
勝ちきれない、逃げきれない
-
-
和田浜
2009年11月23日 23:31 visibility50
11月22日、アウェイでガイナーレ鳥取はホンダロックと対戦しました。
JFLも残り2試合となりました。前節、ガイナーレ鳥取は敗れたため、J2昇格圏外の5位に後退しました。強く勝利が求められていました。勝って、少しでも条件を良くしておいて、最終節のホームゲームに望みをつなげたかったです。
現地には行けず、中海テレビの中継で観戦していました。13時から放送が始まりました。現地の映像が入ってきて、まもなくキックオフされました。センターサークルにいたのは岡野選手とハメド選手でした。
ホンダロックは後ろに人数をかけていました。5バックになっており、ゴール前のセットプレーではほぼ全員がペナルティエリア内に入って対処しており、赤い壁ができていました。この試合もガイナーレ鳥取は両サイドを広く使って展開していました。ただ、そのサイドからの攻め上がりが弱く、なかなかチャンスが作れません。膠着状態が続きました。
先制したのはガイナーレ鳥取でした。右サイドで諦めず、粘った岡野選手がFKを得ました。コーナーフラッグに近い位置でした。ハメド選手が蹴り、吉野選手が得意のヘディングシュートで決めました。前半40分頃にホンダロックが追いつきます。警戒していたはずのCKを合わせられ、1-1で前半を終えました。
両チームとも選手交代はなく、後半が始まりました。しばらくスコアは動きませんでした。ガイナーレ鳥取は阿部選手と小井手選手を同時に入れ、打開を図ります。岡野選手と尾崎選手が退きました。この交代は当たります。小井手選手の動きは良く、気迫もあり、見ていて気持ち良いものがありました。
勝ち越し点は実信選手でした。ほぼ正面からのミドルシュートは相手GKの手を弾き、ゴールに入りました。実信選手の執念が実った感じでした。その後、左サイドから小井手選手が勝負を仕掛け、見事にシュートを決めます。これで3-1になりました。セーフティリードに入っていくと思ったのですが、残念ながら今のガイナーレ鳥取では逃げ切れませんでした。
後半30分過ぎ、柴村選手が投入されました。仕草を見ているとホンダロックの10番をマンマークする役割だったようです。ここから流れが悪いほうへと変わってしまいました。中盤が脆くなり、そこをホンダロックに突かれるようになりました。またホンダロックの攻撃はシンプルで思いっきりが良かったです。シュートで終わる意識が強く、それに対してガイナーレ鳥取の最終ラインは下がり気味になっていました。
どういう形だったのか思い出せないのですが、ホンダロックにゴールを許し、3-2にされました。まだ勝っていました。何とか、このまま逃げ切って欲しいと思ったのですが、小原選手が2枚目のイエローカードで退場となり、自ら局面を悪くしてしまいます。 そのままロスタイムに入りました。ホンダロックとしても諦めず、果敢に勝負を仕掛けてきました。左サイドからの攻め上がりに対して柴村選手が対応しました。しかし、ペナルティエリア内で倒してしまい、PKを与えてしまいました。それをきっちり決められて追いつかれました。もう時間は残っておらず、3-3で引き分けました。
悪夢を見ているようでした。またしても勝ち点3を勝ち点1に減らし、自らJ2昇格の可能性を削ってしまいました。しばらく言葉も考えも出てこなかったです。
これで自力でのJ2昇格の可能性は完全に消滅しました。しかし、まだ可能性は残っています。まずは最終節で勝たなければなりません。そのうえで4位にいるソニー仙台FCが負ければ、ガイナーレ鳥取は得失点差で上回ります。
もはや昇格云々よりも勝って欲しいです。プライドを、ガイナーレ魂を見せてもらいたいです。諦めなければ良い結末が待っていると信じています。奇跡を起こすためにも、とにかく勝たなければなりません。そして他会場の結果を受け入れたいです。
次はJFL今季最終節です。11月29日、13時に一斉キックオフされます。
- favorite4 visibility50
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件