J2:33節:横浜FCVSファジアーノ岡山「審判のジャッジと相手の決定機逸機に助けられ、植田の運の良いゴールで勝利する」

横浜FCVS岡山:0-1
得点者:植田
観客数:4270人

●岡山スタメン

久木田
妹尾・キム
田所・千明・仙石・沢口
植田・ストヤノフ・後藤
真子

●リザーブ

GK:椎名
DF:一柳・篠原
MF:竹田・山崎・石原
FW:岸田

●途中交代

久木田→石原、キム→山崎、妹尾→岸田●横浜FCスタメン

カイオ
難波・三浦・高地・荒堀
井手口
宮崎・中野・森本・藤田優人


●リザーブ

GK:シュナイダー潤之助
DF:柳沢・パクテホン
MF:野崎
FW:エデル・フランサ・藤田祥史

●途中交代

荒堀→藤田祥史、野崎→三浦、宮崎→フランサ

●試合の流れ

始まってからしばらくは、膠着状態が続く。
どちらもなかなかシュートを打てない展開。
その中で横浜の選手が、ファーストシュートを打つ。
すると、徐々に横浜がペースを握る。
サイド攻撃から、チャンスを作り難波、カイオを立て続けに決定機を外す。
岡山もカウンターから田所のクロスにキムのヘッドという形を作るも決めれず。
そのまま0-0で折り返す。

後半の立ち上がりは、岡山ペース。
それでも、なかなか良い形を作れない。
そんな中、千明のPKかというシーンがあったが、審判が見逃す。
すると、相手のGKを植田が頭でクリアしたボールが、そのまま決まってゴール。
岡山が先制点。
横浜は、フランサを投入したりしてくるが、最後まで岡山のゴールを割れず試合終了。

●得点シーン

☆1得点目

相手GK関がゴールキックを蹴る。
そのボールを植田が頭でクリアする。
相手GK関が、バウンドの目測を誤り頭の上を越えて無人のゴールに入ってゴール。

関のミスで、植田の運が良いゴール。

●横浜FCの印象と印象に残った選手

横浜FCは、前半は、岡山にとって非常に嫌なサッカーをしてきました。
徹底したサイド攻撃から何度も岡山の裏を取りチャンスを作っていました。
よく0点で防げたというのが、正直な感想です。
ここまで勝ててないチームとあって、不運でしたね。
今の順位に居る様なチームの内容では、なかったと思います。
来季になると上位に位置しても不思議ではないと思います。

印象に残った選手ですけど、三浦、カイオ、難波。
やっぱり良い選手ですね。
決定機を外しましたけど、そこにいましたからね。
動きの質なんかは良かったと思います。
フランサも怖い選手でしたね。
キープ力は、脅威でした。

●4-1-4-1に弱い

鳥取戦の時も4-4-2から4-1-4-1に変えられた時に苦戦した印象があります。
前からのプレスがきつくて、千明や仙石、ストヤノフといったパスを出せる選手が封じられていました。
この試合で、二人は、バックパスや横パスが多かったと思います。
本当は、相手の1ボランチを突く攻撃をしないといけませんが、今の岡山だときつかったですね。
ここが出来るようになれば、もっと楽な戦いができたと思います。

●後ろのミスが多い

トラップミスというのが、ちょっと多い気がします。
後ろだと特にそういったミスが目立つというのは、あるのですけど。
下手すれば失点に繋がるという事もあって、少しでも減らして欲しいですね。
前線でも、そういったミスもあるのはあるのですが、後ろのミスとはちょっと違います。
今季に関して言えば、竹田がそういうミスが多いですよね。
この試合では、ストヤノフと植田にありましたね。
植田に関しては、イエローカードで止めましたけど。
植田は、小さいクリアミスとかありますね。
岡山ではありませんけど、チェルシーのジョンテリーがバックパスをうけるときにこけるというミスがありましたよね。
高いレベルでもそういった事も起こりますし、その頻度を減らして欲しいですね。

●石原の1トップもあり?

