【最近のシュンスケ】

絶好調である。

パスは冴えるし、得点にも絡む絡む。

絡みまくり。

 

なぜドイツで・・・とは女々しく思いまい、と思えども。

 

で、その好調の要因を探ってみたいのだが。

1つには、以前プラティニの至言で、

「何をすべきか知ることが大事で、それが出来るかが問題だ、

そしてイメージを共有するチームメイトがいなければ最高のパスも意味をなさない」

という「目」と「足」と「仲間」の話をしたが、

彼の場合、

視野という意味でもアイディアという意味でも、「目」は及第点以上だし、

テクニックという意味で使われている「足」は文句のないところ。

 

イメージを共有できる仲間、という点において、

移籍当初から考えれば格段にチームに馴染んだ現在があり、

それが現在の好調の最大の要因ではあるだろう。

 

馴染む、というよりは、

皆がシュンスケを認めた、ということになるだろうか。

イタリア時代は、技術的には認められても、

ポジション的には本来とは異なった場所であたし、

本当に欲しい時にパスが回ってこない局面も多々見られたが、

今のシュンスケは「司令塔」そのものの位置にある。

 

そもそも、技術的には認められなくてはおかしいと、

僕ら日本人の見る側はそう思えるシュンスケの「実力」を知っているし、

もう1つの事実としては、

「ましてやスコティッシュプレミアごときなら尚のこと」、

という付加要素もあるだろう。

 

実際、スコットランドのレベルは高いとは言えないことは確か。

ゆえに、その中での活躍、という部分は差し引きが必要でもある。

 

シュンスケの場合、問題はメンタルともう1つの「足」にあり、

メンタルとしては、大事な戦いを前にすると、臆するわけではないにしろ、

気持ちがアグレッシブに前を向くタイプでは多分ない、ということである。

 

悔しい思いをした落選を経てのドイツ、

さぞ果敢なシュンスケを僕らは期待したし、本人もそう思っていたろうと思う。

けれど結果は、あの通り。

体調も不良であったとしても、だ。

ましてや、ジーコは10番のポジションと役割へ、

シュンスケへ全幅の信頼を置いていたにも関わらず。

 

その意味では、1回失敗して、2回目以降で真価を発揮する、

晩成的なメンタルの選手であるのかもしれない。

端的に言えば、「やらなければ、やられる」ということが分かった次回は、

シュンスケの気持ちの「強さ」が本当に試され、発揮できるのかもしれない。

もっとも、年齢的・体力的衰えは否応なく訪れるのも事実だが。

 

もう1つは、彼の「足」とは、走る「足」としてどうか、

ということである。

技術は充分、問題は走れるか、という側面。

 

「考えて走る」に触発されてもいるようだし、

問題は、パスの受け手となるスペースへの走りこみまで出来るか、

ということだが、現在のシュンスケは走力もかなり意識している。

心配なのは、今のポジショと役割と地位は、

「王様然」として出し手に重心置くことが許される立場であることだが、

パスの後にペナルティーの中へ走り込む姿を見ると、

今のところは大丈夫なようである。

 

シュンスケの場合、ともするとイメージがテクニックに懲りすぎて、

受け手のタイミングよりも自分の足技の時間的タメにより、

チャンスを潰す場面もこれまで見られたからこそ、

シンプルで受け手とイメージを共有するプレイを、続けて欲しいと思う。

願わくば、日本代表においても。

今日も全文です♪

『Road to PK BAR(仮)』

http://wearecrazy.exblog.jp/

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