パン職人奮闘記…日本人とパン


写真(写メ)は昨日の晩ご飯です。メニューは売れ残りのパンと鶏とキノコのクリームパスタと白ワインです、が、本文にはあまり関係ないです(^-^
昨日に続いての書き込みです、本日はパン日記を。

最近、かなりヒマしてまして(:_;)、考えごとをしているうちの一つです。たいしたことは考えてません(^^;。
日本人はよくパンを食べるようになりました…おかげで俺の職業も成り立つわけなんですが(^^;
ちまたには焼きたてのパン屋さんがたくさんあり、また、お客さんの中には1日3食、パンの方もおられます。

ですが、パン食が文化として日本人の中に根付いたとはまだまだ言えないと思います(^^

われわれパン屋の提供するパンをそのままか、せいぜい食パンをトーストするくらいで食べている方がほとんどだと思います(^_^;
それが何か問題があるの?と思われるでしょう。問題はないです、特別大きな問題は…。
パン屋としては当然、そのまま食べて美味しいパンを作る努力をしてますから(^_^)v
ただ、こうも考えています(自分だけかもしれませんが)。
このパンは今が食べ時!って。
あー知ってる知ってる。焼きたてのパンって、美味しいよね。と言われそうですが…その答えは正しくもあり、正しくもないんです。
そのとおり、たいていのパンは焼きたてが一番美味しいです。
でも、少し時間をおいて冷ました方が美味しいパンもあります。特に甘い系の菓子パンの類いは。
菓子パンなどは室温くらいに冷めたくらいが味がはっきりして美味しくいただけます。時間を置きすぎると今度は堅くなって行きますが。
ただ、いいかげんに作られたパンは焼きたて、できたてが味のごまかしが効いて、まだ食べられるものに思えます(-_-;)
ホントに美味しいパンは、冷めても美味しい、ですが、やはり作り手としてはより良い状態で召し上がって欲しいです。ただトースターで2、3分温めるだけでぜんぜん違う味になります。やってない方はお試しください(^_^)v

さて日本人には米食文化があります。
これはもう3000年に渡って食べ続けてるので身に付いて文化となっています。お米でお菓子も作れば、お酒も作る。なにより、たいていのご家庭では余ったご飯を捨てたりはしないと思います。
実は自分はこれこそが文化だと考えています。
冷めてしまった前日のご飯の食べ方をみなさんいろいろ知ってると思います。母親やおばあさんのやり方が伝承され、また自分でアレンジした食べ方をみなさん知っています。それが米食文化です。
では余って堅くなったパンは?古くなったパン捨ててませんか?(T.T)

パンは先ほど少し書きましたが時間を置くと堅くなって行きます。これをパンの老化と言いますが。パンの老化はそのパンの作り方で変わります。
発酵時間を長く取った、取れるパンは長寿命です。ただし大手製パン会社のパンはいろいろな添加物によって長寿命です。これについてはまた日を改めて(-_-メ)
大手ではなく、真面目に作っているパン屋でよくフランスパンでル・ヴァンと言うパンをご覧になることがあると思います。ル・ヴァンを使ったパンはたいてい長寿命です。場合によっては発酵に数日かかっているからです。
話が脱線しがちですが、そういった長寿命のパンと言っても、やはり数日したら堅くなってしまいます。
堅くなったパンをどう食べるか?たぶん自分の子供や孫の代には、いろいろな食べ方を知るようになっているかもしれません。
ただ、座して待っているだけでは、何も変わらない。ですから、自分の知る食べ方などをお客さんに伝えていかないとダメだなぁ、と伝え方を含めて考えています。最近、ヒマなんで(^-^;

そのうち、ここでもちょっと紹介してみます(^_^

だらだらと書き綴ってしまいました、大変長文でここまで読んでいただいた方ありがとうございましたm(__)m

それでは、また(^-^)/






































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