久木田とキムを交代して、誰が1トップやると思ってましたけど、石原がしてましたね。
スピードを活かして裏へ抜けたプレイと上手いトラップからのシュートがありましたね。
両方とも枠を外してしまった。
枠に飛ばして欲しい。
でも、結構良かったと思います。
この試合の様に出来るか分かりませんけど、岸田より良かったです。
スピードは、やっぱり大きな武器ですね。
これで、成長して得点を奪える様になれば良い選手になると思います。
まだ、19歳ですからね。
これからが、楽しみです。

●千明と仙石に関して

この試合では、なかなか前を向いてプレイする事ができなかった。
嵌っていた感じです。
最近良いプレイをしていただけに残念ですね。
相手が、4-1-4-1の時には、どうしてもそういった状況に陥り易いですね。
この辺り前線の選手のポジショニングとかも関係してきますし、現状の岡山レベルだと厳しかったかもしれないですね。
高いレベルなると、それでもパスを通してきますからね。
岡山には、無理でしょうけど、バルサとかその辺り凄いですよね。
この二人の素質を考えるとそれでも的確で正確なパスを通してチャンスを広げて欲しいですね。

●審判に関して

ここ最近は、審判のジャッジに助けられている部分が強いですね。
こういった事もあるという事です。
その中で、今の順位に居る訳で、それも実力なんです。
中には、完全に誤審という審判も居ますけど、基本的には小さい範囲です。
ナビスコとかで、青木の退場にしては少し可哀そうですけど、ジャッジは絶対なんです。
その中で、どれだけ戦えるかですね。
マリーシアなプレイで、審判も欺くのも立派なプレイなら、フェアプレイも立派なプレイです。
審判にどれだけ適応できるかというのもあります。
審判に合わせてプレイするのも一つの手です。
今の岡山で、それができるのが何人いるか。
若い選手が多いですからそういったプレイをする選手は、少ないですよね。
出来れば、マリーシアなプレイはして欲しくないですけど。
今季は、カードが多いのは、そういったマリーシアなプレイをしようせずに普通にファールをしているのも一つの理由だと思います。
それと、不味い状況を作られファールで止めようというのが多い。
状況にもよりますけど、ファールをすればセットプレイでピンチになりますし、そういったのを減らして欲しいですね。
特に岡山は、セットプレイに弱いですから。
残りの試合そういったファールを減らして欲しいですね。
そうやってそういった失点を減らして欲しい。
勿論、必要なファールはありますから無駄なファールを減らして欲しいという意味です。
全体でしっかり守って、そういった状況も減らして欲しいですね。

●評点

GK真子:5,5
フィードも安定していた。
ハイボールの飛び出しの判断を誤ったシーンもあったが、基本的には安定していた。

CB植田:7,0
この試合のMOM。
空中戦では強さを見せた。
クリアをそのままヘディングでゴールを決めた。
一回ボールキープで誤りボールを奪われたが、イエローで止めた。
それでもゴールのインパクトが強い。

CBストヤノフ:5,5
トラップミスして相手に奪われるシーンがあった。
時折良いパスを通した。

CB後藤:6,0
フィードにチャレンジするも何度かカットされるシーンがあった。
積極的に攻撃参加を見せる等、この試合でも攻守で存在感を示した。

DH千明:5,5
何本が良いパスがあった。
ただ、ボールを失う回数が多かった。
この日は最近の試合と比べるとパックパスと横パスが多かった。
それでも、良い読みからのインターセプト等が目立った。

DH仙石:5,5
狙いのあるパスを何度か狙った。
正確なパスで攻撃のリズムを作った。

WB田所:5,5
トラップミスからカウンターを受けた。
一度キムへ精度の高いクロスを通した。
そうしたボールを増やしていきたい。

WB沢口:5,5
守備では安定感があった。
中に切り込んでいく等持ち味を発揮した。

OH妹尾:5,0
この試合では見せ場を作れなかった。
守備は頑張っていたが、低い位置まで下がって来る等、求められる動きができなかった。

OHキム:5,5
高い位置で、ボールキープで、攻撃を仕掛けた。

FW久木田:5,5
なかなかボールが収まらなかった。
シュートまでいったシーンは、流石だった。

途中交代

石原:6,5
カウンターで再三チャンスを作った。
上手いトラップからのシュートと、裏へのスピードを活かしたシュートを打つも何れも枠に飛ばなかった。
その辺りが課題。

山崎:5,0
目立った活躍をできず。

岸田:評価不可

影山監督:5,5
スタメンとベンチには関しては、現状ベストだと思う。
桒田とチアゴをどのタイミングベンチあるいは、スタメンで起用するのか気になる。
交代策も妥当なところ。

主審(野田)副審(森本・川崎):4,5
千明の岡山のペナルティエリアでのハンドつまりPKを見逃した。
それ以外の大きな誤審は無かった様に思う。
PKの判定は、勝負を左右するものだったので、低評価とした。

