切り裂け司
-
miyashu
2007年01月27日 17:43 visibility76
寒いの我慢してクルマ洗えば、雨が降る。
ま、法則には逆らえませんね。
さて、司の去就問題にもようやく決定しました。
もう、早々に旅立ちのようですね。
大分サポにとってはユース時代からってことになりましょうが、Jリーグの表舞台に立ってからわずか半年。
これからって時に大分としてしては何とも言えない気持ちですが、司の海外への思いを考えると、がんばれと言うしかない。
選手の成長とクラブへの思いってのを考えさせられました。
司はサッカー選手として、世界のトップレベルで活躍できる選手になりたいという夢を描いた。
それは至極当たり前のことで、そういう気持ちがなければ、やはり一流にはなれない。そして、司のもとにチャンスが舞い込んだ。
司はグルノーブルというチームに愛着をもって行くわけではないだろう。
世界レベルのビッグクラブへ行くためのステップとしてグルノーブルへ行く。
グルノーブルというクラブは、この記事を読んでもわかるように、大分よりも小さなクラブだ。
周辺地域を入れても40万人のおらが町のクラブ的規模。
こういうクラブが生き残って行くのは至難の業であることは、大分サポは身にしみて知っている。
そして、グルノーブルが生き残るための思惑と、企業の思惑が合致にしたのがインデックスの買収だ。
クラブは更に日本ルートを使って、ユース世代からの育成に乗り出していると記事にある。
日本の選手を育てて売る。
そこには、自国での有望な選手を集められないというクラブの体力の問題があるのだろうか。
海外への足がかりをつくりたい若い日本人選手の思惑がここで合致する。
グルノーブルとしては、どうぞ踏み台にしてください、移籍金をもらえばいいんです、それでクラブが存続できるんですから、というわけだ。
グルノーブルは当初、司を即戦力とは考えていない、育成のためだというスタンスで交渉してきた。
大分は当然、チームの主力であるのだから、出すとしても相応の移籍金をもらわなければ代替の選手がとれない。
最終的には、微々たるレンタル料と半年後の再交渉で最低限の面目を保ったかたちになった。
グルノーブルのサポーターは、伊藤翔や司をどのように迎えてくれるのだろうか。
貴重な外国人枠を埋める2人の日本人。
本音を言えばグルノーブルサイドは、先行投資なのだろう。
リーグ終盤の大事なときの切り札なんてわけがない。
サポーターと選手の関係が築けるのかなんて心配までしてしまう。
インデックスというオーナー企業が、果たしてグルノーブルサポーターとどのような関係にあるかは知らない。
しかし、インデックスの魂胆でとった選手が、サポーターの意向にそわず、温かく迎え入れられなかったら。
今回の一連の移籍騒動の報道を見ると、インデックスのグルノーブルというチームへのビジョンや愛着があまり感じられない。
日本の若手選手に欧州への道を開いてあげることに、グルノーブルのビジョンがあるのか。
もっと、グルノーブルのためにすることがあるのではないか。
司がグルノーブルとチームをどのようにとらえ、愛情をもっていくかが、成功へのカギだと思う。
ヨーロッパのクラブの目に止まるためだけの腰掛けチームなんて意識が少しでもあってはいけない。
そういう選手にはなってほしくない。
司の成功を願う大分サポにとっては、二度と大分へ帰ってこないことが、司にとって一番いいことだというジレンマを抱える。
大分にとっても、すでに構想外の選手。
溝畑社長は「門はあけておく」といったが、半年後、もし、司に戻る場所があるとすれば、それは大分が不調だということ。
半年後、次へのステップに進んでいることを願う。
- favorite0 visibility76
-
navigate_before 前の記事
森島のお仕事-第6節神戸VS大分-
2009年4月19日 -
次の記事 navigate_next
セットプレーにわくわく〜第5節名古屋VS大分〜
2006年4月10日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件