残り5分の感動
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もりさわ ゆう
2007年05月07日 00:12 visibility39
ゴールデンウイークの最終日だというのに、強い雨。
それでも、大好きなチームを応援するため、雨にも負けず駒場スタジアムへ出掛けました。
mocなでしこリーグ第3節、浦和レッズレディースvsINACレオネッサの試合を観戦しました。
開幕2連勝、しかも4得点と5得点という大量点での連勝を受けての、今日の試合でした。
しかし、強く降りしきる雨がその勢いを冷ましてしまったのか、今日のレッズレディースは、なかなか攻撃の糸口がつかめないでいました。
さらに、相手のFWに再三いいプレーをされて、危ない場面もしばしばでした。
それでも、何とか前半は0−0で折り返しましたが、ミスも多くボールが上手く繋がらず、チャンスも少なくかなり厳しいないようでした。
前半を見ていて、「相手の9番の外国人は危険だなぁ」と感じました。
まさにその事が、現実になってしまいました。
52分に、「危険だな」と思っていたINACの9番の選手に、まんまと右サイドを破られ、失点に繋がるクロスを上げられてしまいました。
その後も、劣勢にたたされたレッズレディースは、現状を打開すべく選手交代を行いました。
そこから、徐々に試合の流れがレッズレディースの方に傾き始め、INACの選手に「この1点を守りきりたい」という思いが、80分を過ぎたころからプレーに見て取れるようになりました。
「守りきられちゃうのかな」と思いきや、残り5分というところで、相手にすきが生まれるようになってきました。
そして、ついに待ちに待っていたゴールが決まりました。
87分、「流れを変える」ために途中出場した松田典子(まつだ のりこ)選手が、その前のシュートのこぼれ玉を落ち着いて押し込み同点に追いつきました。
このまま同点を狙って、INACはロスタイムに選手交代で「時間稼ぎ」をして逃げ切りを図りました。
そして終了間際、信じられない出来事が起きました。
安藤梢選手の右サイドからのクロスボールに合わせたのは、なんとINACのDFでした。
ヘディングでクリアーしようとしたのでしょう。
しかし、INACにとっては無情にもゴールに吸い込まれてしまいました。
まさに劇的なオウンゴールでした。
ネットが揺れたのと同時に、雨の中最後までレッズレディースの逆転を信じていたスタンドのサポーターも、思わぬ逆点のオウンゴールに歓喜で揺れました。
サッカー観戦をしていて、久し振りに感動しました。
「諦めない」というのは、こういうことなんだなと強く思い知らされた瞬間でした。
この結果レッズレディースは、開幕3連勝を果たして、ゴールデンウイークを締めくくりました。
- 事務局に通報しました。
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