巨人は今年のペナントレースをどう戦うべきか?
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舎人
2010年04月23日 02:51 visibility117
内海が登録抹消、現在首位を行く巨人ですが、一抹の不安を感じさせる出来事です。
もっとも、登録抹消の理由は体の張りとのことですが、これは肩肘ではなく、
左脇腹痛とのことです。少し安静にしていれば大丈夫でしょう。
内海の代わりの先発にはオビスポが入るとのことですが、
ファームでも良かったり悪かったりで、やや見切り発車のような起用です。
調子に乗れば完封だってやりそうですが、早々とノックアウトの可能性もあります。
オビスポが先発ローテにはまるかどうかで、
この先巨人は首位をひた走れるかどうかが決まる気がします。
もしもオビスポが使えないようなら、巨人は中日や阪神と混戦を演じることになるでしょう。
近年で今年の巨人に一番近い年は2007年のシーズンだと思います。
この年巨人はシーズン当初から圧倒的な強さはなかったものの、
順調に勝ち星を重ねていきました。
しかし、巨人の勝率のペースは変わらなかったものの、
中日がシーズンの中盤から猛烈な勢いで追い上げ、
あっと言う間に巨人に追い付きます。
さらに8月以降はこれに出遅れていた阪神が加わり三つ巴の争いに。
最終的には巨人が僅差で優勝したのですが、
三球団のどこが優勝してもおかしくありませんでした。
しかし、なぜこの2007年に巨人が優勝したのかを考えてみると、
中日も阪神も調子の波が激しく、
シーズン終盤にチーム状態をピークにもって来ることができなかったのです。
その点巨人は7月に6連敗などがありましたが、
シーズンを通じて調子の波が穏やかでした。
それが最後の最後でモノをいったのだと思います。
現在の144試合制のペナントレースは、18試合を1つのターンとし、
シーズンを8ターンで考え(18×8=144)経過を観察すると面白いのですが、
2007年のシーズン巨人はだいたい1ターンを11勝7敗というペースで戦っています。
2007年巨人ターン別勝敗(1ターン=18試合)
001〜018試合 11勝07敗
019〜036試合 11勝07敗(22勝14敗)
037〜054試合 11勝07敗(33勝21敗)
055〜072試合 11勝07敗(44勝28敗)
073〜090試合 06勝12敗(50勝40敗)
091〜108試合 09勝08敗1分(59勝48敗1分)
109〜126試合 10勝08敗(69勝56敗1分)
127〜144試合 11勝07敗(80勝63敗1分)
毎年苦しむ7月、73〜90試合にかけて負け越していますが、
他はほぼ同じペースで戦ったことが分かります。
今年2010年のシーズンはどうか?
奇しくも18試合を終えた先週木曜日の試合で11勝7敗です。
中日が勝ち進もうが、阪神が走ろうが、
巨人は頑なにこのペースを続ければいいのです。
そして鬼門の7月をなんとか5割位で乗り切れば、
巨人は今年も優勝できると思います。
そのためには目先の勝ちより先々を考えた采配が必要。
1ターン18試合の間に11勝たなくてはいけないのではなく、
7つ負けられると思いながらシーズンを過ごしていればいいのです。
そう考えれば今回の内海の登録抹消も先々を見据えたもの、
一抹の不安もどこかへ消えていく気がします。
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