どうなる?大阪市立大(野球ネタ)

  • 仲本
    2015年05月20日 21:55 visibility551




5月17日、日曜日。

 

大阪市を二分した住民投票が行われている裏で、南港中央野球場では近畿学生野球・春の1部リーグ戦が行われていました。

 

昨年秋は2位と躍進した大阪市立大学、しかし今季は波にのれません。初戦の阪大1回戦に勝ったあと、2回戦を降雨コールドという不運で落とします。その後まったく勝ち星がないまま、最終節を迎えました。

 

相手は奈良学園大学。リーグでは過去5年間王座を譲ったことがないというチームです。前日の1回戦も奈良学大が勝っています。

 

1回の表、奈良学大は先頭打者がいきなり左中間を破る三塁打。2番打者があっさりレフト前に運んで先制しました。さらに無死2塁から、右中間への飛球。タッチアップした走者が返球を見て一気にホームをつき、これがセーフとなって2点目。

 

このままでは終われない市大は4回に反撃。二死走者なしからヒットと四球で1、2塁とすると、ショートオーバーのタイムリー。1点差としました。 

しかしその後は奈良学大・鈴木投手の前に連打を奪えません。


(しなやかな腕の振りから投げ込む鈴木投手。市大を散発6安打に抑えて完投した)

(市大の四番手・アンダースローの和田投手。和歌山・桐蔭高校出身)
 
6回以降、市大は小刻みに継投しますが、奈良学大は凡打でも走者を得点圏に進めてはタイムリー、とうまく追加点をあげました。
 
奈学大 200 001 200/5
大市大 000 100 000/1
 
これで市大は春の全日程終了。残念ながら勝ち点なしの6位で入れ替え戦に回ります。

(大阪取引所前の五代友厚像。市立大学の前身となる学校設立にもかかわった、大阪財界の父)

ついでに学校ネタを。大阪市立大学は旧制・大阪商科大学。東京、神戸の商科大とともに、「三商大」と並び称されました。市立の学校が大学の認可を受けるのは異例のこと。やってやれないことはない、という自負が当時の大阪市にはありました。大阪帝国大は医科と理工学しかありませんでしたから、商都・大阪を象徴する高等教育機関でした。

 

入れ替え戦の相手は2部1位の神戸大学。旧三商大の流れをくむ学校同士の対戦になりました。対校戦かなにかでお互い手の内は知っているのではないかとも思います。

 

1強状態の続くこのリーグですが、2部との入れ替えは活発です。過去5年間、10季中7季で2部1位チームが昇格に成功しています。神戸大は勝てば2季ぶりに復帰、市大は6季ぶりの陥落を阻止すべく戦うことになります。

 

(大阪市立大の学章は翼に澪標)

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