Jユースサハラカップ・東京ダービー

  • アオ
    2006年11月03日 18:46 visibility119

ユースとはいえ、トップチームでは今年実現しなかった東京ダービーの公式戦。

ヴェルディグラウンドには両チームのサポーターが集まり、けっこうな盛況でした。

前半から、7番の大竹選手を中心とした中盤の運動量でヴェルディを圧倒するFC東京。

ヴェルディは前半立ち上がりすぐに敵陣右サイドでファウルを受けたが、ゴールを狙ったフリーキックはバーを直撃。攻撃の形をなかなか作れず、両チームともシュートもほとんど打てないまま。

しかし20分過ぎにヴェルディのセンターバックの吉田選手が競り合いの中で足首を痛め、交代で金沢選手に交代した直後のFC東京のフリーキックで、ゴール前に入ったボールとは離れたところでFC東京の選手が倒れ、これがPKの判定。FC東京ユース10番でキャプテンマークをつけた中野選手が落ち着いて真ん中に蹴りこみ、ヴェルディGK中根を破る先制点を挙げた。

その後は膠着状態となったが、前半ロスタイムに2枚の警告を取られて終了。

 

そしてヴェルディユースは後半立ち上がり早々、やや危険なタックルをした村杉が2枚目のイエローで退場してしまい、さらに苦境に立たされる。その後53分に左サイドからヴェルディゴール前に上がったセンタリングがクリアしたところをFC東京11番の井沢の右足が一閃。豪快なミドルは中根の手をかすめてゴール右上隅に突き刺さった。

 

しかしヴェルディも反撃。後半から、前半には少なかったサイドを使った攻撃や、征矢のキープ力とテクニックを生かした攻撃で徐々にリズムを取り戻す。58分にはペナルティエリア直前でヒールを使って前にボールをトラップした征矢が倒されFK。直接ゴールを狙ったシュートはFC東京キーパー廣永のスーパーセーブに防がれる。ちょうどアトランタ五輪の日本ブラジル戦のベベットのFKを川口が防いだのと同じようなシーンであった。

その直後にもヴェルディは右サイドを突破してゴール前に低いグラウンダーのパスが入るが、惜しくも誰にも合わず、得点を奪えない。

 

ここでゴールを奪えなかったことで、数的不利なヴェルディは完全にリズムを失い、FC東京の7番大竹を中心にした早く鋭い攻撃を立て続けに受けることになる。そしてついに山村に3失点目となるゴールを決められ、力尽きてしまった。

 

全体の感想としては、ヴェルディは個人技に自信を持っている選手は多いのだが、いかんせんダイレクトプレーがほとんどなく、受けてから探すシーンが多かった。特にサイドバックが攻撃の基点になるシーンが少なく、単調な攻撃に終始した。FC東京の早いプレッシャーを交わすためには、もっと早いボール回しや、スペースを作る戦術的な動きが必要だろう。後半にFC東京が疲れと余裕から少し中盤にもスペースを与えていたが、数的不利でショートパスをつないでも前に出ることができなかった。征矢らの個人技に頼っている印象で、数的不利な状況を打開するための運動量が不足していた。そういう意味で、オサマの不在が痛すぎる。

 

ところでFC東京7番の大竹はまだ体格的には小さいが、今野のような運動量とテクニック、広い視野、早い判断を兼ね備えた非常にいい選手。攻撃でも守備でも嫌らしさを持っており、ヘディングで勝てない相手を潰して警告を受けたシーンもあった。シュートが少ないこと、ゴール前に出て行く積極性が少ないことさえ克服できれば、もっと高いレベルの試合でも充分通用する選手だと思う。まだ2年生らしいので体格的にもまだ伸びるだろうし、FC東京サポからしてみると楽しみな存在だろう。 

 

大会概要はこちら。

http://www.j-league.or.jp/shcup/

 

ヴェルディオフィシャルのレポートはこちら。

http://ameblo.jp/verdy-y/

 

FC東京オフィシャルのレポートはこちら。

http://www.fctokyo.co.jp/home/index.phtml?cont=youth/u_result&stats=u18&year=2006

 

 

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