凄すぎた井上尚弥

  • spa
    2023年08月01日 07:02 visibility1024

いやいやいやいや、強いわ、ホントに。

 

 

こないだ井上の試合がありましたよね。

そりゃ井上が勝つかなとは思っていたけど、フルトンも一流のチャンピオンですよ。

これまでの井上の相手で一番強かったのはドネアだけど、もしドネアとフルトンがやったとしたら、今なら余裕でフルトンが勝ちますよ。ボクシングに三段論法は通用しないんですけど、例えばの話でね。

フルトンと井上を比較したら、これが階級を上げての初戦になる井上と、ずっとこの階級で戦っているフルトンではやはりフルトンの方が大きい。まぁ、ただ大きいだけならそれほど気にしなくてもいいんですけど、それに加えてフルトンは速いし、テクニックあるし、頭もいい。それにメンタルも弱くなさそうだし、パワーは井上が上でもそれ以外の要素は僕は五分五分だと思っていました。

ボクシングで、このスーパーバンタム級やフェザー級あたりからはちょいちょい優秀なアメリカ人ボクサーが出てきます。それより下の階級にももちろんいるけど、黒人特有のスピードやしなやかさを兼ね備えたアメリカ人選手というのは軽量級には実は少ない。なのでバンタム級より下の階級だとやはりアジア圏内の選手が中心になるんですけど、このスーパーバンタム級チャンピオンのフルトンは優秀なチャンピオンの一人としてアメリカ国内でも世界的にも評価も高い選手でした。

 

 

今回、試合数日前のルールミーティングで井上のバンテージの巻き方にフルトン陣営がクレームを入れてきたりとの一悶着もありました。これは減量中で腹が減ってる井上をピリピリさせる狙いもあったと思うんですけど、びびってるんじゃないですか?と笑いながら応えた井上の様子を見てフルトン陣営のやったことは逆効果だったなと僕は思っちゃいました。

あくまでも僕が見た感じですけど、井上って実は結構短気だと思うんですよ。以前も計量に一時間遅れてきた相手が何の謝罪もなかったことに腹を立てたこととか、トレーナーも務める自分のお父さんが相手陣営のセコンドに小突かれたこととかを試合にぶつてやると宣言したり←まぁ、これは誰でも怒るけど

今回もフルトンとのフェースオフ(メンチ切り)撮影時にフルトンの上から目線的な睨みに上等だよといきり立って、関係者が間に入って制止しないといつまでも睨み合ってる雰囲気になってました。たぶんそういう気持ちを隠さないで試合にぶつけられるタイプの選手で、このバンテージ問題もそれに加担しちゃうだけの行為になってしまってるなと。

 

 

試合が始まると、体格差があるはずの2人の目線がそれほど変わらない。これはフルトンがいつもよりスタンスを広く取ってて、その分重心が低くなっていることに気づいた。それを見て最初は、フルトンはあまりフットワークを使わないで打ち合うボクシングをやるのかなと思ったが、そうではなくてこれはたぶん井上の鋭い踏み込みを止める為に、前足をいつもより一歩前に出して踏み込みを邪魔したいのと、あとは自分の懐の深さを作ろうとしてるんだなと思った。

 

 

たぶんですよ(笑)

 

 

事実、2人は同じ右構えなので、互いの前足がぶつかるケースが度々ありましたけど、これはフルトンの狙いの一つでもあったと思います。いざとなれば井上の足を踏んで踏み込みを止めてしまえくらいのことは作戦の内にあったのでは?

 

 

たぶんですけど(笑)

 

 

序盤は井上のジャブや左ボディーストレートなどは単発で貰ってましたが、踏み込みを妨げていたおかげで井上の強打をある程度封印させながら何とかフルトンが井上を捌けていたように見えました。これまで井上相手にこれを出来た選手はいなかったし、井上優勢で試合は進みながらも、さすがにフルトンだなと感心していた部分もありました。

 

 

しかしまぁ、この日の井上は減量苦から解放されてスピードもパワーも全開、まさに絶好調だった。フルトンもスピードを武器にしてる選手で、たぶん井上が入ってくるところに高速左フックを狙ってたと思うんですよ。序盤より井上のスピードにも慣れてきて、中盤に願ったりのタイミングで井上が入って来たところにフルトンが左フック合わせにいったら、難なく井上がダッキングで避けましたね。

あぁ、ディフェンスも凄いのねって、きっとフルトンは思ったと思います(苦笑)

そうやって外堀から埋められてきてだんだんとフルトンが手詰まりになってきて、そして7ラウンドかな、フルトンがいよいよ勝負に出てきて好戦的なスタイルに変えてきた。きっとここまでポイントのほとんどを井上に取られているのは分かってただろうし、勝負を賭けるならもうこの辺から出ていかないと挽回出来ないとの判断だったと思います。これはある程度功を奏してフルトンのテンポアップに井上も応酬して、その中で何発かはフルトンのパンチもクリーンヒットし、後からジャッジの採点を見たらこのラウンドはフルトンがポイントを取っていました。

 

 

そして8ラウンド。勝負が決まる。

 

 

初めていい形で終えた7ラウンドの感触がフルトンの集中力を少し失わせていたのかも。

それまでよりフルトンがやや攻撃比重になっていたところに、この試合、再三アタックしていた井上の左ボディーからの右ストレートが初めてフルトンの顎をまともにとらえた。すると大きくぐらついたフルトンに井上が追い打ちの左フックを浴びせ、フルトンが弾けるようにダウン。立ち上がったもののダメージありありで、井上にまとめ打ちされレフェリーが試合を止めました。

もしかしたら7ラウンドは井上が蒔いた餌だったのかも。用心深いフルトンでもついそれをパクッといっちゃったのかなと。そんな印象を受けましたね。

 

 

両選手が互いに実力を発揮した好試合でしたが、終わってみれはパワーだけでなく全ての要素で井上がフルトンの上を行っていた、井上の完勝だったなと思いました。

 

 

これでスーパーバンタム級のWBC・WBOを獲った井上の元に、WBA・IBFのタイトルを持ってるマーロン・タパレスが歩み寄り、年内にもこの4本のベルトを懸けての統一戦を行うことを観客にアピールしていましたね。

 

 

 

 

井上とすればスーパーバンタム級転向僅か2戦で4団体統一のチャンスですね。タパレスも強いですけどフルトンよりは・・・・って感じですし、実現したら井上が勝つと思います。

個人的にはその後、ドーピング疑惑や体重超過で山中慎介のキャリアの晩年を汚したルイス・ネリを挑戦者に選んでボコボコにして欲しいですね。

 

 

まぁ、何はともあれ井上は強かったっていう話です(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上です

 

 

 

 

 

 

 

 

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