●選手コメント

★カイオ選手(横浜FC)コメント

「チャンスはあったんですが、自分が決めきれなくて、そこは自分の責任だと思います。前半はすごく良くて、後半も立ち上がりは良かったんですが、ゴールをされてからおかしくなったと思います。チームとしてゴールチャンスが少ない部分があるので、チャンスを増やして残り5試合を勝てるようにしたい」

★感想

動きは良かったと思います。
後は決めるだけという感じでした。
あれを決められていると展開は違ったと思います。

★井手口正昭選手(横浜FC)コメント

「キックオフの前に、カズさん(三浦知良)から『ミスしてもいいからリラックスして』と言われた。立ち上がりからボールに多く触ることができて、落ち着いてプレーすることができた。相手のチャンスはそんなになかったし、0で行ける自信もあった。監督からもしかしたら足がつるかもと言われていたが、90分できたことは良かったと思う」

★感想

井手口結構良かったと思います。
でも、カズみたいなベテランの存在は大きい。

★高地系治選手(横浜FC)コメント

「先にうちにチャンスがあったし、それを決めないといけない。これまで、関には何回も助けてもらったし、誰一人責めていないと思う。90分戦ってきて、良くなっている部分はあって、手応えはあるので、あとはそれをどう勝ちに結び付けられるのか。しっかり続けていくことが必要だ」

★感想

確かにピンチで決められていれば、結果は違ったかもしれない。
自力で勝ったと言うよりは、運が良かった。

☆植田龍仁朗選手(岡山)コメント

「あのゴールの狙いはクリアです。とにかく高く遠くにクリアしようとしたら、入っちゃいました。ポジションに戻ろうとバックステップを踏みながらキョロキョロしていたので、入ってから気がつきました。やったとは思いましたし、それで勝ったので良かったと思います。後半になって持ち直したところで、ああいうふうになってチームの勝ちにつながって良かったと思います。今後、同じようなものはムリです」

☆感想

確かに同じ様なゴールは、無理でしょうね。
だからこそギネス申請して欲しい。

●影山雅永監督(岡山)コメント

☆コメント1

「お疲れ様でした。5連戦の最後ということで、両チームの選手たちにはフィジカル的にもきついゲームだったと思いますが、このゲームを取って連戦を締めくくり、来週また岡山で戦おうということで、選手たちも勝つために全力を尽くしてくれたと思います。
ゲームの内容的には、前半は横浜FCのボールの動かし方が我々のシステムの嫌なところというか、そういう動かし方をしたので少し手こずってしまったところはありましたが、後半になって修正できたかなと思います。ああいう形のゴールは想定外でしたが、こういうピッチで滑りやすくなってくると、ああいうプレーとかちょっとしたミスとかでゲームを分けることはよくあること。幸運も手伝ってくれましたが、それは我々の選手のがんばりが幸運を呼び寄せたのかなと思います。それと、5連戦もそうですし、リーグ戦ずっとそうですが、たくさんのサポーターが岡山から来てくれまして、今まで勝った時も負けた時も温かく我々を応援してくれました。この5連戦も真ん中の3試合はホームのゲームだったんですが、その3連戦も含め、温かい応援をいただいていますので、この5連戦を勝利で締めくくって、ラスト5試合、来週はホームで戦えるというのは我々にとって本当にうれしいことです。またサポーターと戦って、みんなと喜べるような締めくくりをしたいと思います」

☆感想1

確かに横浜FCには、嫌なところを突かれましたね。
内容的には、横浜FCに押されていた感じがします。

☆コメント2

Q:前半の中盤から守備を修正できたと思いますが、どのあたりがうまくいったのでしょうか。
「並び的に向こうがボールを持てば我々が苦しみ、我々がボールを持てば向こうが苦しむ。これは並び上あるんですが、5バックにわざとさせておいて、間を使うというのを、我々とやる時にやってくるチームは多い。その対応のところで、全体のずらし方、サイドチェンジをさせないというところが、前半の終盤からなんとなく修正というか、慣れてくることができたと思います」

☆感想2

選手の適応力なんですね。
監督の指示では、そういった状況を打破できないという事かもしれないですね。

☆コメント3

Q:前をコンパクトにして対応することができた部分はありますか。
「前から行ってどんどん自由を奪いたいつもりはあるんですが、ああいうふうにされた時には、追って追ってというのが自分たちの首を締める部分があります。そこは自分たちでどこから行くのかというところも含めて修正したのではないかと思います」

