☆9月25日 きょうの土木遺産ぶら探訪

 

 


湖南市の甲西駅の南東2.5㎞の東海道と大沙川が交差する位置に大沙川隧道がある。甲西といえば、甲子園でミラクルを起こした甲西高校を思い出す。

この周辺の南側には、甲賀市信楽町へと続く山々が迫っている。今では緑に覆われているが、明治時代末頃には樹木がほとんどなく、そのため、山々を水源として流れ出る大沙川、由良谷川、家棟川は砂を運び、天井川となっていた。これら3つの川は、西から東へ約2.5㎞の間に平行して北流し、それらが全て天井川となって旧東海道を横切り、街道を行き交う人々の障害となっていた。このため、明治時代に入り、石造りの道路隧道をそれぞれの天井川の下に設け、道路を整備することになった。
大沙川隧道は明治17年4月に造られ、建設当初の位置で現存する現役の石造道路隧道としては日本最古である。

我々土木学会は、切石造のきれいなアーチ断面を持ったトンネルを国指定重要文化財に相当する重要な土木遺産と評している。





以上です。

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