柳田:フルカウントからセカンドハーフライナー(144キロS、132キロB、139キロB、141キロS、123キロF、144キロB、外角143キロ)
乙坂:カウント1-0からセンターフライ(124キロB、内角140キロ)
三者凡退、四回表終了

與那原の好投が続きます。球数が少なく最後まで投げ抜くことも可能なような投球です。

四回裏
岡本:カウント1-0からショートゴロ(144キロB、外角142キロ)
北:カウント1-2からレフトフライ(141キロSw、146キロB、116キロF、外角147キロ)
田中貴:カウント0-2から空振り三振(143キロF、144キロS、139キロF、内角149キロ)
三者凡退、四回終了

與那原の快投に引っ張られるように国吉の投球も気合いが入ったものになってきました。


























五回表
白根:カウント3-1からショートゴロ(122キロF、140キロB、124キロB、122キロB、外角141キロ)
ロマック:カウント3-0からセンター前ヒット(142キロB、141キロB、140キロB、外角142キロ)→代走松本啓
柴田:カウント1-0から右中間タイムリー二塁打(140キロB、高め138キロ)、1対4
青柳:カウント1-2から空振り三振(122キロS、140キロF、139キロB、138キロF、低め121キロ)
嶺井:カウント1-1からセカンドフライ(121キロSw、133キロB、内角120キロ)
柴田残塁、五回表終了

與那原はこの回ややボール先行で失点を許しました。ロマックに打たれたのは外角の置きに行ったようなストレート、柴田に打たれたのはあまり力を感じない高めのストレートでした。スタミナなのか試合中盤の気の緩みなのか、いずれにしても課題です。

五回裏、レフト松本啓
山本:フルカウントから四球(B、141キロB、142キロB、139キロS、142キロS、内角142キロ)
松本哲:初球ファースト犠打(真ん中127キロ)
藤村:フルカウントから四球(116キロB、132キロB、144キロS、114キロB、129キロF、116キロF、外角147キロ)
一死一二塁
大田:ストレートの四球(131キロB、129キロB、133キロB、外角114キロ)
一死満塁
坂口:カウント1-1からライトフライ(146キロB、129キロSw、内角146キロ)
アンダーソン:カウント1-1からセカンドフライ(148キロB、134キロF、内角151キロ)
三者残塁、五回終了

絶好の得点期でしたが、国吉の気迫が勝り無得点です。

六回表、投手ペレス、松本哲→センター立岡
網谷:カウント1-1から右足つま先付近に死球(147キロB、146キロF、128キロ)
百瀬:カウント0-2からサードゴロ(146キロF、148キロS、149キロF、低め128キロ)→ランナー入れ替わる
代打井手:ストレートの四球(129キロB、148キロB、146キロB、低め148キロ)
一死一二塁
乙坂:初球サード内野安打(低め147キロ)
一死満塁
白根:カウント0-2からショートタイムリー内野安打(148キロF、148キロSw、外角133キロ)、4対2
一死満塁
松本啓:カウント3-1からサードライナー(147キロB、125キロB、148キロB、150キロS、高め147キロ)
柴田:初球レフト前同点タイムリーヒット(内角152キロ)
一死一二塁
青柳:空振り三球三振(151キロS、152キロSw、アウトハイ152キロ)
二者残塁、六回表終了

ペレスが不安定な投球で同点に追いつかれました。しかし、徐々に気合いの入った投球を始め、最後は150キロ台を連発して後続を絶っていました。ロマンたっぷりの左腕です。まるで辻内が戻ってきたみたい!


























六回裏、投手大原
岡本:カウント1-0からセンター前ヒット(122キロB、外角135キロ)
北:カウント1-2から空振り三振(122キロS、135キロF、125キロB、低め124キロ)
田中貴:カウント1-1からファーストゴロ併殺打(121キロS、123キロB、高め134キロ)
六回終了

岡本はヒットで出塁。外角の甘いストレート系の球をクリーンヒットです。

七回表、投手矢島
嶺井:カウント1-2からセンター前ヒット(137キロS、138キロF、140キロB、高め138キロ)
網谷:初球投犠打(外角140キロ)
一死二塁
百瀬:カウント0-1からショートゴロ(143キロS、真ん中141キロ)
井手:カウント2-2からライトフライ(144キロS、139キロB、140キロB、139キロF、真ん中143キロ)
嶺井残塁、七回表終了

矢島のストレート系の球はみんな微妙に動いているように見えます。

七回裏、投手ブロードウェイ、網谷→サード飛雄馬
山本:カウント1-0から投ゴロ(152キロB、内角152キロ)
立岡:初球(外角152キロ)
藤村:初球セカンドゴロ(外角149キロ)
三者凡退、七回表終了

わずか4球で終了。ブロードウェイは変則的な投げ方ながら球が速く怖さを感じます。

八回表、投手公文
乙坂:フルカウントから空振り三振(132キロB、135キロB、130キロS、141キロS、141キロB、129キロF、内角132キロ)
白根:カウント0-1からセカンドゴロ(144キロF、外角141キロ)
松本哲:カウント1-2から空振り三振(145キロS、143キロS、141キロF、130キロB、低め130キロ)
三者凡退、八回表終了

