950冊突破記念〜静岡・伝統の定期戦

  • 仲本
    2015年05月16日 23:35 visibility504



というわけで、草薙球場2日目は、今年で57回目を迎える静岡高校−静岡商業高校の定期戦。試合開始前の場内アナウンス(これもどちらかの学校の生徒さんだろう)によれば、これまでの成績は静高35勝、静商21勝ということだ。人呼んで“静岡の早慶戦”。昨年は静商が勝ち、さかのぼると静高・静商・静高と最近交互に勝ったり負けたりしている。





午前中のOB戦は両校関係者に任せるとして、午後1時開始の現役選手の試合を観戦することにした。



両チームのベンチ入りは30人ずつ。秋・春の県大会を制した静岡に対して、静岡商は春の地区大会で敗れて県大会出場はならなかった。まともにやれば静岡優勢は否めないだろう。



先発投手は静岡が背番号10の左腕・松田、静岡商は背番号11の2年生右腕・河合。静岡の6番以下、静岡商の7番以下には控え番号の選手がスタメンに名を連ねた。特に3年生は控えでも起用するという考えがあるのかもしれない。



1回裏、静岡は連続ヒットと四球でノーアウト満塁のチャンスを迎える。心情的には静岡商を応援したいが大丈夫か?



ここで昨日の県大会決勝にも出ていた4番・安本がライトへ、5番・堀内がセンターへ、いずれも犠牲フライを打ち上げて2点を先制する。



ツーアウト、ここで切っておけばまだまだ試合はこれから。しかし6番打者を四球で出すと、7番・鈴木の打球は右中間へ。ランニングキャッチを試みたライトがセンターと交錯、グラブをかすめてボールはグラウンドに落ちた。これで二者が生還する。結局静岡はこの回5点を挙げた。



リードをもらった静岡先発の松田投手だが2回は直球が時折高めに浮いて、なんと四連続の四球で押し出し。たたみかけたい静岡商だったが、静岡バッテリーが変化球に活路を見いだして1、2番を連続三振で打ち取った。



静岡は7回に代わった静岡商のエース森投手からも2点を奪って8−1とする。





(静岡商、胸マークは早稲田型で「SEISHO」。最近では2006年夏に甲子園にやってきている)
意地を見せたい静岡商は8回表、二死1、2塁から2本のタイムリーとバッテリーエラーで3点を返した。



静岡商 010 000 030/4

静岡高 510 000 20x/8



戦いぶりは静岡が一枚上。初回の5点でどうなることかと思った試合だったが、静岡商もなんとか粘って面目をほどこした。



全国各地でこうした定期戦が行われているようだが、かつては行われていて中止になったものも多々あるだろう。両チームのレベルがいつも揃っているわけでもあるまい。学校の数が少なかった時代ならともかく、互いに一目置く、といったライバル関係を築きづらくなっているのが現状だ。「定期戦文化」ははたして今後いつまで続くだろうか?



その他スタンド風景は次回おまけにて。







(試合前のセレモニー。優勝旗返還)







































































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