
2014年6月21日(土) チャレンジマッチ フューチャーズ対巨人(inジャイアンツ球場)
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舎人
2014年06月21日 12:54 visibility1032
今日はフューチャーズ戦を観に来ています。高卒ルーキー投手たちの登板に立ち会えるかと楽しみにしていたのですが、昨日投げてしまったとのこと。いつか生で見る機会はあるでしょうから、楽しみはとっておきたいと思います。
さて、先発は松本竜です。今シーズンこの投手が投げるのは教育リーグの初戦を始めとして何度目かになりますが、イマイチ殻を破れないでいる感じでいる印象です。過去にも何度か話した通り、メンタル面に多くの原因があることは間違いないのでしょうが、それ以外にも技術面でおそらく問題を抱えているはずです。そのあたりが何なのか考えながら今日は投球をみたいと思います。
巨人
(4)藤村(6)寺内(8)橋本(7)大田(D)矢野(2)実松(3)和田凌(9)立岡(5)大累(P)松本竜
フューチャーズ
(8)島井[楽天](6)和田恋[巨人](2)中田[西武](9)駒月[西武](D)芳川[巨人](6)柿澤[楽天](7)高橋洸[巨人](3)北之園[巨人](4)奥村[巨人](P)砂田[DeNA]
一回表
藤村:カウント1-0からセンターフライ(141キロB、真ん中やや内より139キロ)
寺内:カウント0-2からファーストゴロ(113キロS、142キロS、外角128キロ)
橋本:カウント1-1から投ゴロ(127キロB、118キロS、内角121キロ)
三者凡退、一回表終了
フューチャーズ先発の砂田はなかなかの好投手ぶりです。球威があり、スライダーもキレを感じます。
一回裏
島井:カウント1-2から空振り三振(141キロB、140キロSw、140キロS、低め125キロ)
和田恋:フルカウントから四球(140キロB、127キロB、138キロB、141キロS、141キロF、124キロF、内角144キロ)
中田:カウント2-0からショートゴロ併殺打(124キロB、139キロB、外角138キロ)
一回終了
松本はボール先行の場面がありましたが、球威もキレも良く、まずまずの立ち上がりです。この実松とのバッテリーは松本にとって良い勉強になると思います。
二回表
大田:カウント1-1からショート内野安打(109キロB、125キロS、外角113キロ)
矢野:カウント2-2からライト前ヒット(125キロB、136キロS、138キロB、114キロF、139キロF、128キロF、アウトハイ141キロ)
無死一二塁
実松:カウント1-0からセンター前先制タイムリーヒット(115キロB、真ん中やや外より137キロ)、1対0
無死一二塁
和田凌:カウント1-1からライト前ヒット(138キロB、139キロS、内角117キロ)
無死満塁
立岡:カウント2-2から見逃し三振(127キロB、116キロB、121キロSw、130キロF、外角145キロ)
大累:カウント0-1からレフト前タイムリーヒット(142キロF、真ん中やや外より130キロ)、3対0→本塁送球の間にランナーはそれぞれ進塁
一死二三塁
藤村:カウント1-0からセンター犠飛(143キロB、高め109キロ)、4対0
二死二塁
寺内:ストレートの四球(134キロB、140キロB、140キロB、外角138キロ)
二死一二塁
橋本:フルカウントから四球(137キロS、133キロB、138キロB、117キロS、123キロF、121キロF、142キロF、105キロB、119キロF、内角130キロ)
二死満塁
大田:カウント2-1からセンター前タイムリーヒット(141キロSw、141キロB、141キロB、真ん中111キロ)、6対0
二死一二塁
矢野:初球ライトフライ(外角109キロ)
二者残塁、二回表終了
怒涛の攻撃でビッグイニングになりました。特に殊勲だったのは無死一二塁から進塁の意識で一二塁間を狙い打ちした和田凌のヒットだったと思います。見事なバットコントロールでした。
二回裏
駒月:カウント1-1からやや詰まったセンター前ヒット(139キロF、102キロB、高め140キロ)
芳川:カウント2-1からセンターフライ(139キロSw、136キロB、139キロB、外角139キロ)
柿澤:カウント2-2から見逃し三振(123キロB、122キロB、137キロS、137キロF、外角121キロ)
高橋洸:カウント0-1からセンター前ヒット(137キロF、真ん中102キロ)
二死一二塁
北之園:カウント1-2からサードゴロ(121キロB、139キロSw、124キロSw、外角126キロ)
二者残塁、二回終了
松本は時々理解不能の投球をします。こういった場面で何をもってこの球を投げるのか良く分からない投球が目立つのです。高橋洸に打たれたヒットなどもそんな投球です。
三回表、投手山下[DeNA]