☆感想3

「修正のではないかと思います」?修正したのではなく、ここも選手がしたの?
自立しているという意味では良いと思いますけど、監督としてはどうか。

☆コメント4

Q:植田選手のゴールはびっくりするゴールかと思いますが、感想は?
「後半は、全体をスライドさせてボールを入れさせない、入ってくる相手のラフなボールをシャットアウトするということを身体で示してくれていましたので、あのシーンも入ってきた長いボールを相手に触らせないと。ピッチも濡れてきていましたので、つなぐことよりも大きくということで飛ばしたことがゴールにつながったわけです。狙ったゴールではないですが、選手たちのボールへの執着心が呼び込んだゴールだと思います。あまり見ないゴールで、あのゴールが決勝点になり、本人もびっくりだと思いますが、1点は1点。すばらしいゴールだと思います」

☆感想4

確かに素晴らしいゴールですね。

☆コメント5

Q:5連戦、2勝2分1敗ということで、ある程度手応えを得たと思うのですが、感想と今後の意気込みをお願いします。
「ホームの3連戦を3連勝しようということを合言葉にやっていたんですが、それが叶えられませんでした(1勝2分)。そんなに簡単ではないけれど、もっとやらなければいけないし、やれるんではないかということで、この5連戦の最後、今日の試合に賭けるものは大きかった。この勝点3は大きいですし、これで前の2つの引き分けで粘って来たものが報われたというか、方向性は間違っていないということを選手たちも認識できました。あとの5試合もっと勝点を取って順位を上げられるように、また1週間努力したいと思います」

☆感想5

方向性を間違っていなかったといいますけど、下位相手の試合が多かったですよね。
少なくとも上位とかに大敗する事も多かったですよね。

☆コメント6

Q:前半30分くらいから明確に前からボールを取りに行くようになったのですが、それは指示でしょうか。
「この並びで起こることは、これまでの経験もあって大体想定できるものです。3バックの弱みを突いてくるわけですけど、我々はその弱みを消したいわけです。その部分の対応が後手後手になった部分があったので、そこを強気にやろうと私もちょっと言いましたが、選手たちが自分でやったところが大きいです」

☆感想6

やっぱり選手は、自立してるのですね。
監督の日ごろの指導や、3バックでの蓄積の部分があるかもしれないですね。

●岸野靖之監督(横浜FC)コメント

★コメント1

「前半あれだけ決定的なチャンスがあって、入らなくて、それからとんでもないことが起きて点を取られて、サッカーはいろんなことが起きると思いました。あんな決定的チャンスを外す、相手にゴールをプレゼントしてしまうということはあったんですが、そういう選手を使った僕の責任だし、誰も外そうと思っていないわけだし、プレゼントをするということもしようと思ってやっているわけではないし、選手を信じたい。本当に結果が出ていないくて、見に来てくれた人、ゴール裏のサポーター、テレビの前で応援してくれた人、イライラしている人はたくさんいると思うし、本当に勝っていないので、早く勝ちを持ってきたい。ゲーム自体何も問題ない、いつ点が入って試合を決めるかという試合だったと思うんですが、戦術・戦略は問題ない。でも勝負の世界なので点を取って勝たないといけないし、点を取らさないようにしないといけない。一生懸命やっている選手を信じたい。以上」

★感想1

確かに横浜FCのサッカーは、悪くないと思います。
今季は、この結果でも来季のやり方次第では、浮上のきっかけがあると思います。

★コメント2

Q:監督は戦術・戦略は問題ないということですが、負けたからどうこうではなく、これからもこの戦い方を続けて行くということでしょうか。
「もちろん、後半の途中で多少セカンドボールが取れなくなったのはあったので、そういうところは、もう一回ゲームを見てもっと良くしたい。でも明らかに力の差は歴然としていたわけですから、それで自信をなくすとか、変なふうにばたばたすることはないと思う。ただ、勝っていないという事実はきちんと持っておかないと。戦い方を、もっと点を取れるように、チャンスを作れるようにすることはやっていかないといけないと思う。だが、基本的に危ない場面は0だし、相手も負けるのを怖がってという戦い方だった。前半に1点取っていれば3-0、4-0の試合だったと思うので、しっかり決める、チャンスの数を増やす、そういうことはやっていきたい。あとは、新人の森本もすごく良くなってきているし、久々の先発の井手口も久しぶりの中でファイトしていた。勝っていないので、やらないといけない部分はあると思いますが」

★感想2

確かに3-0、4-0になる可能性はあったと思います。
そう考えるとこの試合で、勝てのはラッキーでしたね。

岡山から世界へ
To Be Continued

by杉野雅昭

まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。