2011年J2第30節 横浜FC-コンサドーレ札幌 「札幌や」
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おかき
2011年10月03日 14:20 visibility891
試合が終わって外苑前のラーメン屋で物思いに耽る。最近はどこかの店に入って一旦ゲームを振り返るようにしている。年齢が行くと何かを思い出すまでに時間がかかるようになったのと、単に腹が減っている事が多いから。店内は試合後ではあったが、思っていたよりも混雑しておらずさっと座ることが出来た。
昇格圏内にいる札幌の鋭いカウンターに警戒しつつ、横浜は引き気味の相手に対してスペースを突くことが何度も出来た。難波が楔になり、荒堀、カイオ、野崎、宮崎と左右に振って札幌守備陣を意図的にずらそうとしている。ここ数試合の出来とは違った。決定的なシュートも三浦、野崎も放ち、復調の気配があった。守備陣もジオゴ、砂川、内村と前を向かせると面倒な相手も朴、藤田、そしてカイオが挟み込み自由にさせていなかった。
届いた味噌ラーメンを食べる。秋になって冷え始めた身体に程よく温かいスープが身体に染み渡る。これで500円。安い。そういえば、自分が知らない札幌の選手が増えた。李、山下、櫛引、前、上原。うーん、札幌は若い選手も多く、このラーメンの様にコストパフォーマンスに優れている様に映る。
スコアレスのまま試合は前半終了。横浜とすれば、相手の攻撃陣の核をしっかりと押さえ込み、スペースを切り崩してチャンスを作っていた。細かいパスのミス、判断のミスもあるが総じて悪い試合はしていない。どちらかといえば、札幌サポの「おいおい、ここで横浜に足元を掬われる訳にはいかない」というコメントが聞こえてきそうだった。
後半、札幌は3バックに変更し中盤を厚くして横浜に襲いかかる。1枚サポートが増えた事に横浜は戸惑いがちになるが、それでも横浜もそのカウンターに耐えていた。
ラーメンを半分位食べたところで、追加で注文していた餃子が出てきた。が、ラー油が誤って服の袖に付いてしまった。あーあ。早く洗濯しないといけないな。
ゲームは横浜のミスから動いた。ラインを上げながら、左サイドの野崎にボールが入った。彼はボランチに一旦預けて左サイドを駆け上がるイメージがあったのだろう。内側にパスを送るとパスはジオゴの足元に入ってしまった。森本と朴が慌てて対応しようとするが、左サイドからグンと伸びてきた内村にスルーパスが通り、関との1対1を制して札幌に先制点が入る。堅固な守備陣を抱える札幌に与えてはいけない先制点。
だが、札幌が想定の通りというかセオリー通りか、彼らは守備に入る。追いつきたい横浜は、前に出て行く。フランサ、エデルを入れて札幌の守備陣をかき回し始めた。フランサへの寄せが強くなると、荒堀、エデル、カイオにスペースが生まれ、ボールを支配した。そして、生まれた同点ゴールは後半33分。荒堀の縦パスに、セカンドトップの位置にポジションを変えていた野崎が裏に抜け出してゴールを決めた。
横浜は攻勢を強めたが、ゴールを奪う事が出来なかった。逆に、終了間際の後半43分。横浜はミスからCKを許すと、これを途中出場の札幌・上原にヘディングでゴールを許し万事休す。西が丘も含めると国立競技場4連戦は全敗。
味噌ラーメンも餃子も美味しかった。で外に出てメニューを見ると、餃子が3個のぎょうざセットは660円。。。自分は餃子を別で注文して800円。自分もセットを確認し忘れていた。だからセットプレーで確認をミスした選手を責める訳には。。。いくでしょ(笑)
試合後岸野監督は数字にすると今は10段階で1と言っていたが、実質2年やって「1」なら選手だけでなく、指導者の質も疑われるレベル。確かに選手のミスも多かったし、決めるべきところで決め切れなかったプレーは札幌よりも多かった。だが岸野監督は監督兼GMであり、それも含めて彼の責任なのである。
店を出てから初めて、店名を確認。なるほど。どうりでこの日格別に上手いと感じる訳だ。「元祖 札幌や」。味噌ラーメンを食べて制していたのではなく、味のとりこになった自分が負け。勝ち鬨をあげたのは「札幌や」
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