☆埼玉県最古の高校ラグビー部 新人大会順位戦観戦記~県立浦和高校~
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鶴丸 深志’
2020年02月08日 19:45 visibility2050
100回目の冬が来る前に、できるだけ多く各都道府県最古の高校ラグビー部の試合を観ておきたいと思い、埼玉県新人大会順位戦が行われる熊谷ラグビー場Bグランドに向け、愛車のレクサスCT200hを走らせた。
観戦したかったのは3位順位戦に登場する県立浦和高校、勿論、初めての観戦だ。
県立浦和のジャージは濃紺、左胸には白字で縦に「浦和」と書かれていた。県立浦和の濃紺のジャージにはこんな話が残っている。物不足の戦後、選手たちが持ち寄った生地を濃紺に染めてジャージを仕上げていた。以来、「濃紺」が県立浦和ラグビー部のチームカラーになったようだ。
濃紺のジャージは、今年度の花園で躍進した。
1回戦は前大会ベスト16の玉島と対戦。一進一退の中、最後は得意のモールでトライを決め 5 - 0 でノーサイド、悲願の花園初勝利を挙げた。
2回戦はトンガからの留学生2人を擁する青森山田と対戦。前半を14 - 14 で折り返し、後半は5点差まで詰め寄られたが、粘り強い防御で 33 - 28 と逃げ切りベスト16に進出した。
3回戦は東の横綱・桐蔭学園と対戦。やはり、Aシードの壁は高く、5 - 78 と完敗であった。
今年度の花園でベスト16に進出した公立高校は、県立浦和の他には御所実業と佐賀工業。私学優勢の中、県立浦和の成績は立派である。
3位順位戦の相手は、花園準優勝経験を持つ正智深谷となった。奇しくも、昨秋の埼玉県予選準決勝と同じカードである。
前回の対戦は 31 - 12 で県立浦和が勝利したが、今回は接戦の末、正智深谷がリベンジを果たした。
この試合は最後の最後まで目が離せなかった。後半残り数分のところで県立浦和は得意のモールでトライ、コンバージョンも決め 35 - 33 と正智深谷に詰め寄る。
さらに県立浦和はノータイムから正智深谷のゴール付近でモールとラックで10分近く攻め続けた。しかし、県立浦和が痛恨のペナルティ、正智深谷がタッチに蹴り出しノーサイドとなった。
県立浦和高校は1895年(明治28年)に創立された男子校で、偏差値74の進学校である。ラグビーが校技という。
ラグビー部は1946年(昭和21年)に創部され、埼玉県最古の歴史を誇る。
野球部も1896年(明治29年)創部の歴史を誇り、埼玉県勢として春夏通じで甲子園初勝利を挙げ、埼玉県高校野球史に輝かし一頁を刻んだ。
今日の試合を観て、県立浦和のファンになった。これからは、公立校は長崎北陽台と県立浦和を応援する事に決めた。
「ピッ! ノックオン、スクラム、浦和ボール」
(黒のジャージは熊谷高校。ラグビー部は浦和商、本庄と並び埼玉県内二番目の歴史を有する。)
本日、熊谷ラグビー場Bグランドで行われた結果は以下の通りとなった。
【決勝】
川越東 36 - 19 昌平
川越東は初優勝
全国選抜高校ラグビー大会出場権(開催県枠)獲得
【3位順位戦】
正智深谷 35 - 33 浦和
【5位順位戦】
深谷 57 - 7 熊谷
【7位順位戦】
城西川越 26 - 19 川越
今回は浦和、熊谷、川越の、所謂、旧制中学(一中、二中、三中)を観戦することができた。
埼玉のラグビー勢力図が変わりつつある。
(マニア向け高校野球ネタ)
記念すべき第1回選抜大会のプレートに、夏の予選皆勤校の米子東の校名が刻まれていた。
以上です。
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