先発投手

プロの目から見ると「勝ち方を知らない投手」がいるそうだ。

先日も夜のスポーツニュースで、ある解説者がジャイアンツの山口投手の先発転向について
こう言っていた。

リリーフ、特に山口投手のセットアッパーとしての登板は、相手に1点もやってはいけない場面が
ほとんど。　
しかし先発投手というのは２〜３点に抑えて６〜９回を投げきればいいという考えじゃないと
なかなか勝てない。

確かに、先発投手は1試合で100球以上投げなければならない。
その中で状況や打者心理を読み、平気でど真ん中に甘い球を投げる。
全部のボールを全力で投げていたら、その1試合を完璧に抑えても連戦で勝ち続けることは
容易ではない。

抜くところは抜き、走者を得点圏に背負って初めて本気で三振を取りに行く。
相手打線と自軍の得点能力などを計算しながら、最小限の力で投げきる方法を知っている
（知っていた）のが、江川であり、桑田であり、松坂だと。

なるほどと思うところはある。　確かに私も平気でど真ん中に甘い球を投げることも多々ある。
しかし、本気で全国を狙うからには、一切スキを見せず、3人でも4人でも投げられる選手層が
理想です。

2度目の対戦があったときに「今度こそ！」と思わせない勝ち方をしていきたい。