☆観戦を予定していた定期戦~下妻一高・水海道一高 定期戦~
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鶴丸 深志’
2020年05月03日 18:00 visibility3008
(秋季茨城大会県西地区予選より)
今年のゴールデンウィークに観戦を予定していた定期戦がある。それは、共に茨城県内有数の伝統校かつ進学校である下妻一高と水海道一高の定期戦である。しかしながら、今年は未曾有の国難のため中止となった。
この両校の間では戦後間もない1947年(昭和22年)に、スポーツによる教育の復興を目的として野球など運動部の定期戦が始まり、その伝統が70年以上も続いている。ここ数年は毎年ゴールデンウィーク中に開催されており、定期戦当日は関東鉄道常総線の臨時列車を利用し、全校生徒が選手あるいは応援要員として1年おきに交互に相手校に乗り込み決戦を挑む。競技前には、両校応援団挨拶(通称にらみあい)、行進(通称おいらん道中)が披露される。約1,700名の生徒が参加するという全国でも珍しい大規模な学校間交流行事となっている。両校の対戦は「常総野の早慶戦」と称される。
アタシはこの伝統ある定期戦を観戦するにあたり、失礼があってはいけないと思い、昨年末からインターネットのヤホーで両校の歴史、野球部の歴史を調べ当日に備えておりますた。
下妻一高は1897年(明治30年)に茨城県尋常中学校(現・水戸一高)下妻分校として創立され、茨城県内の旧制中学では水戸一高に次いで土浦一高と並ぶ歴史を有する。
野球部は1902年(明治35年)に創部され、県内では水戸一、土浦一、太田一、水海道一、水戸農に次いで、竜ヶ崎一と並ぶ歴史を有する。しかしながら、春夏通じて甲子園出場はない。
夏の全国大会予選には、竜ヶ崎中(竜ヶ崎一)、土浦中(土浦一)、茨城商(水戸商)に次いで、1918年(大正7年)の第4回大会予選(関東大会)に初参加した。
結果は、初戦の真岡中(真岡)に 7 - 5 で勝利し、予選初勝利を挙げた。続く準決勝は、竜ヶ崎中に 1 - 7 で敗退となった。
夏の予選通算成績は127勝95敗、準優勝2回である。
ユニフォームはアイボリーホワイト、胸に「S」の花文字マークである。
一方、水海道一高は1900年(明治33年)に茨城県下妻中学校(現・下妻一高)水海道分校として創立された歴史を有する。
野球部も同年に創部され、県内では水戸一、土浦一に次いで、太田一、水戸農と並ぶ歴史を誇る。しかしながら、春夏通じて甲子園出場はない。
夏の全国大会予選には、竜ヶ崎中(竜ヶ崎一)、土浦中(土浦一)、茨城商(水戸商)、下妻中(下妻一)、茨城中(茨城)、太田中(太田一)に次いで、石岡中(石岡一)、水戸中(水戸一)とともに、1925年(大正14年)の第11回大会予選(関東大会)に初参加した。
結果は、初戦の高崎商に 4 - 1 で勝利し、予選初勝利を挙げた。続く2回戦は、下野中(作新学院)に 5 - 15 で敗退となった。
夏の予選通算成績は75勝89敗、準優勝1回である。
ユニフォームは白地で、胸に「M」の花文字マークである。
来年こそは、この伝統ある定期戦を観戦したいと強く思った。
以上です。
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