☆3月12日 きょうの皇子山ロマン探訪

昨秋の高校野球近畿大会は皇子山球場で開催された。
皇子山の地名は、壬申の乱(672年)で大海人皇子に敗れ、近くで自害した大友皇子に由来する。
また、戦後は米駐留軍の住宅やグランドとなっていたところを粘り強い返還運動の結果、1962(昭和37)年に返還され公園や運動場として整備された。
皇子山には、いにしえの皇子の名前に太平洋戦争の苦渋の歴史も重なっている。

皇子山球場の最寄り駅のひとつ、JR大津京駅前の小さな公園には、額田王と大海人皇子による有名な万葉集の相聞歌が刻まれた歌碑が建っている。万葉ロマン蒲生野探訪でも紹介した歌である。


額田王
『茜さす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖ふる』

大海人皇子
『紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻故に われ恋ひめやも』






以上です。