公文はややテンポが悪く感じたものの無難に三者凡退です。

八回裏、投手長田
大田:カウント1-2からレフト前ヒット(120キロS、138キロF、133キロB、アウトハイ141キロ)
坂口:カウント1-1からライト前ヒット(134キロSw、134キロB、外角136キロ)
無死一二塁
代打脇谷:初球投犠打
一死一二塁
岡本:カウント2-0からセンター前勝ち越しタイムリーヒット!(130キロB、136キロB、真ん中140キロ)、5対4
一死一三塁
北:初球セーフティスクイズのファースト内野安打(内角129キロ)、6対2
一死一二塁
田中貴:初球右中間タイムリー二塁打!(高め137キロ)、8対4
山本:カウント2-2からレフトライナー(138キロS、127キロF、140キロB、134キロF、125キロB、低め126キロ)
立岡:カウント2-0からレフト前ヒット(118キロB、129キロB、低め125キロ)
二死満塁
藤村:初球レフトフライ(低め130キロ)
二者残塁、八回終了

連打連打で勝ち越しです。岡本の勝ち越し打は最初二球ともボールだったので歩かせかと思ったら、三球目に捕手の嶺井がいきなり内角に構え、それが甘く真ん中に入って打たれたもの。これはDeNA的には勝負所を間違えた失点だったと言えると思います。

九回表、投手小山
柴田:カウント2-2からサードエラー出塁(148キロS、149キロB、148キロF、137キロF、151キロB、低め135キロ、岡本がこぼす)
代打渡邊:初球ライトライナー(外角150キロ、北の快走して捕球のファインプレー!)
代打山崎:フルカウントからサードゴロ進塁打(B、148キロS、130キロSw、133キロB、143キロF、148キロB、低め142キロ)
二死二塁
飛雄馬:カウント1-1からショートゴロ(140キロSw、148キロB、高め136キロ)
柴田残塁、試合終了、8対4で巨人の勝利!
勝ち投手公文、負け投手長田

最後は小山がしっかりと締め、巨人快勝です!小山は点差も離れていたこともあり、プレッシャーもなく気持ちよさそうに快速球を投げ込んでいました。


















































さて、試合の補足ですが、投手二人についてだけ。先発の與那原とリリーフのペレスについてです。まずは輿那原ですがルーキーとは思えない安定した投球だったと思います。一軍でも勝ち星のある相手DeNAの国吉よりもずっと安定していたと思います。ストレートには球威があり、制球がしっかりしている。リリースポイントが安定していることで球筋にブレが無いことが制球力の良さにつながっているのでしょう。さらに数種類あると思われる変化球もきっちりを低めを意識して投げられいる。同時期比で宮國に比肩しうる存在だと思いました。ただ気になる点が二つ。初めて見た時は極端なトルネードで投げていた。それがこの日はランナーがいない最初からトルネードを封印したセットポジションで投げていたのです。これはどういうことか。まだまだ投球スタイルを模索している最中なのではないかと思います。それと、四回まではパーフェクトだったにもかかわらず、五回に入ってから、ややボール先行で失点を許しています。これはスタミナの問題なのか、集中力の問題なのか。これらのことを考えるとポテンシャルは宮國と同等、あるいはそれ以上かもしれないものの、完成度でいうと宮國よりも数か月遅れているように思えます。一軍で本格的に投げるようになるのは来シーズンの夏場以降ではないかと思います。しかし、未完成の今の状態でこの投球ですから、完成した時の大きさは凄いと思いますよ。夢が広がります。

ペレスは茶柱さんたちが凄い球威だの、150キロ投げただの騒いでいたのでどんな感じになったのか気になっていたのですが、ようやく見ることができました。なにしろ、以前見たペレスは投手ではなかった。打者と勝負するのではなく、自分の状態と勝負する、いわゆる“投げ屋”だった。かといって、かつてのクルーンや澤村のように剛球が魅力の投げ屋でもなかった。ただの140キロ前後の凡庸なストレートと何の効果も感じないチェンジアップを使う残念な存在だった。三軍の試合を見に行って、このペレスと高橋慎之介がリリーフで出てきた時のガッカリ感といったら無かった。そのペレスが・・いきなり140キロ台後半のストレートを投げている!しかし、死球。連打連打で失点したかと思えば、152キロを連発して三球三振で抑えたりしている。相変わらずの投げ屋ぶりでしたが、魅力はしっかりと感じました。これなら育成選手として育てていいと思います。この先どうなるか分かりませんが、このスケール感を大事にしながら、最低限のまとまりを得なくてはいけません。ただ、完成度があっても凡庸なガブリエルよりもよっぽど獲得した意図が伝わると思いました。

この試合の動画は茶柱さんがアップしてくれていますのでご覧になってください。

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