沖縄放浪記〜球場点景

  • 仲本
    2015年07月21日 23:38 visibility323






(一塁側・興南高校)

甲子園にやってくる沖縄代表の応援といえば「ハイサイおじさん」と「指笛」がつきもの、沖縄大会ではさぞや、と想像するかもしれませんが、この試合ではどちらも全くといっていいほど聞かれませんでした。よく浦和学院がやってる「♪ド〜ミ〜ソ〜ド〜」ってやつは死ぬほど聞きました(^_^;)



甲子園にやって来る沖縄代表は旅費の関係で吹奏楽部(と楽器)まで連れてこられないことが度々あり、関西の学校が友情応援を買って出ているケースがあります。せっかくなのでなにか沖縄らしい曲を…、というわけで出てきたのが「ハイサイおじさん」。ところがある時、この曲は高校野球にふさわしくないという意見が出て、物議を醸したことがありました。



結局この一件は「これがないと盛り上がらない」という決着をみたようですが、甲子園限定ということでしょうか。指笛は…、うーん、よくわかりません。甲子園には学校関係者だけでなくいろいろな人が見に来るので、周りの大人たちのにぎやかしなのかなあと思ったり。



スタンドの応援団の子にしてみれば「僕ら予選はガチでやってるんで!」とか言われてしまいそうです。それとも沖縄の連盟が実は厳しいのでしょうか?



















(三塁側・糸満高校)

試合前のシートノックで選手がグラウンドに飛び出していくとわーっという大歓声があがりました。さすがに決勝戦、この一戦の期待の高さがうかがえます。地方大会の決勝戦もいくつか見てきましたが、両チームの応援団の声量はほかのどこよりもありそうでした。

球場全体では6:4で興南の応援が優勢だったように思います。興南は那覇市内に学校があるので、地元といえば地元です。試合が始まってからもお客さんは増え、いつの間にか空席を探すのに苦労するような入りになりました。








興南の比屋根投手は二年生エースです。なかなか完成度の高いトルネード。完全に背番号が打者のほうを向いてます。野茂が登場したときは、他の人にはなかなか真似できない異端のフォームだったはずですが…。130km/h前後という球速表示以上のキレがありました。








スコアボードには沖縄独特の姓の選手がずらりと並びます。

イニングの合間だったので、85km/hというのは投球ではない何かに反応したのでしょう(帰ってから写真をチェックしていてちょっとびっくりしました)。


幸い台風はそれたものの、この日は試合中に小雨が降ったりやんだりという天気でした。風向きや風の強さも目まぐるしく変わりました。暖かい海の真ん中に浮かぶ島のこと、いつザーっと雨がやって来てもおかしくありません。






試合終了後、閉会式に移るちょっとした合間にまた雨雲がやってきて、見ている間にグラウンドが光ってきました。試合に影響しなくてよかったと思います。









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