朝鮮半島ダービー

  • ZEN
    2009年04月02日 15:28 visibility56

このところサッカー観戦といえば、代表戦、神戸の試合とフラストレーションのたまる試合ばかり。だが、ワールドカップアジア最終予選B組の朝鮮半島ダービーはサッカーのおもしろさを再認識させてくれた試合だった。

前半、アウェイの北朝鮮は守備ラインを深く取り、チョン・テセともう一人のFWだけを前線に残したスタイル。一方、韓国はボールは圧倒的に支配するものの、シュートチャンスはミドルばかりで、引いた北朝鮮守備陣を崩せない。
これだけならば、先日の日本対バーレーン戦と同じ構図なのだが、プレーの激しさは比べものにならない。主審が接触プレーに寛容なジャッジをしていることも手伝って、とても激しい展開になっていた。ただ、激しいながらも両チームとも前半はフェアなあたりがほとんどで、それもこの試合を見応えのあるものにしていた。

後半、北朝鮮はチョン・テセのポストプレー、両サイドからの崩しなど、攻めに転じ、決定的なチャンスを作れるようになる。
なかでも、チョン・テセのシュートはゴールラインを割ったかと思えたが、イ・ウンジェがセーブした格好になった。このシーンは、ベテラン、イ・ウンジェの顔というか格でノーゴールになったようなものカモ。

80分過ぎから北朝鮮の運動量が極端に落ちる。一方、この試合、ホームで勝たないとこの後の星勘定が厳しくなる韓国は焦りからかヒジ打ちまがいのプレーが多くなる。

86分、韓国の右サイドからキム・チウがゴール前に放り込んだフリーキックがそのままゴールに吸い込まれる。エリア内でのワンツーとか崩しきったシュートを放つもキーパー正面で決めきれなかったのに、入るときはあっけなくゴールに入ってしまう。

韓国プレーヤーで目についたのが、キ・スンヨン。まだ二十歳のMF。稲本をスラっとデカした感じ。
もう一人は、オフに神戸移籍の噂があったチョ・ウォンヒ。プレーを初めてみたが、ナミル兄さんと同じ役割をしていた。レベルの高いプレーヤーだろうけれど、わざわざ彼をとるまでもないという感じ。
あと、磐田への加入が噂されているFWがでていたのかな。CFというよりもウイングタイプに感じましたが、ちゃんと識別できていないので気のせいカモね。

結局このフリーキックがが明暗を分けた。北朝鮮にとってみれば、ドローで十分だっただけに、あの時間にいらないファールをしてしまったのは悔やまれることでしょう。

今節の結果、韓国が1試合消化が少ないながらグループBの首位に立った。
混戦になったのは2位争い。北朝鮮、サウジ、イランの三つどもえ。(イランは勝ち点差は4離れているが、1試合消化が少なく、かつ敗退確定のUAE戦を残している)

次節にも日本とオーストラリアの本戦出場が決定しそうなA組に比べ、最終戦までもつれ込みそうなB組。日本は組み合わせに恵まれてましたね。

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