実松:カウント3-1から四球(135キロB、136キロB、105キロS、111キロF、112キロF、低め139キロ)
和田凌:カウント0-1からライトフライ(108キロS、外角110キロ)
立岡:カウント3-1からレフトフライ(137キロB、137キロF、115キロB、139キロB、インロー135キロ)
大累の打席でバッテリーエラー
二死二塁
大累:フルカウントからショート内野安打(140キロB、138キロS、138キロB、107キロB、109キロS、アウトロー110キロ)
二死一三塁
藤村:カウント0-1からレフトフライ(130キロF、外角139キロ)
二者残塁、三回表終了
大累のヒットは簡単なサードゴロかと思いましたが、和田恋が追い付かず、結果ショート内野安打になったものです。反応が悪い!高卒ルーキーで仕方ないのですが、もう少し守備の練習が必要です。
三回裏
奥村:カウント0-1からショートゴロ(122キロS、低め124キロ
島井:カウント0123-012から(140キロS、128キロS、外角145キロ)
和田恋:フルカウントからレフトフライ(143キロSw、128キロB、126キロB、127キロSw、144キロB、144キロF、141キロF、アウトロー130キロ)
三者凡退、三回終了
この回の松本はまるで別人のような好投です。びっくり!こんな投球ができるなら最初からやれと思ってしまいました。
四回表、投手横山[楽天]
寺内:カウント1-1からセンター前ヒット(142キロS、131キロB、高め146キロ)
橋本:カウント1-1からセカンドゴロ進塁打(138キロS、128キロB、内角140キロ)
一死二塁
大田:フルカウントからレフト前タイムリーヒット(125キロB、141キロB、139キロF、138キロB、140キロF、真ん中やや内より134キロ)、7対0
一死一塁
代打石井:カウント1-1からセンター前ヒット(139キロS、139キロB、内角129キロ)→代走加治前
一死一三塁
実松:フルカウントから四球(125キロS、128キロSw、128キロB、123キロB、133キロB、136キロF、高め126キロ)
一死満塁
和田凌:初球センター犠飛(高め139キロ)、8対0
二死一二塁
立岡:カウント1-2からライト線タイムリー二塁打(125キロSw、144キロSw、125キロB、高め125キロ)、9対0
二死二三塁
大累:初球サードライナー(真ん中やや内より133キロ)
二者残塁、四回表終了
大田は早くも猛打賞ですが、何か吹っ切れたような気がしてきます。右投手の内角にも対応してきましたし、これなら原監督のお眼鏡にも適うのではないかと思うのですが・・
四回裏、サード藤村、セカンド寺内、ショート大累
中田:初球センター前ヒット(真ん中136キロ)
駒月:フルカウントから四球(137キロB、123キロF、138キロB、120キロF、120キロB、内角120キロB)
無死一二塁
芳川:カウント1-0から左の肘当て付近に死球(120キロB、135キロ、痛くなさそう)
無死満塁
柿澤:初球セカンドゴロ(内角143キロ)、サードライナー生還、8対1
一死一三塁
高橋洸:カウント0-2からショートフライ(139キロF、138キロF、内角137キロ)
北之園の打席で柿澤が一二塁間で挟殺死(二盗死)
北之園:カウント2-2から途中終了(S、F、137キロB、140キロB)
四回終了
この回の松本は前の回とは一転して力感のないダラッとした投球です。どうしてこの投手はイニングごとに良かったり悪かったりするのでしょう。
五回表
藤村:カウント1-0からライトライナー(137キロB、高め138キロ)
寺内:フルカウントから四球(138キロS、135キロB、136キロF、126キロB、137キロF、125キロB、138キロF、低め126キロ)
橋本:カウント1-2から右肩付近に死球(137キロS、125キロS、137キロB、126キロF、球速表示なしインスラ??、大丈夫そう)
大田:カウント1-0からサードゴロ併殺打(136キロB、外角138キロ)
五回表終了
寺内は非常球が良く見えている印象です。いつ一軍に呼ばれても大丈夫でしょう。
五回裏
北之園:カウント0-1からレフト前ヒット(101キロS、内角110キロ)
奥村:カウント1-2から見逃し三振(外角134キロ)
島井:カウント1-2からセカンドフライ(138キロS、122キロSw、132キロB、外角122キロ)
和田恋:カウント0-2からセンターフライ(141キロF、101キロF、外角141キロ)
北之園残塁、五回終了
北之園は内角の変化球に対し内側からバットを入れて見事にレフト前に打ち返していました。左対左でこれができるのですから、なかなかセンスあります。
六回表、投手大塚[楽天]
加治前:カウント1-1からライト前ヒット(130キロSw、B、高め115キロ)
実松の打席でバッテリーエラー
無死二塁
実松:カウント1-1からセカンドフライ(128キロB、110キロF、高め128キロ)
