☆センバツ21世紀枠出場校 放浪記 ~石橋高校~

栃木県南部に位置する人口約6万人の下野(しもつけ)市は、北関東特有の内陸性気候で自然災害の比較的少ない地域である。年間の平均気温は14℃と温かく、夏の高温多湿と冬の低温乾燥は下野市のみならず関東でよくみられる気象傾向である。積雪はあまりない反面、北関東に多いとされている雷がよく観測される。
農業が盛んで、ほうれん草、たまねぎ、きゅうり、トマトなどの野菜や、栃木の名産いちごの生産も多く営まれている。中でも、かんぴょうは下野市の特産品で、生産量は日本一を誇っている(※かんぴょうの生産量は栃木県が国内生産シェア98%、その内53%が下野市で作られている)。栃木県のかんぴょう生産の始まりは、今から300年以上前の1712年、近江国水口藩から下野国壬生藩に国替えとなった鳥居忠英公が、かんぴょうの種を水口藩から取り寄せ、領内で栽培を奨励したのがきっかけと言われている。かんぴょうは、ウリ科の野菜ユウガオの実をひも状に剥いて、乾燥させた食品であることはあまり知られていない。
交通機関については、市中心部をJR東北本線(宇都宮線)が南北に走っており、南から「小金井駅」「自治医大駅」「石橋駅」の3駅が存在する。
南から3つ目の石橋駅の改札を出て、西口から10分少々歩くと、栃木県立石橋高校が見えて来る。

 

 

 

 

この石橋高校が、今春の第95回選抜高校野球大会の21世紀枠として、春夏通じて初めて甲子園に出場する。石橋高校は文武両道の進学校で、グラウンドも4つの部で共有する中、1日およそ2時間の短時間の効率的な練習で力をつけたことなどが評価された。石橋高校が21世紀枠の全国最終候補校9校に残ったのは今回が3回目で、「3度目の正直」で悲願の初出場となった。
石橋高校は1924年(大正13年)に栃木県立石橋中学校として創設され、野球部は1935年(昭和10年)に正式創部となった。1994年(平成6年)の全国高校クイズ選手権では優勝を成し遂げている。
夏の全国大会予選には、栃木県勢としては真岡、 宇都宮 、足利工、宇都宮白楊、大田原、宇都宮商、栃木、作新学院、佐野、文星芸大付、栃木師範、鹿沼商工 、栃木商 、烏山に次いで、宇都宮工とともに1929年(昭和4年)の第15回大会予選(北関東大会)に初参加した。結果は、高崎商に 0 - 10 で敗退となった。
夏の全国大会予選初勝利は、1930年(昭和5年)の第16回大会予選(北関東大会)で、不動岡中(不動岡)に 16 - 6 で勝利した。
夏の全国大会予選通算成績は66勝80敗である。

 

下野市唯一の高校である石橋高校の甲子園での活躍に期待したい。

 

 

最後にクイズを1つ。

かんぴょうの生産量日本一は栃木県ですが、2位は何県でしょう?

 

 

 

 

 

以上です。

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