準皆勤校放浪記～大阪・桃山学院

（校舎は大通りに面して立つ。久しぶりに行ったらずいぶん立派な建物になっていた）
たまにはやってみますかね。

大阪市営地下鉄の優良路線・御堂筋線も天王寺から南にはあまり用事がないが。一駅下って昭和町駅、ここから歩いて５分ほどのところに桃山学院という学校がある。

「青山学院」なら知っている関東の人にとってはなにかの冗談のように聞こえるかもしれないが、どっこいこちらも歴史のあるミッションスクールで、1884年に英国聖公会の宣教師によって大阪・川口居留地に開かれた少年学校を源流とする。1902年に開校した中学は私立中学としては大阪で最古という。そのわりにお坊ちゃん学校という印象が全くないのが不思議だが…（※注：個人の感想です）、大阪ってそもそもお坊ちゃまの数が少ないのか。歴史のある学校だけにＯＢは実業家・学者・芸能人など多岐にわたる。

さる情報筋の調査によれば硬式野球部は夏の選手権の地方大会に第２回から参加し、以来連続出場中の準皆勤校だという。実は地元の人間でもあまり知らない伝統あるチームなのだ。しかし今もって全国大会の出場経験はない。
最近になって私学によくあるところのスポーツコースもできたようだが、硬式野球部は強化クラブ指定からは外れている。後発組としては賢明な選択なのかもしれない。近年の記録を見ると夏の大阪で一つ勝てば上出来、二つ勝てば快進撃…といった具合の普通の学校だ。むしろ軟式は全国大会の出場経験があるなど健闘している。


実はこの学校、二十数年前に受験した。場所は昔と同じだが、校舎は改修されたのだろう。現在はコースがいろいろ分かれて共学化しているが当時は男子校だった。当時の志望はとにかく「共学一直線」（…、）だったから、結局後から受かった公立校に行くことになったのだが、まあそれは別の話。

（桃山学院にはSt.Andrew's schoolという英語名があるそうな。昔はschoolの前に“boys“が入った。広い意味ではセントポール立教やセントマイケル神戸国際大と同じ教会の系列）