動画で振り返る2009年のファーム(4)・辻内3年ぶりの公式戦勝ち投手(6月14日)
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舎人
2009年11月22日 03:42 visibility171
今日のは今年復活を遂げた辻内についてです。
辻内が2007年の4月に左ヒジの手術をしてから初めて試合で投げるのを見たのは、
2008年の8月27日、前橋で行われた対群馬ペガサス戦でした。
スコア5対3と巨人がリードした九回に抑えとして登板したのですが、
その時はどんな投球をしていたかというと・・
九回表、投手辻内
山田フルカウントから四球(147B、141B、146B、148Sw、146Sw、149B)
青木カウント2-1からセンター前ヒット(136B、F、149F、真ん中145キロ)
無死一二塁
藤澤初球投犠打(外角136キロ)
一死二三塁
丹羽カウント2-1からサードゴロ(142B、146Sw、148F、インロー148キロ)、5対4
二死三塁
井野口ストレートの四球(148B、148B、146B、147B)
二死一三塁
小西の三球目ディレードスティールで一塁ランナーに続きサードランナーが本塁突入
→辻内が本塁悪送球&交錯した伊集院が負傷ファーストランナーまで生還し5対6
小西カウント2-0から捕フライ(144Sw、142Sw、内角ストレート)
予想外の展開で九回表終了・・
この後、九回裏に巨人には点が入らず、負け投手になってしまいました。
しかし、ルーキー以来の辻内の投球に「ようやく復帰のめどがたったんだな」と、
熱くこみ上げてくるものがありました。
この試合では22球のうち、2球しか変化球を投げていません。
しかし、球威は全く衰えておらず、
平均球速ではむしろケガをする以前より上だと思ったほどでした。
相手が格下ということもあったのでしょうが、
実に気持ち良さそうにストレートを投げ込んでいました。
まるで高校時代の投球のようです。
その時、「球威さえ衰えていなければこの先何とでもなる」と確信しました。
この日のMAXは149キロでしたが、
これはペガサスのスコアラーのガンの表示によるもの。
同じ日に投げたイーハウのMAXが143キロ、イーフォンが137キロだったので、
ジャイアンツ球場よりもやや辛めながら、おそらく信じていいものだと思います。
それが一冬越してどうなったか?
球威は4月のリリーフ登板でいきなり151キロ!
しかし、変化球がやたらと多い。全投球の半分以上が変化球です。
ただしルーキー時の時の変化球とは制球力が全然違います。
見せ球ではなく、決め球として使えるものです。
今年初めて先発で投げるのを見たフューチャーズ戦で、
スライダーや緩い変化球で打者を打ち取り続ける辻内を見た時、
これはリハビリから、
いよいよ本格的に一軍昇格を狙ってスタートしたことが分かりました。
辻内に勝ち星が付いたのは6月14日の日本ハム戦でした。
この試合の前に辻内は一度イースタンで先発の機会を与えられ、
六回2失点の好投をしましたが、リードを守って降板した後にリリーフ陣が打たれ、
残念ながら勝ち投手になれませんでした。
この時はその残念な思いを胸に登板したことと思います。
しかし、この日の辻内は今年に入ってずっと良かった変化球の制球がめちゃくちゃ。
一回は三者凡退に抑えたものの、次の二回に四球3つで一死満塁のピンチです。
それを日本ハムの相手打者が初球の外角ストレートに手を出してくれたのです。
結果はセカンドゴロ、次のバッターを空振り三振に打ち取り、
辻内は生き返りました。三回、四回、五回と全て3人で打ち取っています。
疲れの見え始めた六回にニ回以来の四球を出し、
さらに次のバッター鵜久森にもカウントを悪くたところ、
置きにいったど真ん中のストレートを本塁打され2失点
しかし、スコアは3対2と辛うじて巨人がリードしたまま降板しました。
被安打は2、与四球4、奪三振4という内容です。
この日はリリーフ陣もなんとか踏ん張り、
ついに辻内に3年ぶりの公式戦勝利が付いたのです!
今年の辻内を総括すると、球威よりも変化球の制球をどうするか、
ずっと意識した投球をしてきた1年だったように感じます。
苦しくなると置きにいったようなストレートを投げ、痛打されるパターンが、
ルーキー時に比べかなり少なかったように思います。
現在、辻内はアリゾナでかなり苦しんでいるようですが、
結果よりも何かを掴んで帰国して欲しいものです。
ヒサノリのいなくなった穴を埋めるのは辻内だと信じています。
動画は今年私が撮り貯めた辻内の奪三振シーンを集めて編集し直しました。
2009年辻内奪三振19連発!
http://www.youtube.com/watch?v=UgkUyDguEHE
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- 事務局に通報しました。
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