【海外サッカー】
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吉田大五郎
2006年11月01日 09:37 visibility29
俊輔が非常に好調をキープしている。
総じて、そう見える。
一番いいのは、
兎にも角にも、何よりも、エリア内へ入る場面が非常に多く見受けられる。
自分がフィニッシュに絡もうがそうでなかろうが、
ゴール前の場面だと、居る。
今は代表よりもクラブでの自分を、クラブでのプレイを、クラブでの実績を、
そう出来ていれば代表は後からついてくる、
とは言いつつも、時の権力者、つまりはトルシエやらジーコやら、
もっとも意識している選手の1人でもある俊輔。
フィジカル的なハンデでマリノスユースへあがれなかった経験とも、
関係あるのかもしれないが。
オシムの「考えて走る、走れる選手」を、彼が意識していないワケがない。
それが選手としての探求となり、成長につながるのならば、
それに越したことはない。
一方で、なぜドイツではあんなに酷かったのか、
一片の悔恨も常に思わされるのだが。
時の権力者ジーコは、無条件なほど全幅の信頼を置いていたのに。
どうして自分から何も仕掛けず終わってしまったのか。
02年に、時の権力者トルシエに、
あれほど悔しい思いを味わわされたというのに。
逆説的な論理だが、3大リーグの中で、
プレミアの国のイングランド人、エスパ尿ラの国のスペイン人、
彼らがセリエの国にやって来ても、大成した選手は余りいない。
訪れた絶対数自体も少ないのだが。
けれども、成功を収めたというほどの選手はほぼ皆無だ。
一方で、セリエから両国に渡った選手たち、
例えばビエリはアトレチコで得点王を獲り、
ゾラはチェルシーで活躍し、
ディカーニオ程度(失礼)の選手もファンタジスタとなる。
(もちろん、バレンシアに移籍したフィオーレみたいに、
泣かず飛ばずの失敗もある。)
これは、守備的なプレッシャーが時間的にも場所的にも極度に厳しく狭く速い、
そういうリーグがセリエであるから、
他国で享受する時間やスペースを、
緩く広く余裕を持って迎えられることが一因だろうと思うのだが、
その評価・評論は別として、俊輔はそれほどのリーグでも、
相手DFを手玉に取れるキレのある切り替えし、フェイントを持っているのである。
にも関わらず、ドイツでそれを使わない、使えないのでは、
何のために海外へ渡ったのか、それがもどかしくてたまらないのである。
今、俊輔はトップレベルではないスコットランドというリーグで、
しかし厳しい局面、すなわち時間的・場所的な制約の極めて強い局面へ、
パスを送る側でなく飛び込む側として走る意思・意欲を見せている、
それは、2010年に彼がまだ生き残っているかどうかはともかく、
非常に大切な姿勢だと思うし、
今のニッポン代表にも、「飛び込む気持ち」というのは必要なものだろう。
チャンピオンズリーグという舞台でも、
俊輔がそれを続けていけるのならば、
選手として、それは大きな財産だし幅となるだろうと思う。
他方の天才、ファンタジスタである小野伸二にも…
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『Road to PK BAR(仮)』
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