和田凌:カウント1-2から空振り三振(130キロB、127キロF、115キロF、118キロF、130キロF、低め118キロ)
立岡:初球レフトフライ(真ん中132キロ)
六回表終了
加治前がセカンドの頭を越す渋いヒット!こういった苦労人はいつか幸せになって欲しいなぁ。
六回裏、投手成瀬
中田:空振り三球三振(139キロS、141キロF、低め128キロ)
駒月:初球セカンドゴロ(外角142キロ)
芳川:カウント0-1からファーストファールフライ(142キロS、外角136キロ)
三者凡退、六回終了
茶柱さんが「成瀬は良いですよ!」と前々が聞いていたのですが、噂に違わずなかなかの好投です!ストレートの伸びが素晴らしくまるで藤川球児を連想させます。
七回表
大累:初球センター前ヒット(外角139キロ)
藤村:カウント0-1から左中間タイムリー二塁打(119キロS、外角141キロ)、10対1
寺内:カウント3-0から左肩付近にかすったような死球(133キロB、138キロB、112キロB、137キロ)
一死一二塁
橋本:カウント1-2から空振り三振(117キロS、129キロSw、130キロF、139キロF、120キロB、インロー129キロ)
大田:カウント2-2からレフト線タイムリー二塁打(138キロS、120キロF、128キロB、121キロB、119キロF、内角140キロ)、11対1
隠善の打席で暴投→サードランナー生還、12対1
一死三塁
代打隠善:カウント1-1からセンター前タイムリーヒット(140キロF、131キロB、真ん中127キロ)
鬼屋敷:カウント1-2からセンター前ポテンヒット(138キロB、133キロS、117キロSw、外角116キロ)
一死一二塁
和田凌:カウント1-0からライトフライ(137キロB、外角133キロ)
立岡:カウント2-0からセカンドゴロ(110キロB、115キロB、外角134キロ)
二者残塁、七回表終了
この回もヒットが重なりました。特に凄いと思ったのは大田の4安打目のレフト線のタイムリー二塁打です。内角のボール気味のストレートを腕をたたんで思い切り引っ張ってヒットにしたのです。増渕からこの打撃ができるとは驚きです。
七回裏、ショート藤村、セカンド荻野、サード大累、ライト橋本、センター大田、レフト立岡
柿澤:初球セカンドゴロ(外角140キロ)
高橋洸:カウント1-0から(140キロB、低め139キロ)
北之園:カウント0-1からライト前ヒット(141キロF、真ん中やや外より140キロ)
奥村:カウント1-0から左中間二塁打(141キロB、高め137キロ)
二死二三塁
島井:カウント1-1からサードゴロ(130キロSw、127キロB、内角141キロ)
二者残塁、七回終了
北之園はこの回もクリーンヒット!成瀬の重たそうな球質のストレートに振り負けていませんでした。負けじと奥村も左中間に技ありの二塁打を放ちました。
八回表
大累:カウント1-1からセカンドゴロ(146キロS、111キロB、外角125キロ)
藤村:カウント0-1からレフトフライ(131キロS、内角132キロ)
荻野:フルカウントからショートフライ(145キロF、146キロB、143キロF、147キロB、132キロF、133キロF、146キロF、145キロF、113キロB、143キロF、真ん中やや内より133キロ)
三者凡退、八回表終了
公文は昨年のプロ初登板以来じゃないかと思えるほど力感溢れる好投でした。
八回裏、投手田中
和田恋:初球投ゴロ(真ん中やや内より144キロ)
中田:ストレートの四球(127キロB、143キロB、146キロB、内角146キロ)
駒月の打席で田中が暴投
一死二塁
駒月:カウント1-2からショートゴロ(143キロSw、124キロF、142キロB、外角127キロ)
芳川:カウント2-0からセカンドゴロ(146キロB、146キロB、外角146キロ)
中田残塁、八回終了
田中はさすがのパワーピッチングです。細かいコントロールが無いために、中田には全てボール半分づつ外れたような四球を出しましたが、最後まで力押しで抑えきった感じです。
九回表、投手佐藤祥[日本ハム]
橋本:カウント1-0からファーストゴロ(118キロB、外角118キロ)
大田:フルカウントから空振り三振(138キロS、138キロB、138キロB、119キロB、119キロS、高め140キロ)
隠善:カウント1-0からレフトフライ(139キロB、内角139キロ)
三者凡退、九回表終了
まさか橋本や大田の6打席目が見られるとは思っていませんでした。しかし、橋本も大田も点差も離れており、やや集中力に欠ける打席だったと思います。
九回裏、投手須永
柿澤:カウント2-2から空振り三振(141キロF、123キロSw、142キロB、143キロB、アウトロー124キロ)
高橋洸:カウント0-1からセカンドライナー(131キロSw、低め141キロ、荻野のファインプレー!)
