☆千葉県勢初の予選参加校 春季大会観戦記~銚子商業~
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鶴丸 深志’
2019年04月29日 20:09 visibility1905
「幾千年の昔より 海と陸との戦いの 激しきさまを続けつつ 犬吠岬は見よ立てり」
マニアの方はもうお分かりでしょうが、これは銚子商業の校歌である。軍歌調で20秒ほどの短い校歌である。作詞は相馬御風、作曲は東儀鉄笛、早稲田大学の校歌もこの二人によって作られた。
太平洋の荒波が打ち寄せる犬吠埼灯台の下の砂岩は、1億2000万年前の白亜紀に堆積した地層(浅海堆積物)で、当時、この辺りが浅い海だった証拠が見つかっている。また、関東平野がまだ海面下だった20万年前ころ、銚子は海にぽっかりと浮かぶ小さな島だったとする説が、我々、地質学者の中では通説になっている。人類が誕生する遥か昔から、銚子では海と陸がぶつかり合う光景が続いてきたのだ。
銚子商業の校歌は、短い歌詞の中に、自然の力と郷土への誇りと凛々しく生きることを歌い込んだ名曲だ。
元号が令和に変わる前に、この銚子商業の校歌を聞こうと思い、春季高校野球千葉大会が行われている柏の葉公園球場に向け愛車のレクサスCT200hを走らせた。
銚子商業の観戦は何年ぶりだろうか?
目的の校歌は、先ず2回の攻撃が始まる前に流れた。そして、試合の方は市立千葉に 10 - 4 で勝利し、試合終了後にも聞くことができた。
何度聞いても素晴らしい校歌だ!
ちなみに、入場料は600円ですた。
1900年(明治33年)、銚子の街に銚子商業の前身となる千葉県銚子中学校が開校した。その年の9月、当時の大石誠一教諭が野球用具を東京から取り寄せ生徒に野球の手ほどきを教えたのが銚子の高校野球の始まりであった。
銚子商業野球部は、千葉県内では佐倉高校、県千葉高校、成田高校に次ぐ歴史を有する。
夏の全国大会予選には、1918年(大正7年)第4回大会予選(関東大会)に県勢として初めて千葉師範とともに参加し、千葉県高校野球史に歴史の一頁を刻んだ。結果は、初戦で茨城商(水戸商)に 3 - 19、敗者復活戦も千葉師範に 0 - 10 と大敗を喫し、厳しい船出であった。
夏の予選初勝利は、1922年(大正11年)第8回大会予選(関東大会)で、成東中(成東高校)に 13 - 2 で勝利した。
その後、夏の予選で積み上げた勝利数は244勝(90敗1分)で、これは成田高校の255勝(91敗1分)に次ぐ成績だ。
甲子園春夏通算勝利数は39勝(19敗)で、これは県内最多である。また、優勝は夏1回、準優勝は春夏各1回を誇る。
伝統ある銚子商業の校歌が甲子園に流れる日はいつになるのだろか?
以上です。
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