もうひとつの甲子園〜東北学院、敢闘

  • 仲本
    2011年08月27日 23:06 visibility563








(満塁のピンチ。東北学院の内野は前進。)
ノーヒットノーランをやった富岡東の佐川投手とはどんな投手だろうか、と思って明石球場に行ってみたのだが、なんやかんやで家を出るのが遅れたせいで球場に到着したときにはヒットどころか2点を失っていた。

全国高校軟式野球大会の準々決勝。四国・徳島の富岡東と南東北・宮城の東北学院の組み合わせとなった。富岡東は広島・広陵、東北学院は敦賀気比にそれぞれユニホームが似ている。

佐川投手は小さめのテイクバックからサイドスローに近いフォームで投げ込むが、前半はいいところで東北学院にヒットが生まれて着実に加点。4−1とリードした。レベルが上がるとディフェンス優位な軟式野球で3点差、このまま東北学院が押し切るかと思われたのだが。
























(徳島なら比較的近いということか、富岡東はブラスバンドも来ていた)
7回裏、富岡東は先頭打者の打球が前進するレフトのわずか先に落ちるヒットとなる。続く送りバントが三塁線に転がり内野安打。次打者も同じようなバントヒットとなってノーアウト満塁と願ってもないチャンス。
迎えるは投手で3番を打つ佐川。流し打った打球はライナーでショートの頭を越えた。1点を返し、なおも満塁。
4番の市川が引っ張った打球はやや前に来ていたレフトの頭上を襲う。走者一掃、のみならず打者走者まで還るランニングホームラン。6回まで2安打と好投していた東北学院・後藤宏投手からバントヒット2本を挟んで5連続ヒットを奪い、一気に試合をひっくり返した。

9回表の東北学院は2点を追う攻撃。これ、実は1回戦と同じ状況なのだ。だが、二者が倒れてあとがなくなった。
3年の富樫が代打に送られた。レフト前にライナーで持っていき、打順はトップに還る。主将の竹中は引っ張って一、二塁間を痛烈にゴロで破る。同点の走者が出た!
2番高橋(和)の打球は低いゴロでセンター前に抜け、二塁走者が生還。これで1点差。「逆転の東北」再現なるか、なお一、二塁。3番高橋(開)はしかしファウルで粘った末に三塁ゴロ、三封となってゲームセット。
▽明石トーカロ







東北学 021 010 001/5

富岡東 000 010 50x/6


富岡東は初出場ながらベスト4へ進出。準決勝の相手は完全試合の下田投手擁する軟式の名門・岐阜中京だ。





























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