北之園:初球レフトフライ(真ん中141キロ)
三者凡退、試合終了、13対1で巨人の勝利!
最後は須永が締めて巨人が大勝しました。須永は先日一軍に呼ばれたものの、緊張からか本来の投球に程遠い内容でしたが、力は間違いなくあると思います。ファームで結果を残していればきっとまたチャンスが巡ってくることでしょう。その時に備えて気持ちを切らさないで欲しいと思います。
この試合のまとめとして。先発の松本竜ですが、さすがに良い時の投球は菅野の外れ1位で指名されたことが納得の素晴らしい投球を見せています。しかし、それがコンスタントに発揮できない感じです。先頭バッターやピンチの時にギアチェンジして全力で抑えるというのが普通の投手なのでしょうが、松本の場合は、それが支離滅裂で、なんでここでダラッとした投球になるの、なんでここでウソみたいにトップギアの投球をするの、といった感じなのです。四回表のような投球がコンスタントに出来れば一軍で二桁だって可能な気がします。しかし、それが自分の意思ではできないから今の境遇にいるのでしょう。今日は茶柱さんに加え元大阪爺さんとも並んで観戦したのですが、技術的なことは三人とも特に問題はないのではないかと意見を確認しました。プロの目からしたらそれでも問題点はあるのでしょうが、やはりこの投手は技術面よりも内面に大きな問題を抱えているようです。しかし、それを克服したらいきなり結果を出すのではないかと思いました。個人的には疑問の多い投手ですが、可能性の大きさだけはどの投手よりも強く感じてしまいます。
ジャイアンツの選手のヒットが乱れ飛んだ試合でしたが、その中で特に強く印象に残ったのは4安打の大田の打撃でした。無様だった阪神戦の頃とは全然違います。まるで、誰かに魔法をかけられたかのような変わりっぷりです。茶柱さんたちと色々話したのですが、どうやら苦手な外角球を捨てて、得意な真ん中から内角に的を絞って打席に立っているのではないかと思われます。それが最も顕著に感じたのが、七回表の増渕から打ったレフト線のタイムリー二塁打です。これは内角を突いた厳しいストレートで、見逃せばおそらくボール球だったでしょう。それを腕をたたんで強く引っ張ったものです。普通ならこれはファールになるですが、大田の打球は切れずにきれいにサードベースの右横を抜けて行きました。今までは苦手を克服する事に頭がいっぱいで、全てについて行き詰まった感じでしたが、このように割り切りができれば、何らかの視界が開けて来るものです。もちろんこれも通過点かもしれません。しかし、もがいて得たものは、何もせずに得たものよりも、しっかりと崩れずに手元に残り続けるでしょう。大田にはさらなる進化を期待したいと思います。
最後に注目すべきことですが、公文が今シーズン一番の投球をしました。どうやらデビュー当時の投球フォームに戻したようです。今シーズンは球威も無く、イマイチの投球が続きましたが、色々試行錯誤して、原点に戻ってきたのでしょう。大田もそうですが、色々ともがいて苦しんで行くうちに選手は成長します。まさに「艱難は汝を玉にする」ということですね。
むぎゅうさんと茶柱さんがこの試合の事を動画付きで、それぞれ日記で紹介しています。
【巨人】先発でいくもん?リリーフでいくもん?(公文克彦1イニング無失点動画紹介)
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