東北の旅(その壱)
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タカパン
2013年08月29日 22:00 visibility195
8月14日から18日にかけて、福島県会津の祖母宅をまわり、岩手県と宮城県の被災地を見て参りました。
17、18日と被災地を回る旅には、今回、始めてBlueRuncerのメンバーにも声をかけました。
じゃらんなどの宿泊サイトに施設が掲載されるようになっていたからです。
ただ、予定が合わず、今回も一人旅となりました。
14日の朝に浅草駅を出発し、東京→埼玉→栃木を越え、電車に揺られること3時間半。
最寄り駅に、叔父が迎えに出てくれて、いつものように、車で田舎へ送り届けてくれます。
お家に着くと、先に車で来ていた弟夫婦と甥っ子が出迎えてくれました。
いつもと変わらぬ山々に囲まれたのどかな田園風景。
風のにおいに青臭さがあり、東京に比べるとカラッとした空気。
蝉やツバメの鳴き声が、響き渡っています。
腰が九の字に曲がってしまっている祖母も、笑顔で出迎えてくれました。
仏壇に手を合わせ、叔父が淹れてくれたお茶を飲み、横になって、うとうとしていると、、、
甥っ子・りっくんが、
『川に行こうよ!』
もうすぐ、四歳になるちびっこは、一年前のオドオドした感じを微塵も見せず、目を輝かせていました。
去年は、始めての田舎で、川に入ることを怖がっていたのに、、、
甥っ子と遊ぶ気満々の父は、すぐに着替えに行きます。
川へは、山道を下ること5、6分。
昔は、天然のヤマメなども見かけましたが、この頃は、稚魚が少しいるぐらいです。
家庭用排水や乱獲が原因ではないかと言っていました。
夏の川には、15時ぐらいになると、アブやメジロと呼ばれるハエとハチの中間のような虫が現れます。
刺される?咬まれる?と親指大ぐらいに腫れ上がります。
今回は、なぜか弟ばかり狙い撃ちにあっていました。
りっくんは、おたまじゃくしを見つけては、手で取ろうとしますが、なかなか上手くいきません。
子供用の浮き輪(落ちないようにストッパーが付いている)に乗り、弟が上流から流すと、楽しそうにはしゃいでいました。
一時間ほど遊び、家に戻ると、お墓参りの準備がされていました。
綺麗な花束にお菓子と真っ白い団子、線香と水の入ったやかん。
今度は、急な山道を登って15分ほど。
村の共同墓地のような場所へ向かいます。
先祖代々守るお墓に手を合わせ、この風習が無くならない、途絶えないことを願います。
戻って夕飯を取り、お茶を飲んで、一服してから、弟たちが持ってきた花火をやるために外に出ます。
時間は、20時を回っていました。
電灯はありますが、家がまばらのため、東京に比べると暗闇が多めです。
冷えた風に虫の音が混じり、満天の星空を眺めると、心が洗われるような気がします。
そんなことは、お構えなしのりっくん。
早くやろうと、手を引っ張られ、現実に連れ戻されます。
ろうそくに火を点けて、手持ち花火をかざします。
去年は、花火を渡されても怯えていたりっくんが、今年は、自ら火を点けに行きます。
弟を真似て振り回す姿に、目を細める年配者たち。
夏の風物詩を堪能し、一日目が終わります。
(つづく)
270600
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