☆10月16日 きょうの実りの秋ぶら探訪
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鶴丸 深志’
2016年10月16日 21:54 visibility493
稲はもともと日本には自生していない熱帯性植物です。
稲作の起源は、今からおよそ1万年~7,000年前、中国・インド・ミャンマーが接している山岳地帯と考えられています。
この頃は陸稲が中心で、アワ、ヒエ、キビなど他のイネ科の作物と一緒に作られていたようです。その後、陸稲は東南アジアや中国各地に広がり、一部は日本へ伝わったと見られています。
水稲のジャポニカ種の祖先となるアジアイネの原産地は、中国の長江流域とする説が有力です。
長江下流の浙江省寧波の河姆渡遺跡からは約7,000年前の水田跡や灌漑設備が発見されており、水田での稲作は長江下流で始まったと考えられています。
では、長江流域から日本にはどのようなルートで伝わったのでしょうか?
日本に稲と栽培方法が伝わったのは今から3,000年ほど前の縄文時代の終わり頃で、伝わったルートには諸説あります。
長江流域から北上し山東半島付近から朝鮮半島の南部を通って九州北部へ伝わったとする説、長江下流域から直接北九州に伝来したとする説、中国南部から沖縄・西南諸島を経て黒潮に乗って南九州に伝わったとする説などがあります。
近年の遺伝子考古学によると、長江下流域からの直接伝来ルートが時間的には早かったことが分かってきました。
また、江南からの黒潮ルートは縄文時代の熱帯ジャポニカの伝来ルートとして有力視されています。
どのルートを通って日本にやってきたかははっきりとしないことも多いのですが、稲作が大陸部から海を渡り日本にもたらされたことは間違いありません。
現在も研究や発掘は続いており、今後新しい発見によって、米伝来の歴史が書き換えられるかもしれません。
季節は夏から実りの秋を迎え、各地で稲刈りも一段落しました。
「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」
人格の高い人ほど相手に対して態度が謙虚である、また、自分に自信があれば虚勢を張る必要もない。
稲穂を見るたびにそう思う。
実った稲穂のような人になりたいものだ。
以上です。
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